真夏のドライブに信州へ行ってきました。

    上信越道 下り長野インターから松代の町、これが目印です。

    ようこそ史跡の町 松代

    ちなみに写真の矢印とは逆方向に行きます。

    千曲川を渡る松代大橋からは風光明媚な信州路…

    県道35号線を川中島古戦場に進行、おおよそ5分もすれば到着します。






    川中島古戦場の一帯は文化的な環境整備がされています。

    八幡原史跡公園として広々とした芝生の緑地があります。


    そこに立つ銅像こそ、幕末の鬼才佐久間象山先生でした。






    叡智の鬼才ここにあり

    彼は江戸時代後期に彗星の如く出現した稀代のエンサイクロペディア。

    博学多才で機略縦横の人物として知られます。

    眼光鋭く、その探究心は世界を…そして宇宙を見つめ真理を求める生涯でした。

    文化8年(1811年)信濃の松代藩士であった佐久間一学国善の子として生まれます。

    小柄で少女のように優しげな外観の侍であったそうです。

    松代藩士として仕官し儒学を学びました。

    まさしく天才の域に達する直向さは学ぶことを愛する情熱で松代藩でも頭角を現します。

    兵学者としても才腕を振るい、朱子学者としても名を知られる思想家でもあり。

    いかなる苦難も退けて傲慢なまでに理想を掴もうとする彼の求めた道を…







    佐久間象山の門下生が吉田松陰

    幕末の英雄、勝海舟の妹である順子を妻に娶っている佐久間象山

    天保13年(1842年)藩主の真田幸貫が海防に携わり洋学研究を任されます。

    西洋の兵学を極め、大砲の鋳造に成功。彼の『海防八策』は先進の国防論でした。

    最先端の欧州から学んだ科学理論で様々な発明も知られています。

    そして彼の門下には吉田寅次郎(松陰)がおりました。

    しかし嘉永7年(1854年)優秀な学者の吉田松陰が再度の来航を果たした

    ペリーの艦隊に密航を企て、失敗に終わるという事件が勃発します。

    この事件では象山も連座して伝馬町牢屋敷に入獄させられてしまいました。

    後の文久2年(1862年)までの月日まで松代にて蟄居することになりました。

    (佐久間象山の銅像、その脇には珍しい地球儀と望遠鏡が添えてあります。)







     象山、凶刃に倒れる

     いつしか幕末の疾風怒濤に巻き込まれていく先人たち。

     元治元年(1864)年7月11日、

     一橋慶喜に招かれて象山は上洛し、慶喜に公武合体論と開国論についてレクチャー。

     だが…京都の闇に潜伏する尊皇攘夷派の拠点で彼が無事に済むはずがない。

     京の三条木屋町にて河上彦斎、前田伊右衛門などの刃により無惨な死を遂げています。

     無知な者たちの小心の成せる技…フラストレーションとパラノイア…

     開国論者を狙う攘夷派に暗殺され命を落とす事件が多発した京都。

     朝廷や幕府要人らに開国を説いた象山が攘夷派の刺客に襲われる悲劇を忘れません。



     あまりに偉大な功績で歴史に名高い偉人に影響を与えた知の巨人でした。享年54歳。

     越後藩士の小林虎三郎、土佐の坂本竜馬、勝海舟など優れた人材を輩出しています。







     よく言われる話しですが、人間の集団には共通無意識の次元があり。

     平凡な私たちが見る共通夢があるように、天才には天才同士の共通した夢世界がある。

     歴史上の天才たちは、その高位の領域で夢を見ているのでしょう。

     彼らの破格なスケール、それが解るのは同等のレベルに到達している人間でしょう。

     どんなに器用に学び真似ても違うものがあるのです。

     個性とは資質、まさしく心の宝石でしょう。

    

     (こうして広がるフィールドが川中島古戦場なのです。)







      ここには自然豊かな素晴らしい公園と『長野市立博物館』があります。




      それは見事な石庭があり…





      水郷のように清浄な川の流れも美しい…





      遺跡公園でもある公園は楽しい場所でした。





      長野市立博物館






      長野県といえばJAXAの宇宙飛行士である油井 亀美也さんの出身地。

      まさしく現代の偉人なのです。






      早いもので1ヶ月も前の7月23日でしたね、第44次/第45次長期滞在クルーは

      ロシアのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ現在は国際宇宙ステーション滞在。

      (宇宙ステーションは高度400km 約90分で地球を周回しています。)

      いよいよ目前に迫った補給船『こうのとり』とのISS”ランデブー。





      努力は決して自分を裏切らない!

      輝かしい星となり県民の、そして油井さんは日本人の誇りです。

      元空自のパイロットであるところが凄いですよね。

      ロボットアームのオペレーションで無事に幸せの『こうのとり』をキャッチしてください。






      プラネタリウム大好き!

      子供たちも大好きなプラネタリウム。

      きっと宇宙への感心もピークでしょう。





      おおきい~オトモダチも遊びに来てくださいね。






           いまも象山先生は世界を見つめて。




           この大空に夢の翼を広げ…飛んでいきたいな。







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