風船の中の真実僕らがかわす何気ない会話の中から優しさとか思い遣りとか愛とかをひとつずつ風船に閉じ込めて二人だけの心の部屋に解き放って埋め尽くしてしまおう。お互いの姿が見えなくなるまで風船で埋め尽くしたら、目をつむり、声を出さずに手探りでお互いを探し合うんだ。きっとね、きっと、たぶん、手と手が触れ合った瞬間に一斉に風船が弾けるよ。そして、そしてね、たぶん、散らかった風船たちの中を見渡すと小さな命の結晶が輝いているかも知れないんだ。だから、沢山風船を用意しようね。