以前、私が訪れた小松市(石川県)の土居原町は、小松駅に隣接しています。 グッド! クリック

  そこには列車ファン感涙の 土居原ボンネット広場があるんですよ。







  昭和の鉄道文化遺産として保存されているのは、特急はくたか雷鳥として活躍した車両。

  懐かしいボンネット型特急電車 クハ 489-501(旧国鉄  東急車両製)

  もちろん愛されてきた 489系の特徴はボンネット形状です。

   (昭和46年 7月3日 東急車輌製造㈱ 現在の ㈱総合車両製作所で生まれました。)






  鎮座する489系の展示されている公園は開放されていまして外観の見学は自由。

  普段の土日祝日、長期休暇となるゴールデンウィークや夏休みなどは車内が公開されます。

  無料で客室に入れますし、運転室だけは300円を支払い管理費に協力していただきます。

  (公開時間帯は、朝10:00 から 16:00迄)






  人々に愛されながら運行されてきた鉄道車両にも固有の名前が付いています。

  この 『クハ 489-501』 という記号も車番(車両番号)も名前?という訳ですね。







  鉄子も囁く…魔法の言葉

  実は鉄道会社ごとに車両の名付け方はバラバラなのだそうです。

  旧時代の国鉄では、当時こうした名称を決める共通規則をルール化しました。

  こうしたルールがあり、現在は分割民営化された後でも一部JR路線で生かされています。





  その意味は?


   …Gマーク 碓氷峠の通過に際して横軽対策(台枠・連結器強化)を施された車両の印。

   …車両の種類で制御車(運転台)だということ、但しこの車両にはモーター載せず。

   …車両の設備グレードです。 ハ…は普通車のこと、ロ…ならグリーン車。

   …電気方式が交直式、交流と直流の両用です。 交流専用や直流専用という種類も。

   …用途ですよ。 特急型を表します。 急行、近郊、通勤型などもあるんですね。

   …シリーズ即ち系列の数字。 基本は設計順、但し碓氷峠で協調運転する車両は9”。

  

   …この場合は501”が製造番号、普通なら製造順なのですが。

     碓氷峠にある坂の下側、補助機関車と連結させる車両の1番に造られたということ。

     坂の上側になる列車は、補助機関車と連結する必要はなく、数字も”からです。

      そうなると逆ですね。 例えば、 × × でしょう。







    長野県を経由し、信越本線では群馬県の横川駅~長野県の軽井沢駅間に位置する

    国鉄線『碓氷峠』にある最急の66.7% 角度では約3.8度もの急勾配を通過すべく

    電車は最大8両までに制限されていました。

    上り坂は、後押しする補助機関車 EF63型電気機関車が助けてくれました。

    下り坂では、電車の動力を使わぬ電気機関車の動力で運転する無動力運転でした。








  平成22年 2月 1日  定期列車での運用が終了します。

  平成23年 3月  引退記念列車として『ありがとう489系』号を運転。

  平成24年 6月 1日  車籍は抹消されて、廃車となりました。

  平成25年 4月29日  土居原ボンネット広場にてお披露目式、そして一般公開を開始。








  昭和47年 3月15日 特急『白山』が運転開始されました。

  金沢運転所へ転属して、それから長く愛されながら廃車まで金沢が所属基地です。

  『白山』、『雷鳥』、特急『あさま』、『しらさぎ』、『北越』…などの名前で運用も。

  特急『はくたか』は、上野~長岡~金沢間にて運用されました。

  当時は最新鋭の車両として颯爽と北陸路も駆け抜けたことでしょう。







  サスペンション機構も懐かしいですね。





  雪国の列車ですからね、排雪器を備えています。

  これで大切な機能を守り、雪を取り除いて安全に運行しようという工夫です。






  大きな動輪?   車輪には、ボンネット型特急電車 の文字が。






  ほのぼのとしたカラーリング


  昭和62年春、国鉄が分割民営化されてJR西日本旅客鉄道になりました。

  平成 3年2月に、車体色も白地に赤と青い帯ラインの白山色に変更されて運行。


  この公園に展示した列車は、国鉄特急色の赤色とクリーム色の車体塗装を再現されました。

  やはり~この色合いが似合うと思いませんか。

  まさしく夢の鉄道となりました。   永い年月の活躍に敬礼!




北 越




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