この先、軍事機密につき…内緒だよ(^-^)/。
1階の展示館 受付です。
館内の全天周シアターの整理券も ここで配布していますよ。(無料です。)
入り口は左 or 出口は右です。
さあ、ご一緒にエントリーいたしましょう。
F-2 (エフツー)
支援戦闘機F-2は、F-1の後継機として開発されました。
見てお解かりの通り、米軍のF-16戦闘機(ファイティング・ファルコン)を基にした機体。
かつては…第四世代の戦闘機としてデビュー、F-15やF-14と共に高い稼働率を誇りました。
現在はロッキード・マーティン社に軍用機部門を売却したジェネラル・ダイナミクス社に籍を置く傑作。
高度300メートル以下の低空での格闘戦など、制空・対地任務をこなす性能。
いまだ西側世界の同盟国で運用されるベストセラーです。
国産戦闘機開発計画の挫折…
次期支援戦闘機の開発で日本側は、純国産の戦闘機を製作したいと熱望していましたが…
貿易摩擦や米国との軋轢など様々な政治的要因が障害となり断念させられました。
優れた基本性能を日本の三菱重工が独自の技術で磨き上げたF-2の昇華。
世界初のカーボン(炭素繊維強化複合体)一体構造の主翼やアクティブ・フェイズド・アレイレーダー搭載。
(予定される装備重量の増加によるマイナスを機体の軽量化で克服)
さらに、FBW(デジタル式フライバイワイヤ)など、CCV(運動能力向上)や電子的な欺瞞、ステルス性能を加味した電波吸収材(RAM)など意欲的な改造が試みられたのです。
結果として、自衛隊機としての要求を満たす装備と性能を達成した姿は、世界有数の戦闘機に生まれ変わりました。
2000年から部隊配属されて、三沢基地(第3航空弾)、築城基地(第8航空団)。
教育関係の松島基地(第4航空団)の部隊にも配備されました。
(浜松基地は、航空自衛隊第1術科学校の教材として1機が配備され…)
浜松広報館では先月、4月20日~21日の2日間にF-15及びF-2戦闘機の展示が実施されました。
主力の要撃戦闘機F-15・イーグル、新たな支援機にはF-2というベストパートナー。
写真のF-2は、対艦ミサイルを搭載する役割から洋上迷彩に塗装されています。
(海上の飛行では、この色彩は敵から識別しにくいのです。)
XF-2 モックアップモデル
本物の試作1号機は、岐阜の飛行開発実験団に所属して、性能試験に運用されています。
実物大の模型ですから…継ぎ目もなくリアリティが喪失した分は綺麗です。
(エンジンも高度な電子機器もありません。)
展示のため、右の翼も割愛?されています。
穢れない潔白に緋色の機体が、ほんとうに美しい。
(譬えると、まるで超性能スポーツカーを眺めるような調和が漂う…)
戦後、イカロスのように失墜した日本の航空機産業。
音速に到達するのジェット機技術の結晶、革新の翼の創造という命題。
かつて、次期支援戦闘機は純国産の機体を製造しようという計画がありました。
米国 F-35戦闘機の登場以前から、これだけの先鋭的なデザインだったのです。
幻の『ドリーム・ファイター』が存在したのは周知の事実。
その名は 『心 神』 シンシン(パンダじゃないですよ^^)
これは縮尺 1/14 の模型です。
基礎全機遷音速圧力風洞試験模型.
■防衛省の技術研究本部が国内の航空機メーカーと開発を行っている
航空機の開発計画の通称。
技術研究部では、この研究機を先進技術実証機
ATD-X( Advanced Technological Demonstrator X )
と呼んでおり、次期紫煙戦闘機に使用できる独自の先進的な軍事技術開発の
過程において、本展示品は風洞実験用に製作された模型である。
国産 F-1支援戦闘機
大戦後、初となる日本が独自開発した超音速戦闘機。
三菱重工製(尖り方が…)で、量産型1号は1977年から部隊配備されました。
2006年 3月に退役するまで、果敢に挑戦し日本の空を守る勇者でした。
同じく三菱重工のT-2高等練習機を素体にしております。
後部座席を廃して電子機器の搭載スペースに改修、国産の空対艦ミサイル(ASM-1)を装備した重量増などにより機動性がスポイルされ…
速度を重視したため、小回りなど機動性に若干の問題があったかもしれません。
後方視界がどうであろうと、真っ直ぐに突き抜ける青春の空!
まるで弓矢のようです。 先鋭的な機体でしたね。
(追尾ミサイル全盛の時代、ドッグファイトの(旋回)重要性は薄れたのかもしれません。)
仮想的は旧ソ連
新型機MⅰG-23が配備されると、その航続距離は、三沢基地を攻撃圏内に収めました。
押し寄せる世界中の開発競争の波に、T-2の改修も間に合わなくなりました。
最後まで、撹乱のチャフやマグネシウム・フレアなどは装備しなかったそうです。
主機はロールスロイス・チュルボメカ製の『アドーア』ターボファンエンジンRT-172 Mk102。
(これを三菱が国内ライセンス生産しています。)
このジェットエンジンは非力ですが、比較的~燃費がよかったそうです。
F-1は離陸時にエンジンの推力不足を補うために、アフターバーナーを使用しました。
そう比較すると、現行のF-2のエンジンはF-1の倍近い推力を得ていながら
戦闘行動半径は830キロメートルにも及びます。
まさに黎明期の超音速機、真摯に学び取り蓄積した技術は後継機F-2に生かされるのです。
尾翼に描かれている紅い兜…『武者』のマーキング。
どこか無骨な、大和の侍スピリッツを感じさせてくれた戦闘機でした。
T-4 用のエンジン(スケルトン)
吸入 して 圧縮 したら 燃焼 させて 排気 する ジェット
あらためて航空自衛隊ってすごい!
つづきます 空の彼方へ。