こちらは 金沢港(石川県)の様子をお伝えする写真です。
まだ暖かい頃に撮影しておきました、今頃は寒い日本海を航行しているでしょうか。
勇ましい姿の船ですね 海の男の仕事場です。
NHK朝の連続ドラマ 『まれ』で

すっかり有名になった輪島市所属の漁船たちなのです。
【 第十七輪島丸 】
船首の丸に わ マークがいいですね。
この漁船の竣工は、2015年 5月らしいですね(新造船ということですが)
まき網漁をするための専用装備をしているんです。
カテゴリーからいえば、 大中型 まき網漁業附属船 (探索船兼灯火船)など
遠い沖合で漁をする漁船ですから船質は、鋼”で造られています。
長崎県にある (株)渡辺製作所さんで建造された一隻なのですね。
この日は、金沢港に係留する輪島丸の船団を撮影しました。
豊富な漁の獲物は~ガンドや鰤(ブリ)など高級魚も沢山あります。
まき網漁業というのは、漁獲した魚を運搬船の水槽内で生かしたまま漁港に持ち帰り
陸揚げ後に~しめて出荷するという取り組みを行う船なのです。

石川県には、『大中型まき網』、『中型まき網』、『小型まき網』の3種類があります。
それぞれ操業する海域が異なるからなのです。
御覧の輪島漁港から来た~大中型まき網漁船 【 輪島丸 】 は、かなり大きいですね。
海上を複数の船団(コンボイ)で行動しますから、長期間の航行も可能なのでしょう。
港では~活魚の運搬船から、シメ作業、冷却と血抜き、それを箱詰めして出荷します。
詳しくは分かりませんが、今年の2015年の9月8日に…
こちらの輪島漁業生産組合が申請していた『日本海輪島丸まき網漁業』が
マリン・エコラベル・ジャパン(MELジャパン)の生産団体認証を取得しました。
MEL同組合は、輪島丸の漁獲した魚類の流通加工段階認証も取得したそうです。
おめでとうございました。
(港湾には、海上保安庁の巡視船 はくさん の姿も見えますね。)
海洋資源は尊い命の糧なのです。
食卓でも贅沢なサカナ…太平洋クロマグロは昨年11月に絶滅危惧種と認定されました。
その原因は漁獲の消費量が増大したこと、もちろん人間による乱獲なのですね。
黒いダイヤと呼ばれ、既に100年ほど前から営利目的で毎年大量に捕獲された結果です。
そして親魚(SSB)資源量は、初期資源の3,6パーセントまで減少したといいます。)
無尽蔵だと思われていた海洋資源には未来への危機感が伴うようになりました。
海の資源を守る漁業へ…
従来の予測では、親魚の初期資源は推定633,648トンです。
それが2010年になると、推定22,606トンにまで減少したのです。
このままいくと2015年現在は、さらに2パーセント前後(12,669トン)と
大筋の専門家は推定しているそうです。
ますます計画的で厳密な漁法と獲得の制限の中で取り組まなければなりません。
(初期資源というのは、人類が漁獲を開始する前の資源のことですね。)
共存共栄の時代を駆け抜けて!
かつて、我が国の太平洋クロマグロの漁獲はピーク時である1935年で47,635トン。
長期に渡り日本人が消費した海産物を全て足したら凄い漁獲量でしょうね。
年々厳しくなる環境、遙かな沖合では国籍不明の密漁船と遭遇することもあるでしょう。
毎日が命懸けの危険と背中合わせで漁をする男達は誇らしい仕事ですね。
雷が鳴り響き水平線が光る中でのブリ漁が最盛期、真冬の日本海は大荒れの様相です。
漁師の皆さんの航海の安全をお祈りします。
いつまでも子供達に誇れる海の男でいてください。
お願い☆ 記事の無断複製・転載はご遠慮ください(^-^)/。