いらっしゃいませ  

     回想のように春先に訪れた兼六園(金沢)での印象をお話しさせてくださいね。

     まずは名物の…



       徽軫灯籠(ことじとうろう)






    金沢を訪れた旅人が…兼六園の象徴のように感じる景色ですね。

    この二本脚の灯籠が『徽軫灯籠』なのです。

    かつて脚の部分は長さが釣り合う同じものでしたが…ある日折れてしまったことから

    現在は傍の石の上に片脚を置いて保たれるバランスとなりました。








    池の水面を柔らかに照らす雪見灯籠でもあったと言われ…優雅な姿は、

    弦楽器の『』で弦を受ける…音色を調律する『琴柱(ことじ)』のようですね。

    徽軫灯籠の手前の『虹橋』、そして寄り添うような古木の『紅葉』が揃う美しさは格別です。 

    是非、もみじ 秋の金沢へいらっしゃった際は、三位一体の景観をお楽しみください。

   









              日本武尊命(やまとたけるのみこと)






    明治13年(1880年)に建てられたと聞いております。

    その由来は、明治10年(1877年)『西南の役』…にて惜しくも戦場で散った

    陸軍第七連隊から政府軍として出兵した郷土の英霊を祀るべきモニュメントなのだそうです。

    雄々しい日本神話の英雄ヤマトタケルの像に込められた慰霊の志が感じられます。












    実は、この像に関して近年…化学で解明された謎がありました。

    それは?この像には鳩など鳥類が寄りつこうとしないのです。

    金沢の人々は、長く単なる偶然だと思っていました。

    ところが金沢大学の『廣瀬幸雄』氏の研究で解った秘密?それはなんとも不思議。

    この像だけ、ヒ素…そして鉛の含有量が一般の銅像より濃厚なのでした。

    そんな不可視の影響力で鳥を遠ざけていたのだといいます。

    (実際に鳥からの糞害が著しく少ないという特徴が知られていました。)

    廣瀬氏は、この研究で2003年のイグノーベル賞を受賞されました。

    しかも謎の現象には金大に入学した時から観察して不思議に思っていたといいます。
  
    真相の究明…疑問を抱くって大切ですね。










    そんな謎多き兼六園ではありますが、この頃は桜の開花が待ち遠しかったですね。

    いい女”と天下の名園”には…深い謎があるものです。








          金沢行ったら…傘忘れるな…(これは名言)。









           まあ、化学だなんだと固いお話しは後にして…(笑)

          甘くて~やわらかな金箔ソフトクリーム ソフトクリーム なんていかがでしょう。






   
          ほかほか美味しい~れんこんまんじゅう~どうですか。





          金沢あんころ餅も召し上がってください^^。






           猫パラソル~可愛い ハート













          この頃はライトアップが綺麗でした。

          金沢城公園と玉泉院丸庭園は光のファンタジー。

          またプロジェクションマッピングも金沢駅などで行われて話題でしたから。














          辰巳用水で得られる豊かな水資源を生かした兼六園。













          雪吊り…





          城のある丘陵地に遠い水源から水を引いた先人の叡知と努力。

          ここには…せせらぎが絶えることなどありません。













          ただの噴水ではございません。 






        おそらく日本最古の噴水だろうと言われています。

        江戸時代ですから藩政の末期、文久元年なら…1861年のこと。

        当時の金沢城内、二の丸まで水を引こうと思案の果てに試みた仕掛けでした。

      
        水源に選ばれた噴水よりも高い位置の霞ヶ池から供給されています。

        霞ヶ池から…この池の水面までの高低差があるからこそ叶った噴水ですから。

        あくまでも自然の水圧だけで吹き上がる、日本庭園では珍しい仕組み。

        吹き上げる水の高さが3,5メートルまでにも達する技術考証が凄いですよね。

        (霞ヶ池で水位の変化があれば多少高さは変わります。)







         それは見事な水位でして、江戸時代の加賀には知恵者がいたのですね。






         今回は、兼六園の魅力の一部を…そっとお伝えしたかったので

         貴女がいらしたら、御一緒しながら解説させていただきましょう。









         加賀の文豪、室生犀星の作品『性に眼覚める頃』で登場している

         お玉の掛茶屋…だったそうです(いまは兼六亭)。









         時雨亭

         庭園を歩いていると時間の経過など忘れてしまいます。

         五代藩主であった前田綱紀の手腕で兼六園が作庭された時代からの別荘です。

         主君が茶の湯を嗜むためにと造られました。

         そして…明治初期に廃藩された後に、惜しまれながら取り壊されました。


         時は流れて新世紀の平成12年(2000年)

         城内整備が推し進められて新たな庭園とともに復元工事が完成しました。


         自由に亭内の見学しましょう。

         ゆっくりと座敷に腰を下ろしたら、木陰の庭園を眺める癒しの時間が貴重。

         ぜひ加賀の和菓子と煎茶をお召しあがりください。
 桜餅







     私などの拙い説明で申し訳ございません。

     やはり百万石と名高い加賀藩、天下の名園は御自身で体験なさっていただけたら幸いです。


     そして…貴女だけの秘密を発見してくださいね。
 ハート








 

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