プロローグ
邪馬台国の巫女王…卑弥呼、平城京の吉備真備、平安京の陰陽師…安倍晴明。
その共通項は『天候・気象の精緻な予測』
古来、日本(倭の国)において、卑弥呼は呪術の如き霊感で吉凶を占った
彼女の存在は…邪馬台国でリサーチすれば
国民人気度ナンバーワンのお天気お姉さん
そして人々が暮らす大地と…遥か天空の星の動き、気象の変化を先んじた予測は国政の要でした。
天候を制する者は世界を制す!
『卑弥呼』は、古代の女王として、自然界の神々と対話(観測とインスピレーションによる災害・天候予測)を始め…信仰と崇拝の象徴でした。
未来透視の?予測結果を駆使し、隣国との戦で弟王に戦勝をもたらす。
いま倭が誇るセンセーショナルな美しき巫の女王…卑弥呼が降臨する!。
『吉備真備』においては、遣唐使として大陸に渡り、中世の兵法書などでは、張良が持っていたという『六韜三略』の兵法を持ち帰りました。
真備を日本の兵法の祖とした。
囲碁に関しても、日本に初めて持ち帰ったとされる伝承があります。
爛柯(らんか)の世界…19路盤の世界。天元に舞え!。
吉備真備は、陰陽道の聖典『金烏玉兎集』を唐から持ち帰り、常陸国筑波山麓で阿倍仲麻呂の子孫に伝えようとしたという。
(金烏は日(太陽)、玉兎は
月のことで『陰陽』を表す。)
『安倍晴明』は、阿部仲麻呂の一族の子孫とされるが、前述の『金烏玉兎集』は晴明が用いた陰陽道の秘伝書として、鎌倉時代末期か室町時代初期に作られた書とみられている。
この晴明、京の都で陰陽寮(政府機関)のテクノクラート(技官かつ研究者)を勤める役人家業?でありながら、心理学から天文~科学。
人心の奥深くに巣喰う『潜在意識の病魔』と日夜戦う妖しきカウンセラーの側面も。
この者達は…感性も学識も並外れ、合理的な兵法、心理学、医学、地政学、気象も含む自然科学の隠れたエキスパート揃いでありながら人望も厚い。
特筆すべきは~出世のことより、己の好奇心と興味のままに突き進める人物であること。
なにより、軽く維持費の数十億を喰い尽くす気象庁のスパコンに較べると
人間の可能性の凄さって大昔から素晴らしすぎます。
(はずれ確立は互角だというのに…?)
空に湧き出る積乱雲
大きく2種類に分けますと…『雲』は鉛直方向か~水平方向に発達します。
積雲が対流圏の上層、高度1万メートル以上まで垂直方向に発達すると積乱雲。
その上層は氷晶で下層は水滴です。
上昇気流で成長し、突然の集中豪雨や突風などを引き起こします。
そういえば、広島型原子爆弾も熱破壊の上昇気流からなるキノコ雲(原爆雲)
米爆撃機の観測によると、内部で小規模な雷が発生していたといいます。
夏空で急激に発達し、凄まじいパワーを秘めた入道雲…壮観です。
羽田の気象観測網には補足済み。
(私も知識はないのですが、個人的に、空や雲を眺めるの大好きですね。)
『気温』『気圧』
『水蒸気』という3要素が気象現象の基本
近頃は、ブーム化して?気象予報士かアイドルか不明の世間。
いま必要なのは、研究家でディープな独自解釈の自論を述べられる
ガスパール・ギュスターブ・コリオリさんも真っ青な気象予報士さんなのです。
しかも女性の繊細さと、デジタル情報を和歌に詠み変換(かえ)るほどの魂の奏者であること。
あらゆる分野の知識と経験値を総動員して、細やかに~大胆に『空』を制する。
自転の影響コリオリ力のように、貴女の右脳と左脳間に思考の『転向力』が発生してるかも。
心の中に『天空』(ソラ)はあります。
http://ameblo.jp/zero-sumwith3a/entry-11773063330.html

曇り空を吹き飛ばせ!!
しかし、考えてみれば、都内に天空へ肉迫した塔が完成したのですから
その眺望から直接に見渡してインスピレーション掻き立てられなきゃ嘘だ!。
雲にも届く高層で、既に雲間に隠れたり…落雷したり…冬は氷結して落下したり。
都民の新しい気象観測のランドマーク&日時計スカイツリー。
大気の循環を知る手掛かり~上空の状態を把握するには便利すぎます。
イギリスの気象学者ジョージ・ハドレーは、赤道で高温の上昇気流が発生。
極では間逆の現象が起きるのではと?大気の循環モデルを提唱した元祖。
(ハドレー循環”は彼の功績を讃えて命名)
地球表面に吹くのは三つ巨大な気流、低緯度を北東から南西へ吹く『貿易風』
北緯30度より上の大気は、西から東に『偏西風』として吹きます。
そして高緯度~北極付近から冷たく重い風が南下してくる『極偏東風』こそが『極循環』。
(高気圧からは時計回りに風が吹き、低気圧からは反時計回りに風は吹き込みます。)
カール・ロスビーさん(米気象学者)がいたら毎日~登ること間違いなし。
層雲や層積雲にも届いている関東平野の^^かりん塔。
日照でも風雨でもない、放送媒体の電波『電磁波』という第3の風の発信地。
都市には人口の岩山(ビル群)もそびえ立ちますから、ビル風に影響されます。
不可視の文明風は、吹き荒れています(視覚化したら面白いでしょうね)。
しかも、実際に『太陽嵐』と呼ばれる、太陽表面から到達するプラズマなどの曝露では、大半の文明の利器を無力化してしまう危険性まであります。
大昔は、高度な電子機器など普及していませんでしたが…それ故に記録もありません。
ヴァンアレン帯に守られていながらも到達する強力なエネルギー。
電磁波に類する現象なら、人体・脳などに微弱な影響はないのでしょうか。
宇宙規模の観測・予想が必要な時代なのです。
高度36000メートルの気象衛星『ひまわり6号』。
毎日~飛ばす観測バルーンの『レーウィンゾンデ』…など、空を宇宙と地上から探ります。
得られたデータは集積され、『熱力学方程式』や『連続方程式』をもとに…
『運動方程式』を計算した値から気圧・大気の流れを知るのですが。
遥か上空の気圧変動を表した『高層天気図』を参考にして地表近くの気圧を修正します。
高層の気圧は、天気予報では見ませんが(高低が大きく分かれ)、普段~見ている気圧配置は?地表近くの変化を受け~多少複雑です。
大気を一辺が60キロメートル間隔の格子が無数にあるように見立てた世界を計算します。
(これがガイダンスという資料です。)
これらを利用して具体的な提供できる予報も、正確さでは5~1週間前後だけ。
誤差が増大しないように、バランスしているのですね。
複数のデータから平均値を割り出す『アンサンブル予報』を利用しています。
春先の天候が変わりやすいのは、高気圧と低気圧が交互に移動してくるから。
降水確率~アメダス~ウィンダス~空が心配。
日本の緯度でも『爆弾低気圧』や『ダウンバースト』など突如として乱れ、温度差の変調は増加し、四季そのものが失われつつあります。
『ダウンバースト』現象とは、地上付近に吹き降ろした後、地面に衝突し水平方向に広がる突風。
広がりが約4km未満で比較的小型の『ダウンバースト』なら『マイクロバースト』
4kmを超えれば『大型ダウンバースト』…『マクロバースト』と呼んでいるのです。
これが離着陸の航空機に襲い掛かると、揚力を失い墜落することもあります。
マクロバーストよりも風速が速いマイクロバースト。
地上のドップラーレーダーの観測においては、レーダに対して離れる方向と近づく方向の風速差(水平流の風速差)が10m/s以上になるとダウンバーストとしています。
(風速差の範囲が大きいものはレーダーでの判別が難しい。)
強い上昇気流で形成されますが、減衰期に入ると降水粒子が周囲の空気に摩擦することで下降気流が発生する。
この下降気流のうち、地上に災害を起こすほど極端に強いものをダウンバーストといって…下降気流の風速が90m/s以上と壮絶なものに達することがある。
発生原因としては、主に2つ挙げられる。一つは、積乱雲の中で、膨大な量の水滴が落下しているため、それにより空気が押されて発生。
もう一つは、気化熱によります。落下する水滴は、乾燥した空気の層を通過すると急激に蒸発します。
こうして熱(気化熱)が奪われ温度低下、水滴と周辺の密度が増すために下降気流のスピードも加速。
(日本では経済のダウンバースト…構造が似ています。)
さらに雹…あられが混じると、氷が蒸発する際に昇華熱が奪われ、さらに劇的な勢いで下降します。
こうした物理現象を繰り返す度に激しく下降気流となります。
海上で発生した場合は『白い嵐』と呼ばれることも…。
気象も地殻変動も一側面からだけで解析できる時代ではありません。
日々の天気予報・予測は、より観測者(予報士の個人的なセンス)の感性に左右されるでしょう。
コンピューター、機械にも限界はあります。
自然の変化を…自然界の一部である生命(人間)が捉えられることが望ましいとは思いませんか。
前述の太陽嵐のように、太陽は恩恵だけでなく危険も孕む存在となりました。
これは、太陽電池を応用した玩具です。
小さなパネルに光が当たれば発電して(可愛く踊り)動き出します。
こうした平和なだけでは済まない危険性に地球は翻弄されています。
いささか災害のダメージ記憶以来、津波に対する過剰な意識が先走りすぎ…
あらゆる海岸線で津波への危険表示や対策が叫ばれていますが、危険は津波だけではありません。
巨大堤防と塀に囲まれた街で生きるのなら、震災?刑務所に閉じ篭るのと同じこと。
また活断層や断層は、日本列島は無数の断層で形成されていると言っても過言ではなく。
それが危険だというなら、人間が街などを作り住める土地などはありません。
中東や西アジアでは、乾燥で豊かな水資源が枯渇、そして砂嵐に呑まれて消えた都もあります。
自然の驚異、『黄砂』も代表的な乾燥による被害…
古代人が予測できれば、遷都して滅びずに繁栄できたはずです。
『畏れ』…は心の変化、結論は…次に何を?どうするかです。
高所にと、新たな道路を建設する。 ひとつの解決策ですが…果たして?
国内のあらゆる海岸で見られる護岸のテトラポッド群。
波濤による海岸の浸食を防ぐ意味では確かに有効なのですが…景観は台無しになります。
(この先、研究すれば最良の形状が出来るはずでしょう。)
津波被害に至っては、海面よりも海岸の水中に波力を減殺する縦方向の凹凸特殊形状の海底を造るほうが、手前で相当なエネルギーの拡散に有効のはずですが。
(水面下にこそ波力の減少の鍵があります。)
静岡では、海亀が産卵に来る浜辺を…護岸以外の方法で守ろうと取り組み始めています。
日本は災害との試合に、徹底的に大敗を喫して落胆し、混乱し、自分を見失っています。
しかし、冷静に思考しながらトライ&エラーを繰り返して打ち勝つことは出来ます。
大自然に悪意もなく、人間はむしろ共存の意志を深めなくてはなりません。
大自然には立ち向かうしか生き残る方法がありません。
真の生存競争の相手は、隣人でも外国でもなく、自然そのものです。
お城の石垣にも激似の印しがありました。


大昔から日本の気象現象は、意外なカタチでも伝えられています。
東北など豪雪地帯の『雪女』…『つらら女』などは、極寒の土地で凍死しないように危険を説いた話し。
愛知県犬山市の『遣ろか水』(やろかみず)のような水害系、兵庫県の『油返し』など…怪火、自然界の燐の燃焼?。
(余談ですが、兵庫や大阪は、19世紀にマッチの生産量も多かったらしく…
(また、フランスに学んだ加賀藩士の清水誠さんは、国産マッチ製造の提案者なのですよ。)
佐賀県~熊本の夏の海の怪火『不知火』も不思議ですね。
妖怪が天候や自然現象の伝承というケースは多いですから。
危険な場所を伝える言い伝え…沼で子供が溺死して、近づけないための幽霊や妖怪話しなど。
地形や過去の事件を検証することも出来ます。
春先の海で『蜃気楼』、富山県魚津では狐の森など~物の怪に化かされた?ような呼び名があります。
大気密度や温度差による光の現象といえば~そこまでですが。
欧州の蜃気楼の魔女『ファタ・モルガーナ』、『モルガン・ルフェ』…など神秘的ですね。
気象に纏わる伝説と謎は、知れば知るほど土地に特有の自然を熟知することが出来ます。
あらゆることは解決策もあり、予測や先知の明を得ることが可能。
眺める景色の中にも自然界の摂理と事象を見出す超越の探求者。
お天気お姉さん…は、自然科学者であり災害予測のエキスパートなのです。
さて、次回の『お天気お姉さん』は… つづく
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