「山田方谷」を実践すべき。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

 

昨日(19日)は、
「時事通信」で仁徳天皇の仁政と対比して、
現在の消費税率引き上げに関する思いを記した。
そのなかで、山田方谷先生が、
膨大な借財を抱えた備中松山藩の財政を立て直すに際し、
「善く天下の事を制する者は、事の外に立って事の内に屈せず」
「義を明らかにして、利を計らず」
と述べられ、
それを実践して劇的な藩の財政改革を達成したことを述べ、
その藩政改革の功績は米沢藩の上杉鷹山を遙かに凌ぐと記した。
そこで、
この山田方谷先生が語った二つの言葉について述べておきたい。

 

備中松山藩の財政は、
膨大な借財を抱え、返済の目処が立っていない。
このようなとき、
通常、財政に携わる者達(俗吏)は何をしてきたか。
言わずと知れた「増税」である。
これ、当時も現在も同じだ。

 

そこで、山田方谷は、
その増税という従来の方策は
「事の内に屈すること」であるから
「事の外に立て」と言った。
そして、
「事の外に立つ」とは「義を明らかにする」ことだと言った。
では、
「義を明らかにする」とは何かと問われ、
それは、
「教育を充実し軍備を増強すること」と答えた。
この山田方谷に対し、
藩の財政専門家(俗吏)が反対する。
「教育や軍備増強の財源が無い」と。
これに対し、山田方谷は言った。
「では訊く。貴公等のその方策で藩の財政は改善してきたのか」と。
このようにして、従来の俗吏をねじ伏せた上で、
山田方谷は、単身、
大口債権者の群れがいる大阪に乗り込み、
彼ら商人達に、藩の財政状況を総て明らかにした上で、
これからの新方策を説明して債権者の理解を得て殖産興業に取り組み、
持論の文教の充実と洋式銃を持つ農民兵を組織して訓練を開始した。
藩の重役が単身乗り込んできて見事な方策を提示したことは、
大阪商人達の初めての経験であった。
彼らは山田方谷に、畏敬の念を抱いたという。

 

なお、
この度の消費税率引き上げに関連して、
ポイントによる特典とか、
様々な現金を使わない還元制度が用意されている。
よう分からん!
ややこしいことをするな!

これ、西郷さんが「南洲翁遺訓」で語っている
「曲知小慧の俗吏」がやることだ。

 

まさに、現在の財政改革において
「山田方谷」を実践すべきだ。
即ち、
全力を挙げて、文教・教育を改革して
かけがえのない日本を担う誇りある人材を育成し、
全力を挙げて、軍備を増強し、
断固としてシーレーン・自由な海を含む
かけがえのない日本を守る態勢を構築すべきだ。
教育と国防、即ち、文武は
不可分一体である。

 

令和元年九月二十日(金)

西村眞悟FBより。

 

あなたの今日の運勢は...

ゆるにゃんこ占いをする右矢印

みんなの結果を見る右矢印