「感謝の言葉や褒め言葉、
自分に良くしてくれる行動を
受け取れない人」
周りにも、けっこういませんか?
- 「いえいえ、礼を言われるほどのことではありませんし」
- 「(褒め言葉に対して)そんなことないです、たまたまです」
- 「おごってもらうなんてとんでもない。自分で払いますから!」
…または、
言葉で「ありがとうございます」
とは言うものの、心から受け取っていない。
感謝してくれた人にも、
褒めてくれた人にも、
おごるよ、といった人に対しても、
受け取らないのは、
その気持ちを否定することになります。
相手からすれば、残念な反応なんですね。
「喜んでもらえると、私もすごくうれしいです!」
「褒めてくださってありがとうございます!」
「いいんですか?うれしいです。ご馳走さまです!」
そう言って喜んでもらった方が
相手も気持ちいいですよね。
なのになぜ、
「いえいえ、そんな」
と、受け取らないのでしょう?
受け取らない人に、
受け取らない理由を聞くと、
大抵は、次のように答えます。
- 「自分は、感謝されるほど価値のあることはしていない」
- 「それは褒められるほどのことではない」
- 「おごってもらうほど、相手を楽しませたわけでもないのに」
これらは「自分には価値がない」というメッセージですね。
それって本当でしょうか?
皆さん、そうカウンセラーも含めてその言葉に騙されます。
実はそれって嘘なのです。
え?嘘…?
まぁ、嘘というのは言い過ぎかも知れませんね。
内観が上手くできるようになると、
自分では分からない本音が分かるようになります。
表面上の理由ではなく。
「なぜ、相手の感謝を受け取らないのか?」
と自分の奥に聞くと、
「感謝を受け取ると、なぜか不快な気持ちになる」
と、返ってきます。
「不快な気持ちとは?」
と、さらに聞きます。
「そんなに良く受け取られても、
後から本当の私を知ると、相手は必ずがっかりする。
だから、後で失望されないように、
最初から期待してほしくない」
または、
「褒められたのなら、無理をしてでも、
相手の期待に答えなければならない」
そのような心の声が返ってきます。
…これらの考えは、無意識(潜在意識)です。
自覚はありません。
けれど、「受け取らない」という行動をとり続けます。
しかし、
「後からガッカリされるのが怖いので、受け取りません」
「期待に応え続けるのはしんどいので、受け取りません」
とは、意識に登ってきません。
内観ができないため、
もっともらしい理屈を考えます。
それが、
「自信がないから」
という漠然とした理由。
ですから、
「人からの感謝を受け取りましょう。自信が付きますよ」
と言ったとしても、残念ながら当たってないのです。
(信じていた方、ごめんんなさい…汗)
- 受け取るのが怖い
- 受け取ると後が困る
これら、不快を生み出した原因があります。
その原因を見つけて理解すれば、
「恐怖」や「困る」という潜在意識の思い込みは、成仏します。
「過去に、○○という経験をしたから、
それから、潜在意識でそう思っていたんだな。
でも、それは昔の話し。
今の自分には、もう関係がないんだ」
そうなって初めて、
- 「ありがとうを受け取るのは、怖くない」
- 「相手の期待に、、応え続ける必要もない」
と潜在意識の反応がコントロールできるようになるのです。
クライアントさんがセッションの数日後に言われたのは↓
いろんなヒーラーさんやカウンセラーさんに
自分の価値を高めるワークをしてもらいました。
それでも、自分が何か良いことをして、
相手からの「ありがとう」を言われたとしても、
受け取れませんでした。
もちろん、言葉では相手へ『それは、良かったですねぇ』と言ってはいるのです。
それでも、『自分はたいしたことをしていない』とか、言ったり、
褒められると、その場に居づらいので、話題を変えようとしたりしていました。
今までは、そんな自分の対応から、
私の自己肯定感は低いと思っていたのですが、
そうではなかったのですね。
まさか、自分に都合が悪いから『ありがとう』を受け取っていなかったとは驚きです。
おかげさまで、「ありがとう」を受け取らない理由が分かりました。
「受け取れない」のではなく、主体的に「受け取らない」んですね。
セッション以後でも、身体の反応として「ありがとう」を受け取らないように一瞬なります。
ですが、『ああ、またやってるわ(笑)』と自分がおかしくなり、すっと受け取れるようになりました。
本当にありがとうございました。
*** まとめ ***
「人からのありがとう」を受け取らない理由
自分に価値がないから、受け取らない
のではありません。
受け取ると、都合が悪いから受け取らない
のです。
つまり、
感謝を受け取らないのは、
無意識が自分を守っているからなのです。
ここを、ほとんどの人は誤解してしまうと思います。
もちろん自己肯定感の影響もありますが、
ただ、自分を守る反応として受け取らない、
という理解も必要です。
★もう少し掘り下げると★
脳は常に複雑な考えを自動化しています。
それは省エネのため。
だから考えずに、外からの脅威に対して、
回避反応としての反射が起こっているのですね。
我々は、「自分は考えている」と思っているのですが、
日常のほとんどの考えは、
このようにただ、周囲からの刺激に「自動的に反射した思い」
である場合がほとんどです。
これは
免許を取り、運転に慣れたら、
周囲の状況に反応して、
ハンドル・ブレーキを
反射的に自動操作しているのと同じですね。
運転も「考えない」のではなく、
脳の省エネという理由で「積極的に考えない」のです。
我々の意識には、そういう仕組みがあります。
この“脳の自動化” として学習してしまった反射が好ましくないと、
生きづらくなるのです。
だけども大丈夫!
●
自分の中の生きづらさがあると、
未来に希望が持てず、
閉塞感の中で生きることになります。
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