激討⑤ | 乾壽也の真剣勝負

乾壽也の真剣勝負

乾壽也の日常生活、趣味やら仕事やら紹介します。
名古屋を中心に役者として活動しております。
非常に多趣味故に遊び中心の話題が多くなるかも、、、笑

激怒N討伐計画付大山登山記⑤



雪景色の大山を歩いた真の目的が


いよいよ遂行されようとしていた


コーナーフルボッコまでのカウントダウンが開始された






大山登頂を果たした2人はゆっくりと湯に浸かり


冷えた身体を充分に温めた


風呂上がりに近くのお土産物屋さんに入る


ここで私の頭の中にあるゴングが鳴った!


     カーン!!!



僕「本当は今日は来るつもりじゃ無かったんやけど」


N「どういうこと?」


僕「君のふざけた態度の数々 親しき仲にも礼儀有りという言葉知ってますか?」


N「・・・」


僕「送ったメッセージは無視、こちらの要望であった温泉旅館はオートマで却下され謎のスキー場のペンションみたいのに泊まる事になっとるし、集合場所は二転三転、予約した新幹線もキャンセルするハメになるし、どうなってますんやん?はぁ?」


N「・・・うぅ」


僕「こいつには電話やメールで言うても埒があかん!直接部屋の角でこうして文句言わんと気も済まん

そう思ってここまで来る事にした これがお前との最後の登山にしようとまで考えた・・・けど途中で気付いたんや 僕はお前の理想像を追い求めとったんやって 1年に1度か2度しか会わない相手を自分の理想像通りにならないからとイライラするなんて僕がバカでしたと思った 2022年、僕は悟った!君には期待しない 最初から出来る訳のない人間に過度な期待をした僕が愚かやったわ 変わる訳の無い人間に変化を求めるなて何て烏滸がましい ごめんなN もう怒らへんでな 僕が悪かったんやわ そう気付かされたんさ 有難うな 自分の愚かさに気付かせてくれて 本当有難う 明日から反省して生きるわ」


N「うぅ・・・いゃ・・ううう」


僕「何か最後に言う事あるやろ?


N「うぅ・・ごめんなさい」


僕「よく言えました!許しましょう!」


Nは過去一のバツの悪さに覆われた


天誅は下され僕の心は澄み渡った


時代は常に前に進むものである


いつまでも過去を引きずっていても仕方ない


思い通りの温泉宿ではないかもしれないが


Nが取ってくれた宿を目指す事に


・・・が!


おかしい


何故下山した我々が又もや斜面を登っているのだ?


僕「おい!何か登ってないか?」


N「あれ〜 おかしいなぁ ナビがこっちに向かってる」


Nが指差す方向は明らかに山の上である


嘘やろ・・・


斜面を登り始めると我々の横を次々とスキーヤーやらスノーボーダー達が勢いよく滑り降りていく




これは・・・


本日の宿泊場所は山の上にあるのかい?


僕「おい!Nよ」


N「うぅ・・・」


うぅ しか言えんのかお前は!


最高に気不味いシュチュエーションの後に輪をかけて気不味い空気が流れた


普段ならもう少し文句が出るところだが


こちらも先程の事があるためオーバーキルは可哀想だと


ネタになるよう努めて弄りに変えた(優しい)


まさか下山後に汗をかくとは夢にも思っていなかったが何とか本日の宿に辿り着いた




部屋からはゲレンデが見える




やはりここはスキー場利用者がよく泊まる宿らしい


お値段はリーズナブルだが


夕食はすき焼きで、量も味も充分だった



今年の事は水に流し


ビールで乾杯




今回の最大ミッションであるN成敗も無事達成し


宿にて身体を癒す我々


明日はいよいよ大晦日


12月31日である


男山登山隊(最早来年からこのネーミングでいく)

の2人は


最後の最後まで一年を楽しみ抜く決意で布団に潜り込むのであった



つづく・・・