めぐみさん拉致の「11・15」早期解決へ思い新た 新潟で県民集会
産経ニュース祖父の見送りに行った新潟空港で撮影された横田めぐみさん。これが拉致される前の最後の写真になった=1977年10月
拉致被害者の横田めぐみさん(50)=拉致当時(13)=が、新潟市内で北朝鮮に拉致されて37年となった15日、新潟県などが主催する「忘れるな拉致 11・15県民集会」が新潟市中央区で開かれた。山谷えり子拉致問題担当相ら参加した約1千人は、拉致被害者家族らの訴えに、早期救出への思いを新たにした。
毎年この集会に出席していためぐみさんの両親、滋さん(82)、早紀江さん(78)は川崎市の自宅から中継で、「今年は孫(のキム・ウンギョンさん)に会うという不思議なことが起きた。多くの励ましのおかげと感謝している」とあいさつ。出席した弟の哲也さん(46)が「37年前は過去の出来事だが、拉致だけは現在進行形のテロだ」として協力を呼び掛けた。
同県佐渡市の拉致被害者、曽我ひとみさん(55)は共に拉致された母、ミヨシさん(82)=同(46)=を思いやり、「今すぐにでも北朝鮮に行って、母をおぶって帰りたい」と訴えた。
県内の特定失踪者家族も参加し、最後に会場全員で、早紀江さんがめぐみさんを思って作詞した「コスモスのように」を歌い、拉致問題の早期解決を祈った。