『死に至らしめる12の病』
平穏な毎日、だから人任せでいいのでしょうか。
危険な兆候は、すぐそこまで迫ってきています。
最近、不明瞭なものが『地球温暖化』ではないでしょうか。
学者の中には、むしろ深刻な寒冷化へと向かっていると考える者のグループもいます。
もっともファーイースト(極東)と呼ばれる私たち日本に於ける季節感に色濃くでています。
今年も猛暑だった、しかし急速に夏は過ぎ去り秋の深まりは早かったと感じていませんか。
(温暖化”というよりも急激な『乾燥化』と大気中の飽和した水分が豪雨をもたらす。)
地球温暖化による最も差し迫った影響…
それは人間や野生の生物間で致死的となる感染症が急激に広まる(パンデミック)危険性。
大規模に進行するガンのように、環境での降水量と気温の顕著な変化で被災した方々。
豪雨と土石流被害などを被った生々しい記憶を忘れていません。
様々な病気の大流行は、その兆候を如実に表しています。
世界各地で生態系に起きる変容から、黄熱病・・ライム病・・ペスト・・鳥インフルエンザ
そうした危険度の高い感染症が猛威を振るいやすい状態に移行すると危険視されています。
現在も拠点がニューヨーク(アメリカ)にある非営利団体『WCS』野生生物保護協会。
彼らスタッフがまとめた最新研究では、危険視すべき対象を絞り込みました。
俗に言うDeadly dozen…『死に至らしめる12の病』と名づけて注意喚起していました。
リストアップされた病名の他に挙げられた病状を示しますと。
結核をはじめ、エボラ出血熱、コレラ、バベシア症、赤潮、腸内寄生虫~外部寄生虫、リフトバレー熱、アフリカ睡眠病などです。
特にエボラ出血熱の猛威には人類の存亡に関わる危険性を秘めています。
今後…変容したら?どうなるのか。
すでに現地アフリカ大陸の封じ込みは破れ、先進諸国はウイルス侵入に恐々としています。
美しく豊かで清潔な環境に暮らせるありがたさを忘れ、汚染し争う場合ではないでしょう。
また、感染性生物テロの危険度は飛躍的に高まっているのです。
ウイルスを入手して先進諸国で撒き散らす意図的なパンデミックを阻止しなければなりません。
民衆は安穏とした無気力、俗夢から目覚めなければなりません。
意欲”、気力”も治療以前に人体を支える抵抗力に差をつけるファクターですから。
数年前から、『WCS』研究チームの一員として担当副代表ウィリアム・カレシュ氏が提言した
防衛策『グローバル・ヘルス・プログラム』の重要性を認識していただくことだそうです。
これは、国際的な野生生物に対するモニタリング・ネットワークを生かした早期警戒システム構築。
世界中で野生生物の動向に注意深い観測を行なえば、人類側にとっても感染爆発の兆候を早期にとらえる可能性を示唆しています。
画一化され人工的な環境に押し込まれている人類は、自然界のサイクルから既に乖離しています。
スペインのバルセロナで開催されたIUCN『国際自然保護連合』が主催する世界自然保護会議で
カレシュ氏は、『野生生物の存在がなければ、こうして地球環境で起こりつつある変容を知り得る術を失ってしまうようなものだ。』
『人間が未知の病に侵襲されてゆき…死に至ることを傍観するつもりなのか…』と。
地球上では約1万4000種類という数の感染性微生物の確認がされているのです。
この感染性微生物のうちで、人間および動物ともに感染する危険種が実に600種。
保健衛生の専門家が、人間の健康を害する最悪の危険性からリストアップした感染性微生物を
選び出したものが『死に至らしめる12の病』なのです。
微小な脅威の飛来
世紀を越えて…気候変動による生態系に生じたバランスの乱れは危惧すべきポイント。
1918年に大流行したスペイン風邪もそうですが、鳥インフルエンザも突然変異により人間に感染するようになりました。
世界的な干魃により、希少な水源を目指して野生の鳥が飛来する際に…保有する病原菌を家禽にまで感染させてしまう。
GAINS『鳥インフルエンザ監視ネットワーク』も世界34カ国から現地情報の管理に余念がない。
このような温暖化リスクが進めば、日本でもマダニや蚊などの生物が亜熱帯気候など温暖な土地特有の感染症を媒介していく可能性は避けられません。
マダニや蚊が重大な脅威になる(近年はヤマビル”も復活)、野山に出かけるのも注意は必要。
生息していない地域環境ほど、そのような感染症に対する準備不足で爆発的に広がるのです。
世界の動きとしては、コンゴ共和国のハンターの場合、訓練を受けさせてあり。
エボラ出血熱の兆候がある野生動物を見極められるように準備していました。
いまとなっては、人間に拡散する感染により非常事態です…。
南米ブラジルでも、森林地域の原住民に、霊長類が蚊の媒介したと思われる黄熱病に罹患したら
速やかに保健衛生担当局(政府関連)へ届出すべき体制を進めています。
感染のパンデミックといえど自然由来だけではなく人為的”なリスクもあります。
2002年に、SARS(重症急性呼吸器症候群)が大流行したのは、起源が野生のハクビシン。
中国では食材としてハクビシンは珍重されますが、いまや市場でみることはありません。
思わぬ事で、野生生物の違法取引を抑え込んだ例とも言えますが…
地球上に棲む人間の視力では不可視の微生物が侮れない、最大級の影響力を与える存在です。
エボラウイルスの蔓延などは…既存の防疫体制の不備や危機意識の散漫さを痛感させます。
太古の地球以上に発生した微生物、そして密接な関係にある私たち人間や野生生物の歴史。
動物種の発達は、そうした無数にいる微生物の影響に対処と適応した進化でした。
爆発的な『パンデミック』以前に、流行する感染症には必ず…自然界で生じている乱れを知る。
私たちの身の回りで、社会の至るところに変化”は起きているはずです。
冷静に、そして備えなくてはなりません。
衛生面、基礎体力、栄養指導、健康診断…来るべき危機的状況は、たったいまから対処できます。
もちろん、それは貴女の考え方次第で…
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