★瞑想・初学者の心構え★オーム真理教に行ってしまったが! | ゼロ思考 (願いが叶う潜在意識・瞑想・ゼロ思考アファメーション・カウンセリング)★佐田弘幸

ゼロ思考 (願いが叶う潜在意識・瞑想・ゼロ思考アファメーション・カウンセリング)★佐田弘幸

瞑想歴20年、プラス思考の弊害を唱えて20年。
日本人に合う独自のゼロ思考アファメーションや、潜在意識の攻略法などを「ゼロ思考メソッド」として提唱。カウンセラーの養成講座も好評。

さて前回、瞑想やヨガを習おうとして、
間違えてオーム真理教(テロ前)の道場を、
それとは知らず、訪ねたことをに少し触れました。

そこから、違う瞑想を習い始め、
いろいろな会合やセミナーに出かけたり、誘われたりして、
たくさんの人に出会いました。

・瞑想・禅・心理セミナー・ポジティブシンキング
・スピリチュアル・気功・宇宙パワー・チャネリング・UFO研究会、etc

出会う人が増えると、極端な人にも出会う確率も上がります。

今回の記事は、初学者の心構えなので、
他山の石として、知っておいた方がよいダークサイドの話をします。



長年の修練を積むことで、穏やかさを身につけた人たちもおられますが、
反面、むしろ長年の修行によって、「いびつな価値観」を強化してしまった人も多い、という事実に気づきました。

私が感じた 「いびつさ」 とは、

「書籍から得たスピリチュアル的な豊富な記憶=(自分の)人格」

という構図が基本となっていました。


確かに、いびつに感じる彼・彼女たちは、勉強熱心なのです。

が、このように個人の想像の中で「自分を高い位置づけ」に置いた場合、
その対比から他者は低く見えます。

価値観の対比に自分が含まれている場合、脳の中では錯覚が起こります。


そういう人は、どこか他人を小馬鹿にしたようなニュアンスが感じられました。

具体的には、相手が間違ったり、知らないと言うと、
瞬間的に鼻で笑うなどの行動が見て取れたのです。


我々の理性と本能は、第一印象から、「相手をどの程度の人間か?」と量ります。

それは、生物的なマウンティング行為で正常です。


しかしその物差しが、自分のコンプレックスの裏返し基準なのですね。

表面的には、善人に見えるのですが、
ときおり相手を見下す本音が仕草に現れます。

その対比から、そのちょっとした仕草でも、目立って感じます。

「感じの悪い人だなぁ…」と。



悟りを目指す人は、背後にそれを望む理由があります。
なぜ、「悟り」というものを自分が欲しているのか?

それを自分に問いただすと、その背後には、たいてい現実への不満があり、
同時に、「悟りを得ると変われるのではないか?」
という希望があります。

ですから、幸せな人は本来、悟りを求めていないのですね。

悟りへの欲求、それには、「健康」を求める病人の欲求と同じ構造を感じました。





イソップ寓話の酸っぱいブドウの狐のように、

我々は日常の不満が現実で解消できないとき、
心の中で現実の意味を変えて適応しようとします。

・食べられないブドウ = 酸っぱい

…この適応を心理学では防衛機制と呼びます。

不快感を避ける本能的な働きで、そのものは正常な反応です。

しかし、これが行き過ぎて、現実の認知を歪めてしまうのですね。


オーム真理教も、選挙で落選しました。
テロへの経緯を心理の側面から追うと、

・変えられない現実社会 = 悪
・世界平和や解脱のために活動している自分たちを選挙で支持しない = 悪

と認知を歪めることで、「選挙の敗北」という不快感に適応していったのです。





そこで「悟り」。

テロまでいかなくても、人は現実の問題が解決しない場合、

「自分は悟っていて、社会はレベルが低い」

と認知を歪める事で、問題や現実を実際に変えずとも、
心の中の不快感に適応することができるようになるのですね。



美味しい食事をして満足している人は、食べものを欲しません。

同様に、幸せな人は「悟りたい」という欲求がそもそも発動しません。

悟りを目指しても現実が変わらない。

すると防衛機制は、不快な現実を変えるのではなく、自分の認知を歪ませる。

「私は悟っている。世界はレベルが低い」

一般的には、このオーム真理教のような適応をします。



「自称・悟っている人」から発させられる情報は、
ご本人が無邪気なほど周囲からはイタく見えます。

しかし無邪気も行き着くとこまで行くと、
自分の善を疑わない独善的な思想に結晶化します。

どんな思想でも、極左・極右ともに熱狂的なコアファンがいますよね。

オームが未だに入信者を引きつけるように、社会の一部の人は、
その自称、「悟っているアピール」の人たちを支持するのでしょう。


悟りテーマの好きな人を観察してみると、
人間の探求という意味で2重構造になっており、とても興味深いです。





瞑想の難しさは、、技術的な側面を除けば、
観察者である「自分の心」が、
観察される側と同じであることにつきます。

自分を知るのは、とっても難しいのです。

皆さんは、海外旅行で相手国のカルチャーに慣れ親しんで帰国したとき、
「THE・日本」を再発見をすることはありませんか?

「走っている車がキレイすぎる!」
「太っている人が少ない!」
「日本の店員さんのほとんどは愛想が良く、レベルが高い!」
「ゴミが、ほとんど落ちていない!」
「犬が数字の1を英語で言う!」
などです。

これは、日本の外側から見た視点ですね。
普段は、あたり前と思っていて、気にもかけません。

瞑想による自己の再発見も、
この「当たり前、と思って意識しない行動」に、
外側からスポットライトを当てる作業なので、認知が非常に難しいのです。



今回の要点は、瞑想の初学者における謙虚の大切さですが、
そもそも謙虚にメリットを感じないと、それも難しいでしょう。

謙虚のメリットは、
・自己観察力の向上、
・防衛機制を避けて、現実世界の対応を考える前向きな気持ちを起動させることができる、
・「悟りとは!」と大上段に構えたくなるドヤ顔感覚を減らせる (はず…)、

ということでしょうか。


今回は瞑想初学者の心構えでした。

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