百万石の名城 …いや最盛期には百二十万石であったという加賀藩。
苛烈な戦国時代の末期に前田利家公が治めることとなった加賀と能登の國。
隣国である越中の富山も領地としていた時代もありました。
いまに栄華を伝える北陸の大名である前田家の至宝は…まさにこの城です。
金沢城の『 石川門 』、昔は濠を挟み…天下に名高い兼六園と向かい合いました。
重要文化財であり、天明8年(1788)に再建され、金沢城の搦手(裏口)門です。
高麗門の一の門、櫓門の二の門、続櫓の二層二階建てという石川櫓で構成した枡形門。
城郭のほんの一部ですが、これだけでも小さな城の天守閣ほどの規模があります。
威風堂々とした天下の名城として今世紀にも麗しい文化を継承してきました。
金沢城にも天守閣はありましたが、大火で焼失して以来は再建していません。

それ以外の城の構築物も巨大な景観で魅せてくれます。
(一説には、徳川幕府に臣従する態度を示す為に大掛かりな建築物を避けたとも?)
兼六園から臨むお城の姿では最初に目にするのが平成橋を渡った石川門。
古都…金沢の夜景に白く美しさを添えてくれるようです。
周囲の城壁もライトアップで巨大な岩垣の異様が浮かび上がります。
百万石まつり

いもり濠を間にする、城の南側には『 しいのき迎賓館 』があります。

真昼は、新緑も輝く季節の城郭を眺めていただけます。(紺屋坂より)

さて、金沢城公園では三御門(石川門・河北門・橋爪門)、そして菱櫓・五十間長屋に
色鮮やかなライトアップをしています。


大名庭園である 玉泉院庭園 でも季節ごとのテーマで色彩と音響の宴のように綺麗です。
週末の夜は、金沢城公園や玉泉院丸庭園を散策するという楽しみがありますね。
開催日は(入園無料)、毎週金曜日と土曜日、そして祝日の前日にも…
ライトアップの時間は、日没から午後9時(21:00)となります。
百万石まつり の期間 6月3日(金)~5日(日)は午後7時~午後9時です。

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