「自分のやりたいことがわからない」という方は、けっこう多いようです。
世の中には、好きなことを一所懸命し、なしとげることがすばらしい、という空気があります。
夢を追って闘っているマンガの中のヒーロー、
甲子園を目指して、日々努力している高校球児、
社会の為に、我が身を惜しまず働いている職業の人たち、
過疎に悩む村を盛り立てようと、色々考えてがんばるお年寄りたち…。
「好きなことだからがんばれる」
大きな困難や苦労があっても、負けずに立ち向かい、努力する人たち。
そのようなものに私たちは感動するし、すばらしいことと評価します。
しかし、「自分にはその好きなこと、やりたいことが分からない…」
としたら、そこに焦りが生まれる人もいるでしょう。
“何も本気でがんばってない自分の人生は、充実感もなく、おもしろくもない”
“困難に立ち向かうことなく、逃げてばかりの自分に対する情けなさ”
なぜ、やりたいことが分からないのか?
多くの場合、“親が支配的である”等の
生育環境が関係しています。
---▼ 熱中できるものがない、その原点 ▼---
子どもの頃に、やりたいことをしようとする。
↓
周囲の大人から、「危ないからやめなさい」と注意されたり、
「もっと他にやることあるでしょ」と親の意に沿わないことを制止されてきた
↓
それでも逆らって、失敗した場合、
「ほら、言ったとおりでしょ」と責められ、怒られた
---▲---
そのような生育環境では、新しいことに挑戦するのが怖くなり、
~したいという感性を低下させていきます。
---▼ 服従モード ▼---
新しい挑戦には失敗がつきもの
↓
失敗したら叱られ、自分の選択を責められるのが怖い
↓
「望みを持つと否定される」と思うと苦しくなる
↓
望みを持たないようにして苦しさを乗り越えようとする
↓
感受性を低下させる
↓
やりたいことでも、挑戦するのを無意識に避けてしまう
親の奴隷となってしまった
---▲---
生育環境により、
自分のやりたいことにフタをするクセがついてしまうのです。
中には、反抗するクセがつく人もいます。
---▼ 反抗・自爆モード ▼---
支配的な親などに反発
↓
自分の選択を否定されてきたため、したいことに挑戦するのが怖い
↓
反抗的なの性格となっていき、周囲との軋轢を生む
↓ ↑
↓ ↑(ループ)
さらに反発する
↓
反発はするが、自らしたいことは分からない
↓
反抗的な性格になっているので、社会からも疎まれる
↓
行く先々で嫌われて、社会を憎み、周囲を敵に思う。
人に対して攻撃性が増す
↓
「運命が悪いのは、親の責任だ」という気持ちが強く親を恨み、仕返しの念が強い
↓
どうすれば、親へ仕返しできるか考える
↓
「成功して見返してやる」と一時は思うが、やりたいことが分からず、
攻撃的な性格のため、周囲と軋轢を生み、仕事もうまくいかない。
そのため、「成功して見返すこと」をあきらめる。
↓
仕返しが目的となり、仕事のできない自分でも仕返しができる方法はないかと考える。
↓
“親の期待を裏切り、ダメな人間となる”ことが、今の自分でも可能な仕返しと潜在意識は気づく
↓
自分をダメにして行く(ギャラリーの前で罪を犯したり、ダメ人間と評価されるように振る舞う)
破滅的な人生ですね。
池田小学校を襲撃した殺人犯などが典型的なタイプ
ここまで行かなくても、人を恨んで自爆・自虐に走る人は少なくありません。
---▲---
支配的で暴力を振るうな親への圧力に負けるのは、子どもであれば仕方がないかと思います。
せっかく感性を閉じて、苦しみから逃れたのに、
成人して「自分の好きなようにしていいよ」と自由を与えられると、
「どうすればいいのか、何がしたいのかわからない…」
という真実の自分に出会うことになります。
そこを救済するには、熱中できることを見つけられる感性の訓練が必要です。
例えば、感性豊かな友人と街を歩いた時
(女性は感性豊かな方が多いので、女性の友人だといいかもしれません)、
友人が「このバッグ、かわいい!」
と言ったとしたら、「どこらへんが、かわいいと思った?」
と質問してみます。
形とか、ポケットとか、飾り、素材、色(や色の組み合わせ)など、
色んな答えが返ってくると思います。
それを意識して再び見ると、そのような視点の感性が育ってきます。
また、自分がいいなと思ったものを、
どこが、どういう風にいいと思ったのか、
自分に問いかけてみるのもいいかもしれません。
映画などを人と一緒に見て、
どこがどういう風によかったか、どう思ったかなどをおしゃべりするのも楽しいでしょう。
自分とは違う感性に触れて、また違う視点でものを見られるようになると思います。
感性を磨くのに、もう一ついいことは、旅行など一人旅をしてみることです。
周りの言うとおりにして生きていると、
自分で物事を決め、行動することが苦手になる場合があります。
自分の生きたいところ、やりたいこと、食べたいものを考えて、
計画し、実行する。
旅は人生の縮図のようでもあります。
旅にハプニングはつきものですが、
それも含め、いい経験・いい思い出になることと思います。
「やりたいことがわからない」という、漠然とした悩みは、
なぜ生まれるのか?
なぜそういう風に育ったのか?
がおわかり頂けたかと思います。
このあたりは感性だけでなく、「自信」にもつながる部分です。
本気で直したい、もっと学びたいという方は、ぜひゼロ思考メソッド★WEB講座をご検討下さい。
また下記アドレスに、やりたいことに関するインタビュー動画を載せてもらっています。
どうぞ参考にご覧下さい。
インタビューをしてくれた伊木ひろしさん(サニヤシンのニケタン)に感謝。
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