『 STAND BY ME 』 煌々と照らす満月を見ていたら旅立とうと決意して…
2016年 5月21日Sat. AM04:00頃
月齢13,979 月の位相167,899
輝面比98,889% (高度 3,136) 月の地心距離 404,571km
When the night has come and the land is dark
And the moon is the only light we see.
(夜…暗闇が大地を包んでも、月の光しか見えないとしても)
いつも旅立ちは希望に満ちている、それは君がいてくれるから。
月下の道を… ベン E キングの名曲を聴きながら。
舞鶴若狭道を西へ走り続け夜が明けてきました。
久しぶりに訪れた港町は、静かながらも交通の要所として活気があります。
こんな可愛いラッピングされた萌えバスも発見。
(京都交通公式キャラクターの天津風 美海 あまつかぜ ・ みう)
そんな訳で、今回は海軍ゆかりのまち 舞鶴です。
歩いていると?こんな看板を発見。
かつては、舞鶴軍港に補給に寄港する艦船の飲料水を貯める施設ですね。
(最近は艦これ?ブームなど萌えキャラ文化を楽しんでますね^^)
湾内の基地施設を囲む塀には、カモメが描かれています。
旧日本海軍時代からの伝統ある土地柄、現在も海上自衛隊の重要拠点です。
海上自衛隊舞鶴地方総監部
自衛官の方々が日夜お仕事している街なんです。
海上自衛隊 舞鶴地方隊の皆さんお疲れ様です。
もう日常が艦隊? 景観は艦船好きの天国状態でしょう。
舞鶴には、海上保安庁関係の施設や船舶会社ドックもあるので若者もたくさんいます。
横断歩道橋の上から基地内を眺めるとエヴァ(破)並に描き込まれた電線が邪魔~
こ…この巨大な後姿は?もしや。 高鳴る胸の鼓動!
北 吸 桟 橋 (艦艇等)での見学は、土日祝日の朝10:00から待ちきれないゾ。
(*゚.゚)ゞ 海上自衛隊 舞鶴造修補給所”の大看板
見学に一番乗りしちゃえ(小学生か)ってゲートで並びたいのですが(笑)。
時間を有効に使うべく周辺を散策する任務であります。
地理的には美しい丹後半島が近い若狭湾内という景勝地で穏やかな海辺。
京都まで100㎞程の距離にあります。
まずは赤れんがパークに行くことに。
気温は高いですが初夏の爽やかな風が気持ちいいです。
護衛艦『しらね』の主錨が飾られている赤レンガ倉庫群の裏手にあるパーキング。
(知らね~の?)
海岸に面しているので大小の艦艇も間近ですよ(消防作業の艦艇ですね)。
舞鶴赤れんがパークご案内
小樽、横浜、近い場所では敦賀など全国で蘇る赤煉瓦の倉庫が観光スポット化。
(金沢では内陸で武器庫などが近代博物館になりました。)
まるで映画のワンシーンのようで舞鶴も重厚感がありますね。
写真は観光でいらした方が殆ど撮影しない場所から選んでみました。
これらは文部科学省所管の倉庫になります(内部の見学はできないのです。)
歴史と歳月の流れを漂わせる蔓の様子が過去の遺物らしい本当の姿なのでしょうか。
赤れんがパークの ② ③ ④号倉庫は改修されて展示や販売など憩いのスペースでした。
この敷地の隣りには舞鶴の市役所がありますので表敬(Kei)訪問。
なんだかユーモラスな球体を発見しました。
市内22校の子供たちが作った1134枚の陶板を貼り付けたオブジェです。
第26回 国民文化祭の大型記念オブジェクトなのでした。
『始まりの時』というタイトルで、キャラクターのまゆまろ”…繭?でしょうか。
未来への希望を託したイメージです。
日本遺産に認定されているんですね 横須賀、佐世保、呉、そして舞鶴
いろんな進展があるようです。 北陸新幹線も京都北部まで開通するといいですね。
赤れんが倉庫四号棟の広場。
赤煉瓦倉庫弐号棟
昔の軍服姿の軍人さんが歩いていても違和感のない風景。
倉庫の数の多さも舞鶴港が帝国海軍にとって重要な場所の証ですね。
昨年公開された映画『日本のいちばん長い日』のロケ地が記されています。
刻が止まったまま…
そうそう自然が豊かで野鳥もたくさん囀る声…雄の雉(キジ)もいました。
②号倉庫棟から④号棟などは内外の改装でステンドグラス風のお洒落な外観。
お土産ショップやお食事場所、二階が多目的展示スペースです。
内部へと光線を採り入れるステンドグラスが綺麗でしょう。
人気のお土産物ですね。 海軍金曜日カレーやサイダー買いましたか?。
東郷元帥の名と御姿を拝したビールもあります。
1970年、北欧フィンランドのピュールニッキ社が製造販売していたビール。
世界中の名元帥や提督の肖像をラベルにしたミリヲタ涙ものの逸品じゃあないですか。
Amiaall(提督の意味)シリーズも倒産後は幻でしたが…
現在はオランダの某メーカーが復刻版を製造しているんだそうです。 乾杯!
二階にある展示スペースで特別展を開催中。
旧海軍の港町 舞鶴
日本艦隊を勝利に導いた軍神 東郷 平八郎提督の像
今回は時間の都合で見学に行けなかった東郷邸。
ここで見学して提督のアドミラル・パワー頂戴しました!!。
この机を使っておられたのですね。
考えてみれば第二次大戦まで、日本が建造した軍艦の就任した数は凄いですね。
しかし日露戦争の時代は海外から調達しておりました。
英国ばかりでなくフランスのロワール社が手掛けた艦船がこの装甲巡洋艦。
細長くプロポーションが美しい船体が優雅にも見えます。
こちらは軍艦の模型 吾妻” 実際にロシア艦隊と海戦したのです。
貴重な当時の外国文献、蒸気機関のスチーム・バルブですね(玉型弁など)。
重巡洋艦 青葉”の模型です。
人類と海と言えば…船 (永遠のテーマです。)
舞鶴のある丹後半島などの海岸線は天橋立など名所が多数点在する国内有数の地域。
5世紀頃に造られた大型の古墳もありますが、縄文時代にも漁民が暮らした内海。
発掘された5300年前縄文時代の浦入遺跡から最古の丸木舟が出土しています。
現在の日常生活では最新の軽量材で造られた船舶が繋留され海岸部に共存する艦影。
市役所の裏手には警察署も隣接しています(右建物の奥で見えません)。
まるで湖のようなとても静かな海でしょう。
そこまで歩いて行きましょう。 こ…この紋章は兵器工廠の管轄かな?。
海上自衛隊 舞鶴造修補給所 工作部
やえやま型の中型掃海艇 『のとじま』 MSC-682
同型の中型掃海艇 『すがしま』 MSC-681
1997年に進水した艦艇達で、ディーゼル機関は三菱製、電動機関も併用します。
その丁寧さ高度な掃海技術は日本のお家芸とも言われます。
機雷などで海上封鎖された海の自由を取り戻すために急行するスペシャリストの艇。
さて…その左の方向にカメラを向けて見てみると?
多用途支援艦の 『ひうち型』 4301 は…ともかく
さらに特徴的な幾何学形状のカバーにSPY-1D”フェイズド・アレイレーダー装備。
もしかしてイージス艦 『みょうこう』 175 じゃないでしょうか。
そして、背後に接岸していながら大きく見える巨艦は?もしや
DDH-181『ひゅうが』に違いない。
対潜・対空戦闘能力も優れた総排水量も14000トン近いヘリコプター搭載護衛艦。
この後10:00から本物を間近で見学出来るんデス(興奮)。
待ちきれなくて撮影場所を変えながら迫力あるイージス艦を眺めています。
いまや主流の こんごう型ミサイル護衛艦の艦橋。
こうして観察していると艦艇の機能美といったメカニズムに感心します。
働き者の詩
先ほどの『ひうち型』 4301
その前にお行儀よく並んでいる支援艇の消防船には放水筒が。
こちらは 『みょうこう』 の主砲です。
54口径127mm単装速射砲は、イタリアのオート・メラーラ社製。
毎分45発を発射でき、射程は最大30km前後という性能です。
高い命中精度は、高速接近する飛行体を捉え、単なる大砲とは設計概念が違います。
甲板にあるVLS(垂直発射装置)からのミサイルと共に艦の守りの要ですね。
対艦ミサイル
三連装されたRGM-84艦船発射型ハープーンでしょうか?(通常射程140㎞相当)。
C4I” イージスシステム搭載艦は重要機密満載ですね。
艦船の病院
はつゆき型の汎用護衛艦『まつゆき』DD-130 は、対岸のドックで改修なのですね?。
2010年に呉港から定係港が舞鶴になった護衛艦隊第14護衛隊の所属艦です。
(護衛艦の艦載機運用は主にヘリコプター、しかし過去には悲しいアクシデントもありました…)
こういうシーンは基地ならでは。
松の枝に降る…初雪のイメージで命名されているのでした。
この日は運よく大型の艦艇が見学できる素晴らしいチャンスに恵まれました。
次回は、近接撮影での艦影をご紹介したいと思います。