弥生の空は…   3月の金沢を歩いてみませんか。



       ル ミュゼ ドゥ アッシュ


       LE MUSEE DE H

         KANAZAWA  






  金沢の出羽町にあります県立美術館内には素敵なスイーツのお店があります。

  有名なパティシェの辻口博啓さん

  彼のオリジナルスイーツを召し上がってみませんか。







   ル ミュゼ ドゥ アッシュのオリジナルスイーツ

   こだわってみたい…能登や金沢の天然素材を丁寧に生かしています。

   たとえばソルト…塩”は『珠洲 揚げ浜天然塩』古来の揚げ浜塩田方式による精製。

   『輪島産発芽玄米』の低タンパク高アミノ酸も豊富な素材

   白山麓の純国産ハチミツを使ったカステラやバームクーヘンといった焼き菓子。

   テイクアウトして美味しさを堪能しましょう。


  











   この小さき甘いものへの憧憬…













   コンセプトのひとつ…『和をもって世界を制す

   斬新なスイーツで魅了されてきた世界。

   辻口博啓さんの試みとして『』そして『スイーツ』のフュージョン。

   高級日本茶『宇治の本玉露』、オリジナルスイーツをコースで堪能できます。

   そんな小粋なパティスリー&カフェ







          やはり いちご タルトがいいですね。













              芸術を鑑賞したら…落ち着いたカフェで寛ぎの時が






















   美術館内部の静けさが好きですね。







    階段を昇るとエントランスホール。 『ル ミュゼ ドゥ アッシュ』は…そこにあります。








                 県立歴史博物館は平成27年春リニューアルオープン













       
         レンガ色の建物は県立歴史博物館。






         美術館側からの景色は…







     成巽閣(せいそんかく)


     向かいの通りを奥に進むと『成巽閣』など重要な歴史的文化財があるのです。
















   雛人形・雛道具の特別展をしています。

   もちろん前田家に伝わる由緒正しき逸品。














   立派な庭園ですね。  ちなみに『成巽閣』は兼六園の敷地にあるのです。

   まさに周囲の一帯が天下の兼六園なのですから。







   金沢…冬の風物詩である雪吊り




   こうして縄を使い枝を吊ることで雪の重みから守ります。






   構造がお解かりいただけたでしょうか?。














   戦国武将である織田信長に仕えてきた『前田利家』。

   かつて前田家は尾張荒子を居とする武家でした、乱世を生き抜き金沢の地に築城。

   無常な動乱により幾多の名家が滅び去り消えていく中で…

   利家は正室まつと手をとり波乱の人生を歩んでいきました。

   世は平定され、豊臣~徳川の治世を背景に未来を切り拓いてきた前田家。

   文久3年(西暦1863)奥方のため兼六園に建てられた建物は巽御殿と呼ばれました。

   そこは金沢城からは巽”の方角(東南)であるからです。

   また当時の京都で鷹司家が『辰巳殿』と呼称されていたことに因む名前ともいわれます。








   かつて豊臣政権下の五大老であり百二十万石の巨大な資本を受け継ぎ繁栄した城下。

   関が原の後、江戸時代には苦難が待ち受けていましたが…

   あくなき前田家の挑戦は続きます。
 
   継ぐ三代の利常は名君として才知を発揮し文化と教養、工芸を育くむ事業に大成します。

   良縁に恵まれ…利常の四女である富姫が八条宮智忠親王の妃となりました。

   あの『桂離宮』造営といえば前田家の真摯な関わりあればこそ。


   徳川の五代、綱紀は安定した治世を続け、前田家が推し進める文化工芸も花咲きます。

   学者の新井白石には『加賀は天下の書府』とまで言わしめるほどの隆盛。


   時は流れ、文政五年(1822)兼六園の中央に四千坪という『竹沢御殿』造園。

   十二代齊廣も手腕を振るい優雅な庭園空間を昇華しています。

   やはり奥方である隆子(眞龍院)に対する細やかな愛情が感じられますね。

   それは家臣や領民への慈愛でもあるでしょう。名君は臣下や民と心を交わすもの。

   こうして竹沢御殿の跡地整備から曲水を設け霞ヶ池も拡張…廻遊式庭園が完成します。 

   
   兼六園の深化は…まさしく前田家の哲学とも表現できるでしょうね。








   シックなデザインの電灯なのですが…いつ頃から灯されているのでしょう。

   さすが奥方の御殿です。 意匠や装飾は都にも優る至高の頂。

   その瞳は真贋を見抜き、指先は典礼を極め、言の葉は万里の海原をも染める智慧


   幕末まで引き継がれた工房、前田家が造る御殿には『御細工所』がありました。

   
   本来これは鎧など武具の修理を中心とした工廠なのです。

   平和な江戸時代になると職人は転用されて城内の調度品や什器の仕立てに携わります。

   工人の職種は二十四にも及び、金具細工や針細工、漆細工から蒔絵細工に象嵌細工など

   実に多様なバリエーションも?交流していた京都町衆よりもたらされ切磋琢磨した伝統。
   






         さあ…どうぞ履物を置いて一緒に奥へ参りましょうか。






         そして見学後は門から外へ…



















        それなりに有名なS字コーナー^^。







    かなざわの街に守られし…せせらぎ…


    辰巳用水など優れた水路が開発されており、それは金沢の清らかな水の恵み。















    四季折々の彩り、食文化も優しい土地で触れ合えるシンフォニー


    古都で癒される自分時間を大切にしたい貴女へ。








               一輪の花にも心を潤され…








              人から人へ  歴史という文は…水面を流れていくのでした。












 

お願い☆ 記事の無断複製・転載はご遠慮ください(^-^)/。