【不肖・宮嶋 コラコラ記】
中国の張りぼてイージス艦 艦ナンバーは日本からパクった
ZAKZAK 夕刊フジ中国の自称イージス艦「海口」(共同)
不肖・宮嶋、現在アメリカ・ハワイ州でリムパック(環太平洋合同演習)を取材中である。
参加22カ国、49隻の水上艦艇、6隻の潜水艦、200機の航空機、2万5000人の将兵が参加する世界最大規模の海軍軍事演習である。
わが国は、ヘリ空母型護衛艦「いせ」とイージス艦「きりしま」の2隻とその乗員650人、掃海部隊10人、P-3C哨戒機3機とその乗員80人、さらにリムパック初参加の陸上自衛隊西部方面普通科連隊の40人の水陸両用戦闘員も合流して、総計780人の将兵が派遣されているのである。
ところが今年は異物がひとつ紛れ込んだのである。中国海軍という異物が、割り込んできたのである。いや1990年には韓国海軍もこのリムパックに参加するようになり、今年は中韓仲良く、反日タッグが手を取り合いハワイまで、誰も頼みもせんのにしゃしゃり出てきたのである。
国際社会で、日本の尖閣諸島をはじめ沖縄まで中国領やと宣言し、島を奪うためには武力行使どころか、「日本人殺してもエエアルヨ」というゲームまで作っとる中国と国際法無視の韓国が、訓練二の次、反日第一でやってきたのである。ハワイはにわかに、まさしく「天気晴朗なれど波高し」となったのである。
しかし、しょせんは民度の低い国同士や。初参加にもかかわらず、中国は自称イージス艦、補給艦、病院船、フリゲートと4隻も派遣したと、よせばいいのに自ら「参加国中最大」と自慢しよるのである。自称イージス艦までわざわざ見せびらかしに来ときながらイージス・システムの自慢でもある対空ミサイル発射はせず、機関砲しか射撃せんというのである。
あ…読めたで、日米の目の前で目標外したら、習近平(国家主席)に合わせる顔ないからな。大陸では録画や画像合成はできても、ハワイでは国際社会の目からは隠しきれんからな。
「うん?」
この中国の自称イージス艦の艦ナンバー「171」って、日本のイージス艦と同じ、170番台やないか。おいおいそんなバッタ・イージスと海上防空能力史上最強の日本のイージス艦と一緒にせんといてくれ。
ほんでもってこのシルエット…。ホンマのイージス艦が八角形の4面360度、フェイズド・アレイ・レーダーが張り巡らされとるのに対し、確かに四角形のもんが張り巡らせられとるが、これ張りぼてちゃうか。
そもそもイージス艦とは米海軍が開発した防空システム「イージス」を登載した艦のことをいうのである。その名の由来はギリシャ神話に出てくる大神ゼウスが娘に与えた盾のことであり、あらゆる難を弾くといわれる。この自称イージスは中国の独自開発やという触れ込みなのである。しかし自ら「中華神盾」というとるぐらいやから、艦ナンバーは日本から、そのネーミングはアメリカから、パクったと認めたようなもんである。
■宮嶋茂樹(みやじま・しげき) 報道カメラマン。1961年、兵庫県明石市生まれ。日本大学芸術学部卒業後、「フライデー」専属カメラマンをへて、フリーになり、数々のスクープ写真を撮影。世界の戦場でも取材を行う。