サードインパクトで日本終了。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






夕刻の備忘録 様のブログより。





語呂がよいので言葉だけ借用させて頂く。
これはアニメではない、現実の日本の話である。

●ファーストインパクトは、2009年8月30日。
この日、国民は世界同時恐慌に備え、懸命の経済対策を取り、日本の不況に対して「三段ロケット」と名付けた具体的経済対策を開示していた麻生政権を葬り、得体の知れない民主党政権を誕生させた。有権者は麻生ではなく、鳩山を選んだ。堅実さを捨て、真面目さを批判し、夢語りの地球外生物に、権力を、自らの生殺与奪権を与えた。

マスコミの敷いた路線通りの結末であった。この日以降、我が国は法治国家ではなくなった。政府が白昼公然と嘘を吐くようになった。「自民党政権は何かを隠している、あらゆる情報を開示せよ」と叫んでいた連中が、何かではなく、全てを隠し、密かにではなく、公然と嘘を吐き、誤魔化すようになった。

このことを事前に知り、その危険性を叫び続けてきた人達は、全く無視されていた。「誰がやっても同じ!」「同じなら若い民主党に!」と、マスコミの与えた台詞そのままに繰り返す「壊れたロボット」が、有権者の過半数を占めたのである。

●セカンドインパクトは、2012年9月10日。
谷垣総裁の総裁選不出馬。政権交代以降の三年間、「野党自民党」をしっかりと統率し、首相の首を二つ取った。大震災後の政治休戦という誠に制御し難い政局を、見事に乗り切り、野党ながら震災復旧の先頭に立って戦い、五百を越える政策提言を政府に与えた。しかしながら、マスコミはこれら全ての業績を黙殺し、「一向に支持率が上がらない」と報道し続けることによって、支持率上昇を全力で妨害した。

谷垣自民党は、嘘を吐かない真面目な政治を、有言実行の政治を実行した。それは民主党政権と見事な対比を見せていた。にも関わらず、なおマスコミの支配下にある国民は、「民主党に騙された」「民主党はもう沢山だ」と叫びながら、「自民党には期待出来ない」と白けるのであった。「民主党に騙された」とは、即ち、彼等の言い分をそのままに、あるいはさらに美化して報道し続けた「マスコミに騙された」ことを意味する。しかし、こうした背景を理解している者ですら、「谷垣の支持率上がらず」という報道は信じるのである。

結局のところ、この三年間、国民は何も学ばなかったのだ。民主党批判をし、マスコミ批判をしたところで、肝心要の部分では乗せられ、踊らされるばかりで、決して真実を捉えようとはしない。不真面目な政治に辟易したなら、真面目な政治を欲するのが当然の動きであるはずなのに、さらに不真面目な、行き当たりばったりの連中に期待を寄せる。

●サードインパクトは次期衆議院選挙投票日。
民主党の素人政治にウンザリしたと言う国民が、さらなる素人に、正真正銘の空っぽ頭の連中に議席を与えるのか否か。「本気で政治家を志すなら、借金をしてでも選挙資金ぐらい自前で作るのが当り前だ」と嘯く党首の下で、「国民の代わりに死ぬことも、身代わりになることさえ夢にも思わない」近所のオッサン、オバハンが三百人も四百人も出て来るというのだ。

先ず第一に、「本気で党首を志すなら、借金をしてでも選挙資金ぐらい調達するのが当り前」のはずなのに、「金は自分で用意しろ!」と啖呵を切られて、唯唯諾々としている連中に、一体何が出来るというのか。これでは「選挙マルチ」「政党カルト」そのものではないか。

真摯に一途に、日本経済の再生に取り組んだ麻生を泥塗れにして捨て、野党の難しい立場でありながら、さらに真面目に、真剣に国家国民のために全力を尽くした谷垣を葬り、マスコミの掌の上で踊り続ける有権者達。

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プロの政治家を罵って、素人どもに政権を与え、遂に素人以下のゴロツキ集団に国政を委ねるようなことになっては、もはや日本は取り戻しようもない。「地方の首長と国政政党の党首は兼務出来る。時間をやりくりすれば、何とか出来る」という「全ての日本国民を愚弄した発言」を平然と為す輩に、賛意を表する人間が果たしてどれほど居るのか。市政は事のついでなのか、国政は趣味なのか。

「全力で府政にあたります」と言って知事になり、「全力で市政にあたります」と言って市長になり、そして今、「時間をやりくりすれば、国政も担えます」とほざいている。寝る間も食う間も惜しんで、事に当たるのを全力というのだ。その程度のことは、多くのサラリーマンが行っていることだ。この無責任さ、この悪質さは既に常軌を逸している。アレは何者でもない、単に「法知識を持った菅直人」に過ぎない。


日米関係を崩壊させ、震災に全く対応をせず、原発事故をより深刻なものにし、不況を一段と悪化させ、隣国の横暴を許し、これ以上ない表現で皇室を侮辱した者と笑顔で握手し、在外邦人の生命財産の危機にも、官邸に閉じ籠もって具体策を何一つ取らない。こんな政権を生み出したのは、我々国民である。我々は今、その報いを受けているのだ。

「自民党は60点だが100点じゃないからダメだ」とマスコミが煽れば、それに乗り、「民主党は30点かもしれないが0点ではない」と大宣伝が始まれば、再びこれをも認め、遂に「維新は今は0点だけれど100点の可能性がある」へと漂着したのである。

60点を批判した者達が、嬉嬉として0点を選ぶ。「この子は天才かもしれないから大学に入学させろ」と三歳児を連れてくる。いや、天才だから今直ぐ総長にせよ、とネジ込んでくる。一万人の狂人達が喚き叫べば、その頭目は「天才」として扱われる。それが今の日本社会なのだ。無差別殺人犯を英雄視する連中と、詐欺師を天才と持ち上げるマスコミと、両者は一体何処が違うというのか。

一段と激化する国際情勢に対して、詐欺師達に白紙委任状を渡すようでは、国は滅びる。決して再起出来ないレベルの傷を負い、日本は終わる。もし、彼等が十議席以上取るようであれば、我が国の中心核は充分浸食される。これがサードインパクトである。手垢の付いた、過去に政治家として、学者として、社会人として大失敗した連中と、持参金だけが取り柄で参画した連中に、議席を与えることの意味を、有権者は考えねばならない。

「サードインパクトで日本終了」である。