北陸の古都…『金沢』に訪れますと、その玄関口は金沢駅。
駅東広場の象徴は、『もてなしドーム』です。
そして能舞台の『鼓』(つづみ)をイメージした『鼓門』。
金沢では、新しい市民のシンボルとして親しまれているスポットです。
大切な…おもてなしの心。
巨大なガラス・ドームが生み出す空間…それは? 2005年に完成しました。
この街を訪れる旅人へと…差し出される『雨傘』をイメージしています。
(弁当…忘れても、傘忘れるな…という諺のある金沢の土地)
ここは…石川県金沢市木ノ新保町1番1号
駅周辺整備事業により、再開発された近代ステーションとして昇華しました。
かなり不思議な威容である~ドーム構造が、新たな金沢駅の姿です。
北陸本線など、二路線~三方に向けた列車が発着します交通の要所。
もうすぐ北陸新幹線が開通しますから、首都圏へもアプローチしやすくなります。
最近の好天で雪がありませんでした。
金沢は北陸の若者には人気スポットで、富山~福井からも多くのお客様が
いらっしゃるので賑わう街の玄関です。
若者向け流行や情報発信地の金沢。
有名な『金沢百万石まつり』が開催されますと
ここにある地上広場からパレードが出発するんですね。
頭上の空間が…もたらす開放的なスペースは大雪にも安心。
地下にも多目的の催事が可能なシェルターがあります。
『鼓』は調緒を奏者の手で操り革の張りの強弱で~心地よい音域を操る楽器です。
その調緒の形状を現した木製の建造物。 まるで雅な~からくり細工?
加賀宝生の~『鼓』を採り入れた斬新なゲート。
かなり独特な雰囲気を醸し出す造形ですね。
ドーム内の憩いの広場。
無数の陶片を貼りつけたような?デザインの池は…モザイク調。
九谷焼や塗り物など伝統工芸が発展した加賀の国。
加賀蒔絵~輪島塗といった漆塗りも石川県の財産。
北側には新たに整備されたバスターミナル、南側にはタクシー乗り場があり
先に開発された西口側にも広い駐車場やバスターミナルが完備されています。
通りから~鼓門の手前にある噴水式で表示する時計。
普段は、様々なメッセージも…。
前田利家公の頃より、城下町金沢の街中を流れる『辰己用水』の豊富な水。
犀川…浅野川といった美しい河の流れが育む街…
加賀友禅も清流あればこそ…文学と芸術も深い歴史の味わいをもつのです。
『鼓』を手で打つ心地よい響きは…凜とした文化と風土を表すようで…
金沢は古くから商工の街。 鼓を習えるのは武家や裕福な商人の家庭など。
現代も、鼓…を習い奏でる人は、かなりの奥様やお嬢様?くらいでしょうか。
鼓の演奏では、適度な湿度を与えて(難しい)革の状態を調整してから…。
冬の凍てつく屋敷の中で…澄み渡る掛け声と鼓の響き…が聴こえてきたような
つづく… |