平安の初期、東北の地で蝦夷を率いていたリーダーがアテルイ。(阿弖流為と書かれる)
時は延暦 802年頃、朝廷からの侵略に抵抗して、征伐の大軍団を壊滅させた「北上川の戦い」。
東北の民と知恵を駆使しながら善戦したものの~坂上田村麻麿に滅ぼされました。
アテルイの墓と呼ばれる遺跡は大阪の枚方にあります。
なぜ?朝廷の所在する畿内のエリアに墓があるのか(地元民には鬼の墓?とも伝えられていたそうな…)。
当時の朝廷は蝦夷を討伐し見せしめにアテルイを処刑するように命じましたが、勇敢な田村麻麿は彼の人柄を認めて助命嘆願をしてくれたそうです。
坂上田村麻麿の人柄、彼もまた勇敢で立派な人物だったのですね。
日露戦争のステッセル将軍と乃木将軍の友情秘話みたいな話です。
近年、アテルイの塚が発掘された際に、その近い場所に田村麻麿の墓所も発見されておりまして。不思議な二人の縁を伝える話しとなっております。
日本人の悲しいところで…敗軍は保身のために優れたリーダーを逆賊扱いしたままでしたが、こうして現代では英雄アテルイも再び人々の心に甦りまして、演劇や紹介展など地元民の手で伝えられています。
古代より、不遇の環境にて耐えながら幾多の苦難に負けなかった東北の民を…未曾有の大震災においても不屈の闘志でアテルイの心は支えてくれているかもしれませんよね。
前田慶次郎を描いた「花の慶次」など、劇画を通じて戦国時代の隠れた日本の英雄が知られていますが。
いかなる時代にも不当な権力に負けず、志を貫いた生き様の男は大勢いたのです。
決して卑怯な振る舞いはせず!。
命に果てはあれど、名に果てはなし。
最後まで負けないでください東北の勇者達!!。