図書館と言えば…私が思うに『ニネヴェ図書館』のような場所ですね。
アッシュールバニパルで発掘された粘土板の表面にアッカド語が刻まれてます。
古代バビロニアの神話でありまして、創世記~叙事詩(エヌマ・エリシュ)が鮮やかに描かれています。
(私にも粘土板が解読できたらな…。)
考古学者といえは、いま動乱のエジプトで有名なザヒハワーズ博士は?どうなさったのでしょう?。
博士もエジプトの歴史遺産も心配です。
かつて…紀元前の古代社会でも激しく揺るがす動乱が繰り返されたのでしょう。
神話は寓話でもありまして、歴史の断片は物語となる。
さて…話をトルコ付近に戻して。
トルコ国にあるハラン遺跡ではエヌマエリシュの七枚ある粘土板?…破損が酷いのは五枚目でしたが、なんと複製品がありまして発見されているんだそうです。
同じ内容の文章が複数存在していることの幸運が感じられました。
メソポタミアの粘土板…社会科の年表のような話をまとめたアイテム。
そのマテリアルが泥土であることが役立った好例ですね。
日本でも木簡が発掘されて古代の生活を知ることがありますから。
紙や電子媒体ですら情報の保存において先行きが怪しいのに、巨石や粘土板は何千年も未来に届いた手紙のようで素晴らしいと感じるのですが。
バビロニアの王様ハンムラビ。
王の権威が強大ならば、崇める神も偉大。
マルドゥーク神や多くの神々の描写。
それは古代国家の成り立ち、そして対立した勢力の争いなどが秘められているドラマチックな一面があるのでは。
神々の世界で最高位に到達したマルドゥーク神。五十もの尊称を贈り…神々は讃えたそうです。
神話は古代人を翻弄した災害や戦争、権力に呑み込まれる人々など…やはり人間の政治ドラマ的かな?。
壮絶な竜巻や地震災害など、古代人の目には『神々』が戦っているように感じられたのでしょうか?。
古代に於ける神とは・・・ありがたいだけの存在ではなく、荒ぶる火山噴火や嵐に疫病の蔓延など・・・破壊や災厄をもたらす脅威という側面もありました。
そんな訳で、現代の日本政治を物語にしたら~茶番劇!。
(残せません)
『エヌマ・エリシュ』とは、上”であることを示す言葉。
天上(天界)…は名付けられてすらない
下に広がる…大地にも名などない時代
原初にはアプスー(神)がおり…あらゆる物質が誕生していった
混沌の意を表す神…ティアマトとは、万物を産み出す母胎であった
それぞれ真水も塩水も混ざったまま…
荒れ野にも形象はない…湿地帯もない…
神々は…いまだ生まれてはいなかった。
叙事詩エヌマ・エリシュとは、こうした話が書かれているようですね。
電子図書が氾濫する現代の街では…粘土板で記した図書館を思いだしました。
ところで楔形文字とか…って?指で触れて読めなかったのでしょうか。
点字の御先祖みたいな機能はなかったかな?
想像してみましょう。
盲人の神官や学者が記録文書(粘土板)をなぞりながら…。