妙義山麓には、天空に…荘厳華麗な神社がある。
明治以前は神仏習合”でありましたが、現在は分離して 神社としてのみ残ります。
厚い信仰心の賜物ともいえる険しい地形に造営された社殿などの美しさをご紹介いたします。
まだ寒い急な勾配の石段で頬を赤らめながら登りました。
まだ残雪がありますが、真っ白なコントラストで美しい厳冬の季節にも来訪したくなります。
唐門
宝暦6年(1756年)に建造され、切り妻を唐破風にした銅茸平入り門に鮮やかな装飾。
唐門 を通り抜けて拝殿側から。
拝殿を見た途端に息を呑む美しさ。
こんな急斜面の険しい山肌に…日光東照宮ほどの美麗な社殿が存在するなんて素晴らしい。
天井には、龍の図を施してあります。
これほどの精緻な彫りなど匠の技が受け継がれ、歴史上にも稀な社殿が建立されているとは。
奥の本殿。
祀る心 …イメージする夢幻の領域に人々の感性は、天上界までも昇華させていくのですね。
貧しく厳しい時代の環境にありながら 到達する信仰の芸術性が魅せる美の境地。
中国、晋の時代の逸話 竹林七賢人…と申しまして、七人の隠者が竹林で清談する様子。
美しい燈籠も…
昨夜は一面に積もっていたのか…脇にある附透塀の朱色と屋根の雪…。
東西文化の融合と調和の成せる技。
獅子や麒麟が躍動します。
龍そして鶴、鳳凰、雉子、花々など植物にいたるまで活きいきと描かれた世界観。
純白の鶴が舞い降り戯れる姿。 造りあげた職人もまた信仰に帰依した人でありましょう。
妙義の山々が育んだ素朴な命の絆を辿るように帰路に就きました。
この美しさを貴女にも伝えたくて…筆をとりました。
ただ…白く、巡る季節の回廊のように静かな時が過ぎていく。
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