航空自衛隊の浜松基地 『浜松広報館エアーパーク』
大空と飛行機が大好き! そんな私が風を探して訪れたのは
静岡県浜松市にある由緒正しき?青春の滑走路~浜松基地です。
『広報館エアーパーク』では、すごく綺麗な機体が見学できるんですよ。
XF-2(三菱の試作機)モックアップ・モデル1号機。(飛行開発実験団)
米国のF16戦闘機をベースにした、日米共同開発の次期支援戦闘機の雛形?
純国産の開発を断念し、貿易摩擦を解消し両国のインターオペラビリティー(相互運用性)も期待された機体です。
このカラーリングの美しさ、オリジナルのF16以上のサイズと高性能、兵装バリエーション。
全長15,52m、翼幅11,13m のマルチロールファイター(多用途戦闘攻撃機)
IHI 製・GE F110-IHI-129ターボファンエンジンで音速の2倍に達します。
(基地の第1術科学校では整備員の養成が行われていまして、教材のF-2も保有します。)
最新のアビオニクス搭載、機体内の燃料容量は4,750Lに増大させ、電波吸収材(RAM)など採用された航空機技術の粋を集めた傑作でしょう。
(もしも純国産のFSXがロールアウトしていたら現代に蘇った幻のZERO戦だったでしょう。)
米レイセオン社の地対空ミサイルシステム『MIM-104パトリオット』の前に防空していました。
それがMIM-14 ナイキ・ハーキュリーズです。(エアーパーク敷地内の展示品)
固形燃料ロケット・モーター推進で、高々度及び中高度防空任務を果たしました。
冷戦時に米軍やNATOに配備され、自衛隊も使用していました。
旧ソ連の大陸間弾道弾(ICBM)も仮想標的のはずですが。
(1967年から日本の三菱重工が国内でライセンス生産し始めました。)
自衛隊では1970~1994年まで地対空誘導弾『ナイキJ』として部隊配備されました。
セミアクティブ・ホーミングで、白いシートを被る隣のトトロ?は弾道の追随レーダー。
ハーキュリーズM42固体燃料ロケット・モーター・M5E1ナイキ・ブースターを4基備えて空を睨む。
それにしても、ミサイルというイメージらしさ満点ですね(精悍な形状)。
パトリオットよりも強くて美しいとは思いませんか?。兵器であることが惜しい。
(昔懐かしい怪獣映画で攻撃に使用されるミニチュアは…ナイキJ)
航空自衛隊、その重要なミッションとは!
『防空』、『大規模災害等各種事態対応』、『安全保障環境の構築』
航空自衛隊の防衛力は、戦い全般の行方を決める大きな力なのです。
領空においては相手の戦力を上回り、大きな損害を受けることなく作戦を遂行する中心的な役割を担っています。
それが『航空優勢』。 陸・海上の作戦行動にも多大な影響を与えるものです。
ですから航空自衛隊の戦力は、日本防衛の重要な『鍵』なのです。
日本領空に侵入してくる不審な航空機に対して戦闘機を緊急発進させるなどの措置は、自衛隊の中でも最も大切な役割。
日本の平和と安定、尊い自主独立を守るため、任務を遂行している航空自衛隊なのです。
これが『浜松広報館エアーパーク』。
円筒形の建物内には、全天周シアターがあります。
さらに奥に展示館が続きます。 右サイドに展示格納庫があります。
『H-21B 救難ヘリコプター』の後姿…
1960~1967年まで任務に就きました。 アメリカから供与されたのは10機だそうです。
大きなローターは13,4mもあり、機体は16mです。
垂直離着陸(VTOL)できるヘリコプターは画期的な乗り物ですよね。
懐かしのデザインは…細長くて有機的な反り?(くいっ)。
その胴体には、航空自衛隊の文字がくっきり。
『C-46 輸送機』
1955~1978年まで物資の輸送任務を果たした働き者です。
翼長(幅)32,4m 最大搭載量は5,700Kg。
国内の空では36機が活躍したそうです。
この展示スペースは公園なので、子供達も遊べますよ(親子連れがいっぱい)。
かつてP-51ムスタングなどを製造した米国のノースアメリカン社の機体。
『F-86F』戦闘機(セイバー)
1956年に発足した初代ブルーインパルスの機体として使用されたものです。
昭和の東京オリンピックや大阪の万国博覧会場を、華麗な編隊飛行で魅了しました。
第一世代のジェット戦闘機 86 (ハチロク)
朝鮮戦争では、史上初のジェット戦闘機の空中戦が行われてしまいました。
(1950~1953年にかけて韓国と北朝鮮が哀しい激突)
当時の戦果により、世界各国の防空任務に正式採用され始めます。
宮城県松島基地に所属する『第4航空団第11飛行隊』がブルーインパルス
(航空自衛隊航空教育集団第4航空団飛行群に所属する飛行隊です。)
日本こそ最高の平和利用を叶えているような気がします。
蒼空の衝撃を受けとめてください!!
Blue Impulse …と言えば「航空祭」
その『86セイバー』の向こうは展示格納庫になります。
ところで、足元には…あの宇宙飛行士『向井千秋さん』と宇宙を旅したツツジの種から育った花が植えられています。
宇宙ツツジ 万歳~
広報館と展示格納庫の間には、なんと?凄い機体が飾られています。
『F-104J』戦闘機です。 F-15イーグルが主力戦闘機に配備される1986年に退役。
ロッキード・三菱F104Jスターファイター、理屈なく速そうな飛行機ですね。
(M61・バルカン砲を装備したのもF-104から)
鋭い空のダーツ…とも表現したくなる形状。 いまでは古典的な機体ですね。
登場時は、”最後の有人戦闘機”と呼ばれた秀麗な姿とスペック。
唸れJ79ターボジェット! 大気の壁を突破する
航空機がある日常、なんて素敵な空間なんでしょう。
そして晴れ渡る~空高く飛びたいでしょうね。
1999年 4月にオープンしてから、多くの人々に空の素晴らしさ
航空自衛隊のお仕事を紹介してきた浜松広報館エアーパーク。
ありがとうございます。
ほんとうに楽しく衝撃的 つづきます。