本土決戦とサーフィン | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 


七月二十七日、東京オリンピックの

サーフィン競技がテレビで放映され、

その海の波を観た。


振り返れば、数年前に、

二度にわたって、千葉県の茂原に泊まり、

翌日、東方にある九十九里浜までの間の地形と

戦争遺構として残る掩体壕を検分してから、

浜に出て、

後にオリンピックのサーフィン競技会場となる海を眺めた。

この海こそ、

昭和二十年八月十五日に至る迄、

我が国の参謀本部が、

アメリカ軍の上陸地と予想し、

アメリカ軍総司令部が、

日本本土上陸地点と決定した海である。

日米両軍は、期せずして、

想定した迎撃地点と、

想定した上陸地点とが一致していたのだ。

帝国陸海軍は、

今、サーフィンが行われているこの海で

壮絶な本土決戦を敢行しようとしていた。


本土決戦が想定されたこの海を眺めていると、

風と波の音に、

鬼の叫びが混じっているような気がした。


・・・      ・・・      ・・・


○ドイツ軍のエルウィン・ロンメル元帥は、

ノルマンディー上陸作戦の直前に次のように語った。


勝負は、この海岸で決まる。

敵を迎撃するチャンスは、一度しかない。

それは、敵が海の中にいる時だ。

上陸作戦の最初の二十四時間が決定的なものになる。

この日いかんによってドイツ軍の運命は決し、

連合軍にとっても我々にとっても「一番長い日」になるだろう。


○終戦の最後までラバウル島を守り抜いていた

第八方面軍司令官今村均大将の作戦思想は次の通りである。


敵が上陸したならば,海岸に向かって突進する。

この際、左翼隊・右翼隊や予備隊の区分もなく、

とにかく縦長部署をとり、

目をつぶって海岸に突進して敵の喉元に喰いつく。


昭和二十年三月、大本営は、

ラバウルを守り抜いていた

第八方面軍参謀・原四郎中佐を

大本営陸軍部作戦課の本土決戦担当参謀として東京に招致し、

今村均大将の作戦思想を元にした

「本土決戦根本義ノ徹底ニ関スル件」

を起案させ、

六月二十日に参謀次長名を以て各部隊に通達した。

それは、

ロンメル元帥及びラバウルの今村均大将の

思想と実践そのものであり、

七百年前の元寇において、

敵の上陸を許した文永の役の悲惨な教訓を元に、

敵を徹底して海上と沿岸部で迎撃殲滅しようとした

弘安の役の戦法そのものである。

(1) 内陸への後退により持久を策するというような観念は、

本土決戦の真義に反する。

(2) 敵が上陸を敢えてするのならば、

全軍を挙げて攻勢を発動して、

海上及び沿岸において必滅を期する。

(3) 航空及び水上部隊は、

挙げて敵を海上に撃滅することを期し、

陸上作戦に任ずるものは、

成しうる限り水際における敵の必然的弱点を追求するのを

作戦指導の主眼とし、

これを沿岸に圧倒撃滅することを図る。

 

原中佐は、次のように回顧する。

・沿岸決戦は水際決戦であり、後退配備はとらない。

敵をして橋頭堡を設定せしめない。

艦砲射撃を混戦によって発揮せしめない、

刺し違いの戦法である。

・作戦主任としては、戦闘は軍隊だけでやる。

国民を竹槍武装させて共に戦うなどは全く考えない。

国民の戦意高揚とは別の問題である。

・国土決戦において、帝国陸軍は全員玉砕してもよい。

国民が残れば、その目的を達したと思う。


また、原四郎氏は、

昭和四十五年、陸上自衛隊幹部学校で後輩に次のように語った。


敵が来たときに、

かねがね勉強していた

戦略戦術、用兵、習い覚えた技術によって、

うまくこれに勝とうなんて考えても、

それは愚かなことである。

諸君は潔く戦って桜のごとく綺麗に散ればよい。

それが自衛官、否、軍人の本質であります。

統帥の道は、

このように自衛官の本質を理解し、

それを部下に理解させることであると思います。

(以上、家村和幸著「大東亜戦争と本土決戦の真実」並木書房)


昭和十九年(1944年)六月六日の

連合軍によるノルマンディー上陸作戦が、

史上最大の上陸作戦と言われるが、

仮に、連合軍(アメリカ軍)が

九十九里浜上陸作戦を敢行してきたとしたら、

太平洋西岸が血で赤く染まる、

史上空前絶後の戦いとなったであろう。

アメリカ軍は、

ノルマンディー上陸作戦の十倍を超える死傷者、

即ち、死傷百二十万人を出して

作戦中止、停戦への転換をせざるを得なかったと思われる。

硫黄島でアメリカ軍が二万数千の損害を出した時

アメリカ国内で対日停戦の世論が起こった。

また、

この本土決戦思想を

各部隊に徹底していた阿南陸軍大臣は、

八月十四日の御聖断を仰ぎ、

死を以て、

各部隊に御聖断の遵守を促したのだと思う。

以上、

東京オリンピックのなかで、

鎮魂の八月が近づき、

本土決戦の根本義を振り返った次第だ。


西村眞悟FBより

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