日本海側にある国道8号線をドライブしていると、風光明媚な海岸線が続きます。

    新潟県糸魚川市の能生という町には有名な絶景のひとつ弁天岩がありました。






    北陸新幹線も糸魚川市周辺は日本海が間近に展望ができるコースですが…

    速いので暫くすると内陸方面に線路は入っていきます。

    (綺麗な砂浜でしょう。 昔から海水浴場もあるんですよ。)






    地形のせいで、国道8号や北陸自動車道、そして鉄道の路線も海に面して集中。

    在来線のJR能生(のお)駅からなら、ここまで徒歩で30分くらいでしょうか。

    糸魚川市の長い海岸線と鉄道は、日本海ひすいライン と呼ばれています。






    それは遠い大昔…弁天岩の原型が現れたのは、およそ300万年前に遡ります。

    (話題の小笠原諸島に属する西之島のようですね。)

    海底火山の活動期に大量に火砕流が噴出して堆積物の層を形成したようです。

    (ほとんどが角礫凝灰岩で、溶岩に火山灰が混ざる安山岩質)






    弁天岩まで架けられている朱塗りの橋は、そのさのように『曙橋』といいます。

    橋までの袂(たもと)には、茨城県の詩人…野口雨情が詠んだ詩の石碑がありました。


     能生の弁天岩 どんと波おいて いつも弁天様 どんと波見てる





   





      なるほど…
     










     さあ、弁天岩を目指して曙橋を渡ります。





     荒々しい磐…真冬は波涛が凄いでしょうね。




    
     この弁天岩に『厳島神社』が祀られておりまして…

     これは海岸にある能生白山社の末社としての神社のようです。

     祀られるのは海神の『市杵島姫命(いちきひめのみこと)』といわれます。






     穢れのない神聖な領域に踏み込んでよいのでしょうか?






     なんていう静けさ…海面が穏やかで…美しい。










    市杵島姫命(いちきひめのみこと)が祀られていました。

    参拝して…大原を鎮める霊力を授かりました。






    厳島神社の由来が記されている板木。






    風に揺らぐススキ、晩秋の景色ですね。







    さらに磐を登り、振り返ると透明な海と橋が見えます。

    (陸地に向かって…すぐ右の方角に能生の白山社”があるのです。)










    ようやく頂上です。

    きっと…ここから真夜中に見上げる星空は太古のままでしょう。







    ウミネコになった気分、見晴らしも最高です。







    弁天岩”から西側が砂地の海水浴場として整備されているのですが。

    どうやら毎年夏になると『ふるさとのう海上花火大会』というイベントを開催。

    花火大会があるんですね。

    噂によれば海面から夜空に飛び出すような花火(水中爆雷)が見ものらしいです。






    海洋文化の聖地として祀られる。 北前船交易を偲ばせる船絵馬などもあるそうですよ。






    白山神社の文化財について。


    木像の聖観音立像があるそうです。  そして…能生ヒメハルゼミ発生地(見たい)。

    アオスジアゲハ、キマダラカミキリなどの昆虫(南方系)も生息するそうです。






    いざ、参らん!






    お口も漱いで手もお清めいたしましょう。






    狛犬さん。    





    狛犬さん。    






    なんだか~楽しげな? ちょっとカワイイ風変わりな狛犬さん。





    どんな石工さんが彫ったのか…気になる(笑)。











    境内の厳かな空気がいいですね。







    拝殿の茅葺の屋根…風雪に耐えてきた社が尊いです。






    重要文化財ゾーンは見学できませんでした。






    保管された宝物殿もあります。






    左右非対称の独特な建築様式で、室町時代(1515年)に建立されたそうです。

    本殿は、このように奥まった巌の陰に建てられていました。






    やはり自然の植生は、当時の面影を残した陰樹の原生林にも見えます。

    毎年、4月24日に行なう白山神社春期大祭には舞楽の奉納もあるそうです。

    舞楽が魂魄の律動、どのような面をつけて舞うのでしょうね。

    歴史のロマンが漂います。





    
    こんなに澄んだ海の彼方は佐渡島。






    ドライブを続けていると…『久比岐(くびき)自転車歩行者道』が併走する場所に






    真上には北陸自動車道(高速)の高架橋が聳え立つのですが。

    橋脚に自然の蔓草が巻きついて覆っている姿が紅葉で実に見事なんです。

    (まさか、こんなことになっているとは?高速からは気付けません。)






    偶然の産物なのでしょうが?もみじ  私の感性では美しいと思いました。






    ほんとうに見事な天然のアートですよ。もみじ






    …と思ったら、注意!!


    この付近に クマ出没

     
      (いいんじゃないですかラブリーでしょ。)クマ






    写真で紅葉の綾なす錦のような色合いを出せていませんがキレイなんです。






    帰り道は~森のクマさん♪ を歌いながら~帰りましたとさ。

    めでたし めでたし 晴れ





        いい海  みつけました。







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