KEN OKUYAMA DESIGN.
『 ケン オクヤマ 』 彼の名前を御存知ですか。
奥山 清行(おくやま きよゆき )さんは、世界的なカーデザイナー。
日本国内外の自動車業界では,KEN OKUYAMA (ケン・オクヤマ)を知らぬ人はいないほどの人物です。
HONDA・NSX開発時のチーフデザイナーであり、ポルシェやGMに於いてデザインを手掛けてきました。
イタリアの『ピニンファリーナ社』時代に、エンツォ・フェラーリ”のチーフデザイナーを務めてています。
まさに偉大なる現代のマエストロ。
『 イタリア人以外で、初めてフェラーリをデザインした日本人 』
ピニンファリーナ社のデザイン・ディレクターを経た2006年に独立されました。
現在も航空機、鉄道車両、船舶などの多彩なジャンルでデザインコンサルタントを行います。
日本のカロッツエリアとして、ワンオフのスペシャルカーを創る匠。
KEN OKUYAMA DESIGN. 今回のモーターショーでは意欲的なデザインによる新型車を発表していました。
『 kode 7 』
究極までの潔さ、あたかも日本刀の様な無駄を削ぎ落とした意匠のクオリティ。
抜刀した鋭さのような、ソリッドに虚飾を排した2シーターのオープントップ。
しかし随所に流れる奥の深い雅風というヴェイパーコーンを纏うかのようです。
疾走りという機能をコンパクトにまとめ、静かな佇まいにの内にスパルタンな気概を感じます。
カーボンファイバーなど軽量な材質、アルミ削り出しのパーツが醸し出す魅力。
熟練の職人による手仕事の味わいは工芸品の質感と温もりを秘めています。
ワイドなトレッドは1850mm、旋回運動や加速時の安定性を研ぎ澄ましたモデルとして覚醒しています。
ノーマルアスピレーションでも、全回転域で軽量さがもたらした俊敏な加速レスポンスは乗りやすさにも貢献しています。
『 kode 7 Clubman 』
ジュネーブショーにて発表されたのは2008年のこと。
オープンボディタイプのハンドメイドスポーツカー、Made in japanの伝統への拘りと機能美のコンセプトが美しいですね。
基本設計を受け継ぎながら、各部の設計改良を受け、新たに『kode7 Clubman』と名付けられました。
徹底した軽量化と低い重心を意識したレイアウトで軽快なハンドリングを実現しています。
コンペティションレベルでサーキットのスポーツ走行を楽しめる潜在性能。
シンプルさを生かしたライトウェイト、かつリーズナブルな価格を実現した新シリーズ。
快適性の為の機能を簡略化して、弾かれるようにストイックな走りに徹するというコンセプトをより強調した仕上がりです。
パッセンジャー側の足元、エマージェンシー用の消化器ボンベ。
赤”でとりまとめられたシンプルなコックピットに身を沈める途端
高揚するハートのレヴカウンターが振り切れるかも。
ロードゴーイングカーの粋”を肌で感じる瞬間。
『 kode 9 』
東京モーターショー2013でワールドプレミアを飾った流麗な新型クーペ。
コンセプトは、レースカーとスポーツカーの中間に位置するライトウエイトスポーツカー。
ネオレトロ?基本プロポーションの艶やかさとボリューム感の魅力はロジックを越えたナチュラルさをストリートに体現したスタイリング。
クルマの持つ普遍的な美しさへの追求でしょうか。
迷走する現在の自動車デザインの方向性に疑問符を感じた時。
逸脱した明快さに欠ける複雑なデザインテイストに対するアンチテーゼでもあるのでしょう。
HKS製スーパーチャージャー搭載で2リッター4気筒ながら370psを発揮するハイパワーエンジン。
1トンを切る890kgという軽量ボディを、凄絶に減速させる高性能4ポッドブレーキの冴え。
ジョイントにピローボール付きの翼断面サスペンションアームを採用したフルアジャスタブルサスペンション装着。
風を切り裂くというよりも、風に融け込み … 同化するような滑らかさ。
乗り手にフィードバックされるのは、現代の量産車が忘却した真のスポーツドライビング・スピリット。
この新型車には、TAG Heuer”とコラボレーションした新型限定生産腕時計
TAG Heuer Carrera CMC kode 9 Limited.
さらに KEN OKUYAMA”による新型TAG HeuerTAG ボストンバッグを車内インテリアの一部として搭載する試みも。
まさにお洒落な大人の逸品として共にワールドプレミア発表しています。
過去”でも未来”でもない いま”を疾駆するラグジュアリースポーツ。
『コンセプト トラクター』
農機具も KEN OKUYAMA DESIGN” ならスポーツカーに変貌?。
東京モーターショーで展示されたヤンマーのコンセプトトラクターに度肝を抜かれ!
いや、むしろ麗しいデザインの虜になるでしょうか。
秀麗な姿です。 どこかのエントランスホールで展示させてほしいほど。
デザイン … いかなる製品も意匠ひとつで英知の輝きを放つのですね。
今世紀、未来の農業は?どのような進化を示すでしょう。
耕作機然”としたトラクターのデザインコンセプトを守りながら、どこまでも忠実に描くシンプルな機能美の融合。
これなら都庁の前にも … さりげなく停められるかも^^。
ワールドワイドに地球を耕せ!!
コートダジュールの葡萄畑やイタリアの農園で働くトラクターの姿を想像して微笑んでしまいました。
グラッチェ!
お願い☆ 記事の無断転載を禁じさせていただきます(^-^)/。