本日は、昨日に続き家族会議の続きを行った。


ただでさえ記憶が怪しいオヤジだが、

案の定?


昨日話した話を

覆しそうに。


また、話が降り出しか?

と、なりかけたのだが。


なんとか、

もう一度、話をすすめることに。


しかし、今回は、昨日と同じ

話をするよりも、比較的スムーズに

話は展開された。


それは、朝一で、

オヤジが応接間で、

うたた寝をしだしてたところ

母親から運動させてくれと

要請。


いきなりウォーキングを

させようとしたのだが、

それは高齢者に危険過ぎると

判断して、まずは

20分ほどかけて全身の柔軟体操を

させることに。


動きやすい服装にさせて

彼と母親に伝えたのだが、

その先に、親父の足が酷く

浮腫んでいて、かろうじて

靴下を履かせることに。


靴下は、私が東京から

帰省時に妻が買ってくれた

滑り止めがついた靴下だ。


これを履かせてくれと

母親に渡したのだが、

そのまま履こうとしたから、

間髪入れずに、

一言、オヤジに言ってやった。


世の中、タダの話は、ないんど!


で、なんぼや?

いうから、

特別、1000円に負けたるわ、

と言って、イッソク買い取らせた。


そして、介護の体操というものは、

ちょっとわからないから、

極真の道場でいつもやってた

柔軟体操のうち、

高齢者でも無理なくできる

ものをやらせることに。


それを20分くらいやらせて、

歩行器で交通量が少ない道を

同伴させて、30分ほど歩かせた。


そして、帰宅してから

また10分かけて柔軟体操を

させた。


すると、驚くことに、

しっかり柔軟体操と

ウォーキングをさせたら、

足がゾウのように浮腫んで

いたのが、すっきり足が

戻ってた。  


それを見た、母親が

さっきまで手こずってた

足が、全く浮腫んでないから

驚いてた。


そして、親父も理屈ぬきに

柔軟体操とウォーキングが

身体に良いことを認識した

みたいで、明日から

デイサービスのない5日は、

私が柔軟体操とウォーキングを

させることにした。


実際、屁理屈無用で

ちょっときついかな?

と思う程度でやらせたのだが、

1時間のトレーニングを

させると、身体が軽いと

言ってた。


明日から、毎日、

これらの運動をやることに

決めさせて、同意させた。


ちなみに、今日は1700歩だった。


明日からは、2000歩を歩かせる予定。

しかし、8000歩を最終目標にさせる

つもりだ。


そして、物忘れが多いことから、

頭の体操をさせることに。


これについては、

毎日、新聞が来てるから、

社説を写経させることにした。


こうすることで、

字を書く練習になるから。

理解は、ともかく古来から

山寺の小坊主は、社協を

させることで、読めない経を

読めるようになったことから

ヒントを得たのだった。


すぐに、晩飯ついでに

ダイソーの文房具コーナーで

鉛筆とノート、消しゴムを

買ってきて、明日から毎日の

日課として、写経をさせる事にした。


以上の事が終われば、

最低ノルマの達成で、

できなければ、罰金1000円を

徴収することにさせた。


以上、毎日の運動、写経を

ノルマとさせる事に本人も母親も

納得させることができた。


そして、昨日の家族会議で話した、

妻との普通養子縁組、

家族信託契約、遺言の話を

改めて、伝え直した。


普通養子縁組と遺言については、

節税対策。


家族信託契約については、

認知症になる前の

行動の自由を確保させるためだ。


認知症になると、契約が

できなくなる。

すると、何をするにしても

金回りを動かせなくなると、

介護する側としては、

多大な負担を強いられ事を説明した。


また、悪名高い成年後見人制度の

デメリットをコンコンと伝えておいた。


成年後見制度より家族信託契約が

優れてる点を説明したのだった。


なかなか、家族信託契約の

イメージがつきにくいから、

図解して説明をした。


そして、遺言について。

遺言については、

遺言をするケースと

遺言をしないケースの

メリット、デメリットを

しっかり図解しながら説明した。


ここまで説明したのだが、

親父は、財産を自分の兄弟に

贈与するなどとアホなことを

言い出したから厄介だった。


何か親父の兄弟がやってくれた事など

何一つない。


一方、こちらは親父の介護のために

母親の要請をうけて東京から

戻ってきたのだ。


何一つ貢献しない奴と、

仕事をやめてまで帰郷した

何が評価されないのは、

あまりにも酷じゃないか?

と。


今回、老人ホームに2ヶ月世話になって

その感想を改めて思い出させた。


1カ月した頃に、

家に帰りたいと言ってた父親だ。


しかし、実際のところ

介護するとなると、

老老介護で母親は身体が痛いと

悲鳴をあげたから、

老人ホームに預けたわけで。


それが、介助つき施設だから

毎月30万かかった。


それを親父は、帰りたかった

という記憶と、帰る時に施設の方が

リップサービスで、帰られると

寂しいなどといわれた事だけ

しっかり覚えて、老人ホームも

まんざら悪くなかったなどと

言ってきたのだった。


しかし、老人ホームは、

一見すると自由に思われても、

その実、全て自由ではない。


好きな酒を飲ましてくれるわけでなし。

自由に時間を使わせて貰えるわけでなし。

まだ、起きていたくても、強制的に 

消灯になるわけだし。


自分が食べたいものを食べられる 

わけでもない。


ただ、家族とちがって、

優しく強制する点が、

メリットだ。


自宅だったら、文字通り自由だ。

が、その自由は、老人ホームの

ヘルパーさんがやってくれる負担を

家族が担うことになる。


それも24時間、対応を

せまられる。


些細な事だが、

親父は、何かあれば、

他人に金さえ払えばいい

というアホな考えしかしてないのだ。


しかし、些細すぎることまで、

どこの世界にやってくれる

施設があるだろう?


それこそ、入居に1億とかかかる

施設ならあるかもしれない。


しかし、たかだか施設に月30万

程度で、そんな自由はえられない。


精々、10万程度の老人ホームより

対応が丁寧くらいだと思うからだ。


それに、どこの老人ホームでも

社会問題となってる

介護職と入居者の暴力沙汰の

トラブルだ。


自分は、金を払ってるんだと

いう偏屈な姿勢だと、暴力被害に

あいかねないものだと説明。


介護職の一部の人間から

年寄りがあばらを数本折られたとか

殺された事件は、後を経たない。


高飛車な性格の親父だと

いつトラブルになっても

おかしくないから、

なんでも当然とちがうんやでと。


人動かすには、タダで動いてくれる

人間など、まずいない。

人に動いてもらうには、銭がいる

んやでと。


そして、実際、これから

介護生活をするにあたって、

こちらも霞を食うわけにいかん

のだから、

とオヤジに説明した。


すると、オヤジも分かって

きたようだ。


他人に介護を頼むにしても、

家族にしても負担は同じ。

さらに、家族は他人以上に

負担が大きい。


それを伝えて、

オヤジに好きな方を選んでくれと

伝えた。


息子の世話にならずに、

他人に金を払って不自由な生活を

選びたいなら、老人ホームに入れ。


自由な生活を営みたいなら、

自宅で息子の介護を受けることを

選べ、


ただし、、、、

と言いかけたとき。


オヤジから、

もうわかった。


お前に、介護を頼む。

で、少ないけど、

毎月の30万は支払うと

言う事に妥結した。


こちらも、

日常の家事全て手伝うことと、

老人ホーム以上のサービスの

提供を仕事として行うと伝える。


そして、その場で、

介護委託契約を一筆かかせた。


介護報酬をもらわずに、

年寄りの我儘に耐えることは、

自分の性格からしたら

無理なことだからだ。


実際、朝5時に起きて、トイレ掃除をする、

朝飯をつくる、食器を並べる、

盛り付けをする、後片付けをする、

食後の薬を飲ませる、

デイサービスなどのスケジュール管理をする、

介護に必要な物質を調達する、

家の全てに掃除機をかける、

風呂掃除をする、洗濯物を洗う、

干す、たたむ、玄関や庭、

果樹園の草の管理をする、

昼飯を作る、食器を並べる、

盛り付ける、後片付けをする、

晩飯と翌朝、昼の食材を買い出しにいく、

晩飯をつくる、盛り付け、配膳をする、

食後の薬を飲ませる。


以上が、毎日のルーティン作業だ。

さらに、24時間、何かしら対応をする。


もし、時給1000円で、

他人に頼めば、1日24000円の日当。

それが、30日なら、72万はかかる計算

になる。


こういうとオヤジは、30万ぽっちで

介護してくれるんだと、減らす間口を

叩いてきた。


しかし、限られた一室を与えられて、

のぞみもしない、行動制限をされて

まで、老人ホームいたいのか?

と。


こちらは、老人ホームと同じか、

それか以上のサービスを、

30万程度の破格の安さで

受けたるといっとるわけだ。


そこまでオヤジに話したら、

30万程度で申し訳ないと

言って来た。

 

こちらも、わかればよろしいと

本日の話を切り上げた。


そして、これからは、

きちんと規則正しい生活を

自宅でおくれば、

老人ホームと遜色のない

サービスを仕事として引き受ける

と伝えて納得させた。


気が変わらんうちに、

月曜日に役所に行って

養子縁組の届にサインさせる。


しかし、朝から夜9時半まで

家事全てやったら、

ほんとうにきついわ。


なんとか、時間効率を

考えて自分名時間の捻出を

せねば。