雪も消えてきたら、クルマ好きにはたまらない~春のドライブ。
遠出して温泉に行こう!

お猿さんいるらし~いぞぉ!!


東京からなら関越自動車道を北上して(藤岡JCT)上信越道を経由で(上越JCT)
北陸自動車道に合流したら西へ進みます。
(今回は早めに下りますが…)
新潟県で高速を下りると、国道8号線で景勝地の『親不知子不知』を目指します。
ご当地ゆるキャラの『ぬーな』(奴奈川姫がモデル)と『ジオまる』がお出迎え^^。
(ぬーなとジオまる~は、糸魚川ジオパークのマスコット)

あまりに険しい要所として逸話も伝わっています。
ここは飛騨山脈の日本海に面した地域、新潟県糸魚川(ヒスイで有名な)の側にあり
岩壁を這うように道路を整備した人々の労苦に感謝しながら安全運転です。
親不知(おやしらず)
壇ノ浦の戦役で敗退した…平家の落人であった『平頼盛』
彼が暮らしていたのは、かつての越後国蒲原郡五百刈村(新潟県長岡市)でした。
はるばる京の都から苦難を覚悟して奥方が越後国を目指す旅の途中…
この難所で荒波にわが子をさらわれてしまうのでした。
過酷な運命に翻弄される悲哀を感じさせます。
悲嘆の情景… そのことを…詠まれた歌は。
『親不知 子はこの浦の波枕 越後の磯の泡と消えゆく』
道路沿いには、そんな親子の像もありました。 (ノ_・。)
車窓からは北陸本線旧線の遺跡のようなトンネルや廃止線路も見え隠れしています。
さらに海岸沿いのコースで国道8号線を西へ県境から~お隣の富山県に。
う…は、宇奈月の…う”。
今回は、国道から左折して内陸の山間部を目指します。
広い平地の水田地帯などを通過する県道13号線…あと少しだな。
観光向けの写真入道路標示板が数箇所にありナビ~なしでも楽々。
しばらくすると山間の景観に、大きな河にも鉄橋が。
渡り終えてから歩いて橋に戻って撮影しました(いい景色なんですよ)。
交通量は少ないですね。
さすがは『名水の里』という黒部周辺ですね護岸工事も治水も行き届いています。
愛本トンネル”通過(もちろん… i phone?とは読みません)
実は、血管の動脈と静脈のように
富山県の道路は赤と青色になって …いません(ここだけ安全区間でした)。
黒部峡谷に向かっています。
道路沿いに目をやると…野良猿?”(そんな言葉はない)
ごく自然に?野生のニホンザル親子がいました。

望遠レンズがあればなあ…いっぱいいて可愛い。
そして遂に到着しました。
富山県黒部市の宇奈月温泉です。
黒部峡谷トロッコ電車の駅
『黒部峡谷鉄道 宇奈月駅』
冬季は閉鎖中、4月後半から欅平(けやきだいら)駅までトロッコ電車に乗れます。
ゆっくりと片道は80分くらい。
黒部峡谷の素晴らしい景観を楽しめます。
(そんな訳で温泉で体調回復~いきなり翌朝のレポート再開しましょう^^)
まだ雪が残る景色の中…山肌にも猿の姿も珍しくありません。
普通のトロッコ電車ですね。
ほかの特別列車などには窓もありますが、一番人気があり雰囲気も最高です。
小柄な~こうした機関車が牽引していくのです。(ED11型)
これは本物のトロッコです。
小雨まじりで肌寒い…まだ春遠からじ冬景色の駅周辺。
展示されているトロッコ広場の電気機関車と客車。
メカ好き魂の炸裂!(笑)…ここがこうなって連結…なるほど?
リーフリジット…板バネですね。 小さいけれど車輪には逞しさが感じられる。
ED11が製造されたのは、戦前の昭和9年に東洋電機製。
片側に大きな制御機械をレイアウトされているため乗務員さんは横向きに座ります。
(長年働いてきましたが、平成26年4月に休止車両となりました。)
とてもシンプルな客車のシート配列、まさにトロッコですね。
時速16キロ…開放された席から大自然を眺める気分は最高でしょう。
ゆっくり~のんびり登っていく山道。 宮崎駿さんの世界みたい。
峡谷の景色、トンネルをくぐりながら…想像して待ち遠しい春を感じてください。
やまびこ展望台… なんだか懐かしくなる名前です。
夏は涼しいけれど、いまは寒すぎ(日本海側の天候が荒れ模様)。
※ちなみにトロッコ電車では欅平観光ルートのみで黒部ダムまでは行けません。
ダムへは立山黒部アルペンルートをご利用ください。
眼前の橋は『やまびこ遊歩道』
赤い鉄橋が綺麗に映える渓谷
(気分はラピュタのゴンドアの谷やパズーが暮らす鉱山町かな)
『土に根を下ろし 風と共に生きよう 種と共に冬を越え 鳥と共に春を歌おう…』
これって劇中のシータのセリフなんですけれど…思い出します。
雪融け水が勢いよく流れる黒部川は標高差が3000メートル。
残雪のなかの…どんぐりさん 春の夢を見ているだろうか。
『宇奈月温泉駅』
これが駅の名物 温泉噴水

HOT(ほっと)するなぁ~あ 熱いくらい(笑)

宇奈月温泉の源泉は、ここから7km上流の黒薙にあるそうです。
発見されたのは遡ること正保2年といえば江戸時代の初期(1645年)です。
富山県の出身でアドレナリンの発見者である高峰譲吉博士が黒部川水系電源開発計画と
共に温泉計画も推進させました。
その後、逓信賞の招きで土木技師の山田 胖が大正12年(1923年)に急斜面沿いに
赤松の木管を敷設する難航工事に着手され引湯に成功、宇奈月温泉の開湯となりました。
以後はダム工事などと平行して開発も進み
湧出温度は平均98℃ 一日の湯量は2600トンという豊かな源泉の恵みです。
泉質は弱アルカリ性単純温泉であり、神経痛から筋肉痛、冷え性にも効果は最高ですよ。
いまや世界的にも有名な温泉地で外国からの温泉客も来訪します。
『夢』…というタイトルの像 アゲハ蝶がとまっていますね。
北アルプスから日本海、立山黒部アルペンルートには名所や景勝地がいっぱい。
富山県の春の名物、チューリップの花。





キレイでした鮮やかでいいですね。


駅の構内にも美しいもてなしの心遣い
この宇奈月駅から電鉄富山で各駅停車…富山に繋がります。
普通電車が駅に入ってきました。
ガタン…ゴトン… いいなあ
私は富山県って電気…電車のイメージがします。
黒部ダムの水力発電でクリーンな電力供給、そして市内の路面電車など
立山からの豊富な伏流水、そうした水資源と電力からアルミ産業の拠点工場も盛ん。
その清流は富山湾の海底にも湧き出して…豊富な漁場に役立つなど自然の雄大さ。
ほら…なんだか懐かしくなる汽車(電車ですが)の座席って感じがしませんか。
とてもドラマチックな列車、どんな物語があったのだろう♪。
ホームにある建物には、古びてしまった電車のプレートが置いてありました。
これってマニアが垂涎の超レアもの?でしょうね。
電車には詳しくありませんが、これはきっと宝物。
特急アルペン号…素敵な言葉の響きじゃないですか。
(1976年の4月頃からスタートしている2往復の特急電車ですね。)
また思い出が生まれたような…私も旅人の気分になりました。
宇奈月から、黒部峡谷の方向へはトロッコ電車が出発する駅があり。
そして立山駅~魚津~滑川~に向かう乗換え電車は宇奈月駅からの富山地方鉄道。
ここから電車で出発し隣接する富山地方鉄道の新黒部駅に着きますと…
JR西日本北陸新幹線 黒部宇奈月温泉駅に行くことができます。
(日本一長い新幹線の駅名ですね)
この展示されてる小型の作業用らしきもの 珍しい車輌ですね。
ご存知の方?教えていただけませんか。
後編では温泉街のことを少しふれさせていただきます。
…回想シーン?の前に、上のほうに『銀河』

日頃あまり遊びもしないので、

それにしても天候が悪くて雨ばかりでした

常に地道にコツコツの私(^-^) …鄙びた温泉って情緒がありますね。
これからがシーズンですよ皆さんもいらしてください。

黒部宇奈月温泉の旅・後編

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