いざ参らん、時を超える瞬間って…?
入り口で料金を支払いますと…
まず、その先にある常設展示場は、まるでタイムトンネル。
メタリックな通路に、古代遺跡の古墳をコラボ!
なかなか凝った演出で、SFチックな気分にさせますね。
(小松左京さんの作品で、タイムケンネル

清戸迫横穴(きよとさくおうけつ)遺跡の壁画レプリカが通路の奥にあります。
この遺跡は、福島県双葉郡双葉町大字新山…に所在する横穴式装飾古墳。
清戸迫横穴とは、周囲300基を超える横穴墓群なのですが?
この奥壁の装飾は、ベンガラ(赤色顔料)によって描かれています。
やはり特徴的な~渦巻き模様が不思議。 しかも人や動物、うずまきを描いた
壁画の人物は古墳時代だけあって、冠帽らしきものを被り…美豆良(みずら)と思える髪型。
壁画の人物は豪族か官吏? 服装は、袴や靴を履いた姿とも想像されます。
最大の謎は、真ん中の右回り七重の渦巻模様なのですが…神秘的な図形。
考古学者の中でも決定打は出ていません。
おそらく弓矢を射ている人物など当時の装束を纏う人物、犬、猪、鹿などが描かれます。
こうした謎、夢がありますね。
『清戸迫76号横穴墓』として登録される遺跡が、国の史跡に指定されたのは
昭和43年(1968)5月11日ということですが、戦後(昭和)は貴重な国の史跡がたくさん整理された時代ですね。
約4000年前という、縄文時代中期の竪穴式住居を復元しています。
(塩沢上原A遺跡12号住居跡。)
住居の構造が、詳しく解ります。
想像以上に丈夫で、立体的な仕組みに驚かされますね。
台風くらいの気象にも耐えうる強度を感じます。
内部の居住区画には、12号住居跡から移設した複式炉があります。
土器を埋めた炉と石組みされた炉が並ぶ?全国でも珍しい住居なのです。
ちょっと可哀想な…ウサギさんが吊られています。(人形でしょう)
木材の加工や土間に敷かれた毛皮など、再現の仕方も…縄文らしさ?。
ごめんくださ~い(^_^) 多分、玄関なのでしょうか。
この造り…自然なマテリアルを使い、冷暖房?も考えられたマイホーム。
複式炉などが発達しているのも冬季に降雪などある寒冷地だからでしょうか。
縄文時代といえば、すごく大雑把で簡単な住居を想像しがちですが
決してそんなことはありません。
誰からも習わず、初期の家屋を作ったとしたら、果たして造れるでしょうか。
もっとも縄文中期ということで、世代も重ねて…基本の構造原理も発達していたのでしょう。
これなんです。 自然木と石による石斧が凄いですね。
確かに…これだけの道具があるなら、これだけの住居を造ることも可能。
貴女も必ず住みたくなります。
塩沢上原A遺跡出土の土器(縄文時代中期)
容量は大きめ、装飾は~かなりシンプルな模様ですね。
(より実用的ということです。)
注口深鉢土器は、南相馬市宮後B遺跡(縄文時代中期後葉)
みな壊れた状態で発掘されますが、ほぼ破片が揃っているものは復元できますから。
細かな模様は、濡れた手の滑り止め効果もあるのでしょうか?。
どんな人が使っていたのでしょう。
この美しい自然な造形、縄文時代の意匠は素晴らしいものばかり。
全て紹介できないことが残念です。