群青の遥か高空に…輝く国際宇宙ステーションの次は?
永遠の沈黙を秘めた…碧洋に挑む深海潜水艇の活躍をご覧ください。
しんかい 6500 です。
独立行政法人『海洋研究開発機構』が運用している有人潜水調査船です。
そのスペックは世界で2番目の大深度調査船だそうです。
すべては、退役した『しんかい2000』の実績あればこそ。
完成した『しんかい6500』は、JAMSTEC の切り札かな?。
1989年 1月19日に、三菱重工神戸造船所で進水しました。
邦画『日本沈没』では、深海潜水艇『わだつみ』として出演しましたね。
この船体は、実物と同サイズの複製ですから~迫力が凄いです。
憧れの深海潜水艇が目の前に!。
地震国の日本は、海溝や大陸棚~プレート運動などを詳細に調査するための性能です。
2012年の改良が済み、現在は水平スラスターが二基に増設されました。
推進力とバランス性能が向上したことが窺えます?。
この姿は、いまや貴重となった当初の船体ですから嬉しいですよ。
ライトや各種カメラ、センサーなどが勢揃い。
これこそ機能美ですね。
間近で触れるなんて~感動の深海水圧?責め(笑)ですよ。
そのディテールは、滅多に見れないメカニズム。
光すら届かない深遠な世界へ到達する…孤高の乗り物です。
どこか有機的なフォルム?機体そのものが深海の生物のようですね。
『しんかい6500』の耐圧殻は、素材が従来のハイテンションスチールではなく
米国の『シークリフ』や仏国の『ノチール』潜水艇に次いでチタン合金を使用しました。
完全な球体の耐圧殻は内径2mで、パイロット2名と研究者1名が搭乗します。
スイマースタンバイ!
投光器(メタルハライドライト)、カメラに並び重要な腕!
専用マニピュレーターが二本装着されています。
熱水の噴出するチムニーも探ります。
深海の地層や生物を探り、採集する機械の腕が働くところをイメージ。
船体の左舷には、耐圧殻の内部が見学できます。
航空機とは違う独特な計器類が新鮮です。
『しんかい6500』の支援母船は『よこすか』という調査船。
潜水艇は3人様には狭い?…いいえ天国です?。
『しんかい6500』のコックピットには、なんと席がありません?。
周囲に敷き詰めてあるマットだけです。
座るのです、キチンと正座でもいいですが(意外ですね)お茶の間か?。
千利休さんの茶席なみに深い~悠久の空間でした。
深海に蠢く不思議な生命体との一期一会をお楽しみください。
深海底からは電波の通信にはラグが生じるため、音波で通信をしています。
まるでクジラのようですね。
深海潜水艇の動力源は電池ですよ。 一度に最大9時間の潜行が可能。
重量物のバラスト鉄板を多く備え、必要により投棄して浮上もします。
シンタクティック・フォームという新素材の浮力材も使用しています。
宇宙…そして深海、人類未踏のステージを目指して探究する人々。
ほんとうに偉大な人間のつらなりが生み出す科学の結晶。
日本は、領海と排他的経済水域まで合わせると世界6位にもなる海洋国家。
領土問題も地震予知や資源確保も…己を知らぬから起きること。
問題の『竹島』と日本の繋がりも江戸時代(元和4年)1618年にまで遡ります。
鳥取藩米子の大谷家、村川家に江戸幕府が『渡海免状』を与えてからといいます。
まだまだ日本にとって海洋世界は最大の研究対象。
海を制するものが覇者となるのか?。
力づくの覇道よりも…愛の王道を目指して頂けますように。
さあ、潜行開始!無人探査艇『かいこう』も活躍します。
新たなフロンティアへ…
Miraikan ⑤につづきます。