※写真は単なる参考資料です。
国産エンジン全般に・・まだ洗練されず排ガスだらけで非力だった頃、日産自動車はセドリックの2リッターモデルに過給器を搭載してターボ化に踏み切りました。
凄い英断でした。
同社のL28型並みのパワーを得られる画期的な試み、名車スカイラインのハイパフォーマンス路線への復活を果たしました。
当時トヨタはテレビのCMも「名ばかりのGTは道をあける!」という~トヨタ車が謎の先行車にパッシングするシーンを流していましたが、仮想敵機はニッサン勢を指す!挑戦的な内容!。
2リッターで145馬力のパワーは、しばし高性能ツインカム無き日産の起爆剤となり、ターボ技術は大きな求心力でした。
排気ガス規制で牙をもがれた時代を~鮮やかなスピードで席巻したマツダ・ロータリー車のように力強い活躍の始まりです。
タービンは米国ギャレットエアリサーチ?社製を輸入。またノックセンサーの登場が安定したターボ機構の支えにもなりました。
スカイラインは桜井さんのデザインを踏襲するサイドのサーフラインが美しい特徴でもあります。
角目ジャパンのターボ、黒色に金のストライプがイメージを盛り上げる~ドラマ「西部警察」で渡哲也の乗機として登場!。
噂のマシンエックス爆臨です。
内部はダミーとはいえ高度な通信や解析機能をもたらすハイテク車と設定されています。
「大門団長」がスカイラインならば、石原裕次郎はシルビアの兄弟車ガゼール。
オープンスタイルで、ボンネットには純正でガゼールの角をイメージしたストライプが貼られ!。
時代を颯爽と駆け抜けた姿は、クルマ好きにも~そうでない人々にも印象に残ったことでしょう。
現代のホンダ技研も環境問題を克服に苦しみ、赤いエンブレムのタイプRの心臓~名機B16Bを失いました。
軽く刺激的なエンジンが太らされず?(K20A開発への移行)に済んだのに惜しい逸材でした。
ひとつの道が切り拓かれると周辺技術も大幅に開発が進みます。そして日産が新たな英断、今度は品質の高い量産EVをリリースしたのですから嬉しい。
企業体質は変わりましたが、やはり日産は座してはいません。
いつも国内メーカーに先鞭をつける動きも社の底力ですね。
時代のニーズはパワーからエコへの変遷。
海外BBCのクルマ番組「TOP GEAR」では、辛口トークで日本車は斬られまくりですが…とにかく愉しい。日本にも~ここまでクルマに傾注した番組がなくてはいけない(笑)。
英国はクルマを底抜けに楽しむ大人がいる国。
それが解っただけでも素敵だ!。
スプーンひとつ?でも愛着もてることが文化である。
米国テスラ社の電気自動車が未来を感じさせるスタイルを描き成功してますが、この面でニッサンはダメダメ。
HVやEV車にも…そういった効率面よりも美麗な説得力が必要である。
商品(EVや急速充電器など周辺インフラが出揃う頃)の内需では内燃機関を徹底して駆逐する!くらい勢いがなければ開発の投資分を回収するどころではないでしょう。
しかし、実は内燃機関を活かすことこそが新しいクルマの有効性を押し上げて次世代クリーン技術への移行を成功させるキーポイントでもあります。
どんなに性能や効率が優れていても、乗り手が欲しくなる衝動を掻き立てるクルマしかダメなんですから。
バイクとクルマは恋愛と同じですから、大金を投資してまで所有したいと心が弾まない物は存在感は薄い。
新興国と日本の縮図は、昔の北米クルマ市場と日本産業の成長そのものですね(日本が恐竜進化的なアメリカ路線に勝てないのはクルマ恋愛?が足りない?)。
新興国にとってクルマは憧憬の対象です。そして経済力の発展に必需品のクルマ達。
まさに売れる条件が揃ってます。
東北震災では…生き残った人々が復旧と暮らしのために中古の軽自動車で~いいからと切望しておられた時期があったでしょう。
まさに新興国は実用と豊かさへの憧れがバランスした世界。
訴求力のある商品には明日がある
、逼迫してみえる物資は将来のインフラとの中継ぎに終わるかもしれませんが。
大昔の集団お見合い~のようす。
生産過多~過渡期の日本には羨ましい限り。消費側に目的が薄れ、
消費の質が落ちてきているのですから迷うのも当然。
これからは誰のために造られたかが大切な価値観になります。
販売の標的は誰でもいい~個性を殺しても薄利多売とかは最悪!。
古くても気に入った道具は貴重に扱われていきます。
ユーザーの価値観が左右する。
見向きもされなかった機器や技術が必要とする個人には宝のように注目され活躍する時代へとシフトされます。
さらに時代は「パーソナル・エネルギー」を求めています。
個のエネルギー革新!!。
災害後の公共エネルギー危機の反動で~太陽光や風力など、代替クリーンエネルギー市場は急速な伸びをみせています。
この趨勢は、どんなフレーズが詠まれ変わるのでしょう?。
理屈だけでは世間も受け入れにくい次世代技術も、不可思議な社会的背景があると急速に進みます。
一方的な概念や社会の風潮に流されてきた無軌道な消費生活は行き詰まるでしょう。
何かを愛着をもって大切にすることが文化であり、発展は無駄に淘汰するだけではありません。
クルマ文化とエネルギー産業の先行きは良い意味で不透明。
誰にとっても…まだまだクルマって夢があって恋する劇薬で?面白くなるのです。
クルマは動くオブジェ…
自分が主導権を維持するには~よく知り、大切に扱い、使いこなす知恵がなくてはなれません。
楽しむ時の~夢中になれる行動は脳内に於ける体感時間差があるくらいです。無味乾燥な生き方など~もったいない。
生かして!共に生きる。
千利休が茶器にかけた愛情の手本みたいなもの…。
貴方のクルマはパートナーですか
、それとも奴隷ですか…。