海上保安庁巡視船 PL04 『やひこ』
海上保安庁の巡視船 「やひこ」 (排水量1250トン)
今年の4月、伏木海上保安部に配属されました(新潟海上保安部から転属された巡視船です。)
1995年に完成したのは1995年のこと。
鹿児島の第10管区海上保安本部に船名「さつま」として就役しました。
それから、新潟の第9管区海上保安本部に転属して「やひこ」と改名しました。
現在は、こういして伏木海上保安部への転属?です。
これまで配備されていた、しれとこ型の巡視船PL115「のと」に交替した訳ですが。
今後はどうなるのでしょうか。(のと…は、僚艦の退役が進んでいるそうです。)
船尾にヘリコプターが緊急着陸できるのですが、搭載する格納スペースはありません。
第9管区の所属する巡視船では『やひこ』と『えちご』の二隻が離着陸できる作業スペースを保有。
海上での救難や捜索活動に、ヘリコプターとの連携は頼もしい機動力の拡充ですから。
『のと』が係留されていた伏木港の岸壁は狭いので、『やひこ』は海王丸パークに係留中です。
(伏木海上保安部所属の舟艇は、普段~伏木港に係留しています。)
広大なヘリコプター・デッキには、様々な用途があります。
『やひこ』に乗船する海上保安官は約30人。 5人の潜水士が配属されます。
航空機(ヘリ)発着に備え、揺れには制振の機能と航空燃料も給油できる装備が備えらます。
2012年まで所属していた新潟海上保安部は~お隣の県。
日本海で船舶の転覆や座礁など、潜水士の直接降下を要する海難事故が発生する場合。
現場海域に急行する『やひこ』、そして新潟の第9管区海上保安本部では航空基地からスクランブル発進するヘリが連携して救助するのです。
伏木海上保安部に『やひこ』が配属されたことで、隣県での海難事故にも迅速な出動が可能になりました。
新湊大橋に来る機会があれば、接岸した『やひこ』に出会えるかもしれません。
PL型(Patrol Vessel Large) 巡視船 『やひこ』
(PL型は、700トン以上の大型巡視船というカテゴリー)
総トン数 1,250トン
長さ 91.4メートル 幅 11.0メートル 深さ 5.0メートル