金沢港に行った際に…
第九管区金沢保安部所の停泊場所
海上保安庁の巡視船を撮影してきました。
(九管の本部は新潟市です。)
まずは、1000トン級の雄姿で停泊する巡視船。
「PL-43 はくさん」
ボフォースMk3. 40mm機関砲が鎮座。
1000トン級は、
配備地区にある山岳の名前などが船名になります。
2006年(平成18)四月に就航。
4基のディーゼルエンジンと、ウォータージェット4基推進を備えます。
大きな船体でも洋上を30ノットで航行。
就航後すぐに見学した時は、まだ白く輝くような真新しい船体でしたが…厳しい任務の跡が…。
そしていま、尖閣諸島でも…海保の方々は
安穏と暮らす私達を皆さん命懸けで守ってくださっています。
後ろ姿…と、「はくさん」の船名が。
「PS-203 のりくら」
(つるぎ型巡視船)
不審船の領海侵犯に対して配備された高速特殊備船。
これも平成18年に配備されました。
JM61-RFS20mm多銃身機関砲1丁
3基のディーゼルエンジンと、ウォータージェット3軸推進。
40ノットもの速力を誇ります!。
「CL-150 わしかぜ」
(ひめぎく型巡視艇)平成20年配備。
ポピュラーな船で、全国的に多数配備されています。
サイズは20メートル、23トン、5人乗り。
速力30ノット、160海里まで航行出来る能力があります。
洋上では侮れない実力者。
記号の意味は
P ⇒ Patrol
L ⇒ Large
H ⇒ Helicopter (などの略)
PM(中型巡視船)、PS(小型巡視船)
PC(20メートル超えの大型巡視艇)
CL(小型巡視艇)、FL(消防船)
…といった解釈です。
「PC-104 かがゆき」
30メートル、100トン級。
1999年に配備された世紀末の巡視艇。
甲板には、GAU19.12,7mm 1丁
ブローニングM2機銃1丁を装備します。
ディーゼル2基、36ノットで推進。
ある意味、一番…巡視船らしいカラー。
ここは…”金沢みなと会館”です。
大きな客船やフェリーなどの乗り場管理建物。
この埠頭に海保の巡視船が停泊しているのです。
管制塔らしき建物が海を睨む港湾エリア。
ここには紹介できませんでしたが。
海保には各管区に1隻は配備されている大型巡視船。
PLH型が存在します。
OIC区画、指揮司令参謀の機能を有します。
3000トン級の大型巡視船で、後方にはヘリ2機の発着デッキや格納庫まで備えます。
「しきしま」「みずほ」…など。
「しきしま」の航続距離は20,000浬にもなります。
搭載ヘリコプターは、
アエロスパシアルAS332L1・スーパーピューマ
ベル 212ヘリコプターを2機づつ。
あらゆる海難事故に立ち向かう、まさに洋上の海保司令塔。
問題の尖閣諸島の方面を警備する
「PL-63 よなくに」
この船は、他の巡視船やヘリコプターに給油など出来る能力があります。
搭載ヘリコプターは、アグスタAW139
”リペリング降下・吊り上げ救助”といった救助手法に活躍するヘリ。
実に頼もしい機動力なのです。
まさに、尖閣諸島の事案に闘っている最中でしょう。
海上保安官の皆さんの無事をお祈りいたします。