ニホンオオカミ | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

昨日朝、和歌山県立自然博物館に走って年に一度の日本狼の世界に四体しかない剥製を観てきた。側で見る狼は家にいる玄の二倍の大きさで、傷んだ剥製ではあっても、こいつらが群れで行動すれば、我が国の山岳地帯の生体系の頂点に立っていたのは当然だと思った。
彼or彼女の前に立っていて、狼を飼っていた動物行動学でノーベル賞を受賞したコンラート.ローレンツがある日、戯れた狼に飛びつかれてその力に驚愕し、一匹の俺が、一群の犬を倒すと言うのは本当だと思ったと「人イヌにあう」に書いていたのを思い出した。
さて、狼に一番近い犬は日本にいる。
我が家のゲンは前足と後脚の人間で言えば、手首とくるぶしの所に爪の着いた指がある。日本狼の前足にも爪があった。しかし、後脚には見当たらなかった。昔飼っていた紀州犬には後脚に爪があり前足にはなかった。そして、紀州犬が
一番狼に近いと聞いていた。
以下は推測だが、この剥製は、明治37、8年に捕獲されたもので、以後放置されていて、70年後に頭骨から狼と断定されたものと説明されている。したがって、従って、長期間放置されていた時に後脚の爪が欠落したのではないだろうか。
ところで、我が家のゲンは、元特殊作戦群初代群長の荒谷卓氏が育てている熊野の「むすびの里」と言う基地で生まれた子犬をもらい受けたもの。父親はアイヌ犬と琉球犬のあいだに生まれ、母親は生粋の白紀州犬だ。つまり、正真正銘の日本🇯🇵犬だ。

狼について、もう少し記したい。

北海道を含む日本狼は絶滅したようだ。
現在、
中山間地の農地には廻りに猪よけ鹿よけのフェンスがある。
何故なら、農産物が猪や鹿に食い荒らされれば、
一夜にして台風の被害を上まわる損害を受けるからだ。

山に狼がおって生態系の頂点に君臨していたら、
そのような農家の苦労は無かったであろう。

また、狼は人を襲わないと聞いている。
「送り狼」という言葉があるが、
本来は、決して悪い意味ではない。
人間が出てきて悪い意味になったのだ。

人が山の狼のテリトリーに入れば、
狼は一定の距離を保って人に付いてくる。
そして、人が自分のテリトリーから出ていけば、
狼はそれを見届けて山に帰って行く。
これが狼の「送り狼」だ。
しかし、人間の「送り狼」は、
暗くなってから甘言を弄して娘さんを家まで送っていった男が
急に娘さんにキスを迫ったり抱きついたり
裸にしたりすることを言うが、
我が高貴な狼の「送り狼」は人間のようなことはしない。

我が国は国土の八割以上が山岳部だ。
従って、厳しい中山間地に住んで農業や林業を営む昔の人々は、
山の生態系の頂点に君臨して
作物を食い荒らし
木々の皮を食べて木材の商品価値を台無しにする
鹿や猪を一定数に保ってくれる狼を
山の神と言ったのだと思う。
秩父の日本武尊を祀る三峯神社や、
福島県飯舘村の山津見神社には
狛犬がいる場所に厳しい形相の狼いる。

ロンドンの大英博物館には、
明治三十七年(一九〇四年)に捕獲された日本狼の剥製がある。
その捕獲場所は大台ヶ原だと聞いている。
昨日、和歌山県立自然博物館で見た狼も
同時期に奈良県南部で捕獲されている。
これ以降、狼の捕獲は無いし、目撃情報も無い。
まことに我が国の近代は、
尊い高貴な山の神を絶滅させてしまった。











西村眞悟FBより


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兵士と猫🐈🐈‍⬛


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