航空自衛隊のFX(次期主力戦闘機)日本政府が調達を開始するのは2016年度から。
米国ロッキード・マーティン社製『F35AライトニングⅡ』を導入することが決まっています。
調達費が計上され、順調なスケジュールが進むなら2016年度には初のステルス航空機が配備されるはずですが…。
F-35AライトニングⅡ.
FX(次期主力戦闘機)に求められたのは、レーダー索敵で探知されにくいステルス性能です。
米国の空軍、海軍、海兵隊が運用していく作戦機を唯ひとつの原型機体から発展させる構想。
統合攻撃戦闘機(ジョイント・ストライク・ファイター)JSF計画に基づいた開発機。
米国を中心に、イタリア、カナダ、オランダ、オーストラリア、ノルウェー、トルコが参加している国際共同開発プロジェクトという形式で開発は進められています。
それぞれの参加国は高額の開発費を拠出しています。
完成後は各国が次世代の主力戦闘機にF-35を配備するため既に3000機を超える製造規模となっています。
近代的な空対空戦闘を主眼に、対地・対艦攻撃、航空偵察、高度な電子戦までもクリアする典型的な新鋭マルチロール・ファイター。
(しかし、空自の支援戦闘機として開発され採用中のF-2A/B…とキャラクターが重なる気がするんですが?どこか中途半端…。 それでも1機あたりの約132億円というF-2の取得経費も大きいですから生産再開は無理でしょう。)
個人的に注目しているのは、VTOL性能を獲得している型が存在していること。
垂直離着陸が可能な戦闘機があれば、DDH護衛艦から発着できるのです。
米海兵隊のオスプレイとの協調も実は期待しているのですが…。
いまは否定される運用法ですが、今後の有事に即した能力を備えるのは間違いないでしょう。
航空自衛隊が採用したのは3種の内、空軍用に最適化したF-35Aタイプ。
エンジンは『プラット・アンド・ホイットニーF135』を搭載して、強大な推力はドライ出力でも125KN、アフターバーナー点火時に191KNに達します。
むしろ推力は単発機としては大推力、双発機の合計推力をも凌駕しそうです。
ただF-35は開発中の機体で不具合を解消すべく遅延しています。米国防総省も膨らむ巨額の経費を前に政府報告は厳しくなる現状なのです。
実際にF-35採用を目論む多くの国が、機体価格に圧迫されて導入全体を見直す傾向にあります。
日本政府も衆議院予算委員会で次期主力戦闘機の選定は白紙に戻すべき!という意見も飛び交う…周辺国との有事に備え防衛予算は上昇志向(?)。
極東もロシアの近代化、中国の急速な軍拡に緊張は高まり、日本だけの桃源郷気分で国防に無関心とはいけなくなりました。
災害復興や福祉、エネルギー問題など山積する課題に対応する国税は破綻状態。
そんな事情を隣国は考慮してくれません。
正式な契約も迷走していた開発プログラムが適正化しそうかと…思えば挫けそうな日本の防衛計画の未来。
さて、世界的な動きといえば英国は、2016年度の就役を目指して建造中の新鋭空母があります。
その名は『HMSクイーン・エリザベス』。この艦に英国海軍はヘリコプターのみ搭載予定。
2020年に就役する2番艦『プリンス・オブ・ウェールズ』は、戦闘機F-35Cを12機、ヘリ36機を搭載するのです。
21世紀の大西洋に出現する両艦ともスチームカタパルトを採用した本格的な空母。
英国軍は、現在136機のF-35の本格的な運用を計画しています。
西側諸国にとってF-35の配備は防衛上の重要なキーワードといえます。
それほど未然に防ぐため、航空機による制空圏の防衛や洋上での作戦行動は重視されているのでしょう。
米国の新鋭機F-22ラプターが果たす優位は揺るがないことでしょう。
第5世代へと転換されつつある空の守り、これまでイージス艦などの高度な機密情報を度々外部にリークしている日本には預けられない。
自国防衛は憲法の足枷だらけ、いまだ駐在する米軍基地の睨みで成立している防衛を否めない我が国なのです。
恥ずかしいほど利己主義で自堕落に暮らしながら、内外に抵抗ばかり積み重ねてきた国民が米軍や自衛隊に反対ばかりして惰眠を貪る日常。
防衛費や政治に反発する元気があるなら、自分達の暮らしの意識を高めてください。
本来…個人レベルで成すべきことを怠慢に過ごしたからこそ、仕事だ遊びだと逃れた浪費で、国中が犯罪や教育の乱れで憂うべき状態なのです。
人間が正しく生きていれば…、負う責任を果たしていれば… 軍隊や防衛に依存することもなかったでしょう。
本来の責務すら立派に果たさず、個人の権利だと堕落していく人間達の国だからと不信感が衝突するのです。
そんな、自堕落な人間だらけの社会は安全装置の外れた爆弾よりも危険。
『韓国や中国人は思うのでしょう、そんな傲慢で欲に溺れた者ばかりなら、再び平然と侵略戦争をするだろうと。』
毎日、事故、病気、暴力、殺人、いじめ…など下手な紛争地帯ほど死者が出ている日本の実情。
弱者には横柄、知識は欺瞞のために悪用するのが分別だと言うのですか?。
ようするに人間として信頼されていないのです。
いくら高性能の兵器で武装しても… 幼い友人を卑劣に謀殺するような子供や国民を命懸けで守るべきなのか?。
父兄が罪状を隠匿して被害者を泣き寝入りさせることを『侵略』と呼び。
己の矮小な損得のために振るう暴力を『戦争』と呼ぶのです。
領土の奪い合いや大砲を撃つだけが戦争ではないのですよ。
歪んだ人格、無軌道なメンタリティーは、防衛など不要だと叫び…暴力と薬物漬け生活に金銭を注ぐだけ。
日本国こそ外交を含めた防衛の観点で、最大のターニングポイントに立たされているのでしょう。
誰がために・・・守るのか?
守られる価値は・・・あるのか?
米国のエグリン空軍基地では、空・海軍・海兵隊すべてのF-35操縦士や整備士にとっては最大の訓練拠点となります。
2012年3月には初のF-35訓練ソーティ(Sortie)が実施されています。
新たなテクノロジーを習得するのは自国民の兵士ですら難しい。
最新の兵器…戦闘機は他者を蹂躙するためにあるのではない。
力を行使するのは正しい心でなくてはならない。
だからこそ難しいのです。
音速の翼を持つには高度な平和意識が必要なのです。