リベラルたちの背信 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 
「リベラルたちの背信」
(TREASON by Ann Coulter) 
というアメリカのアン・コールター女史によって書かれた本がある。
アメリカのリベラルの
冷戦(cold war)から
テロとの戦争(war on terrorism)
までの60年間の裏切り(treachery)を追跡している。
日本語の副題は「アメリカを誤らせた民主党の60年」だ。
つまり、
1945年まで続いたF・ルーズベルト大統領から
ニューヨーク貿易センタービル破壊テロ攻撃を受けた
ジョージ・ブッシュ(息子)大統領までの民主党の60年間を追求している。
その間の民主党の大統領は、
F・ルーズベルト、トルーマン、ケネディ、カーター、クリントン
共和党の大統領は、
アイゼンハワー、ニクソン、フォード、レーガン、H・ブッシュ、ブッシュ
日本語訳本の解説は、
鳥居 民氏で、その解説の題も本質を突いている。
「マッカーシーの名誉回復、レーガンへの賞賛の意味するもの」

この本が書かれてから、アメリカには、
民主党のオバマ大統領とバイデン副大統領の8年間があり、
トランプ大統領の4年間がある。
しかし、
現在行われているアメリカの大統領選挙を観れば、
民主党のバイデン候補とリベラル達の素性とやり口は、
全く「裏切りの60年」と変わっていないし、
日本のリベラル達の裏切りもこれと同じだ。

よって、次に、「リベラルたちの背信」から、
解説の鳥居 民氏の一文と、
アン・コールター女史の一文を紹介したい。
現在、アメリカで行われている
リベラルたちの「人種差別反対運動」と
民主党の州知事がしていることは、
アメリカや日本のマスコミが報道しているのとは違う。
従って、
トランプ政権の治安維持強化の姿勢を支持する黒人層は増加しているはずだ。
何故なら、どこの社会でもそうだが、
特に国民が銃をもつ移民の国アメリカでは、
普通に暮らす善良な人々は治安が維持されることを望むからだ

二十四日に東京で行われた
横田滋さんの追悼式が終わったあとで、
アメリカの動向を最もよく知る男、
島田洋一福井県立大学教授と並んで食事をした。
さっそく、
アメリカの大統領選挙のことが話題になった。
トランプ勝てると俺は思う、と言うと、
彼は、どうかなあと学者らしく慎重だ。
その理由は、
有権者がアホやからなあ、
ということらしい。
リベラルは、中共と同じように、
民衆へのプロパガンダが上手いからもっともだ。
しかし、私は思う。
アメリカには、未だ、
テキサスは太平洋より広いと思っている奴がいるらしいが、
コイツらは必ず、
強いアメリカを訴えるトランプを支持するはずだ。
アメリカのリベラルなマスコミは、
コイツらの思いをいつも無視している。
よって、四年前と同様、
トランプが勝つと言っておく。

次、「リベラルたちの背信」から引用。
(鳥居 民氏の解説)
「ソビエト・ソ連」を「中共」に置き換えて読まれたし。

コールター女史が激しく批判するのは、
ソビエトが「悪の帝国」だという事実に沈黙を守り、
冷戦のあいだずっと、
ソ連の指導部が抱いている不安と恐怖を取り除いてこそ
緊張緩和が可能になるのだと説き、
ソ連のシステムは悪ではないのだと弁護し、
そのシステムは健全であり、永続するのだと擁護し、
アメリカとソ連は似通った存在なのだ、
イデオロギーの抗争をしてはならないと
リベラルが主張してきたことに対してなのである。
そして、コールター女史が非難するのは、
向こうが悪いのではない、こちらが挑戦的な態度をとるから、
相手が敵対的な態度をとるのだ、
冷戦を激化させてきたのはソ連ではなく、
アメリカなのだと説いてきたリベラルの嘘に対してである。
事実は逆だった。

ソ連への憧憬が消えても、毛沢東の中国が残った・・・
総てが夢と終わったあと・・・
左派はいつしかリベラルに変身した。
こうして日本でもまた、
まさにアメリカと同じように
保守とリベラルとの争いになっている。
わたしたちは国民なのだと納得している人たちと
われわれは市民なのだと言い張る人々の対立である。

(アン・コールター女史の書き出し)

リベラルたちには尋常ならざる背信の才がある。
世間話の最中でもいきなり反米的な態度をとる。
彼らだってアメリカを愛していると、だれでも言うが、それは違う。
この国が内外の攻撃にさらされるたび、彼らは敵側につく。
それが連中の正体だ。
左翼が「西側の犯罪」にこだわり、
第三世界にルソー的な自然人への敬意を捧げるのも、
この破壊的な目的に発している。
ご立派な経歴をもつ左翼の人々が、
アメリカのスパイをしていたなどと
指摘しようものなら、リベラルたちは振り向き、わめきたてる。
「マッカーシズムだ!」
・・・そして、
自分たちは人権意識が高いのだとうそぶいている。
しかし、
アメリカに対する彼らの忠誠心を政治討論の場に出すことは
なぜかタブーなのだ。
「民主党と共和党のどちらがより愛国的か」
と問うことのどこが悪い。

以上の、アン・コールター女史の文章の内、
「アメリカ」を「日本」に置き換え、
「左翼」を「日本学術会議」に置き換え、
次のように言えば、現在の日本にそのまま当て嵌まる。

ご立派な経歴をもつ日本学術会議の人々が、
日本のスパイをしていたなどと
指摘しようものなら、リベラルたちは振り向き、わめきたてる。
「学問の自由の侵害だ!」