高山駅前のバス乗り場に降り立った我々は想像を絶する光景を目の当たりにしていた
今まで数知れずNの口車に乗せられてきた僕はNと旅に出る時は事前の下調べを入念にするようになっていので、目の前の光景は覚悟していた筈であった
が
それにしても、、、
Nに至ってはあんぐりと口を開けて驚いていた
二人がこれほどまでに驚いた理由
それは観光客の多さだった
我々はこれまでに、この高山という地へ夏となく冬となく幾度も訪れており観光客の数には免疫があった筈なのである
その我々が、この驚き様
観光客の9割は外国人の様子
僕が事前に調べた通りだった
バス乗り場の前では路線バスの券の他に新穂高ロープウェイのチケットなども販売していた
僕達は3日間路線バスとロープウェイ乗り放題、そして温泉入浴券と食事券がオマケに付いてくるチケットを購入する事を事前に決めていたので、目的のチケットを買うべく列に並んだ
が2人も並ぶ必要は無いという事とNが得意のカード人間なので、まとめて僕の分も買うと聞かないので、Nに託して待つことに
混雑の割にはすんなりとチケットが買えた
次はバス乗り場の列に並ぶ、やはり日本語は一つも聞こえてこない
地元のバス会社の従業員の方々もてんやわんやの様子で、観光客をさばいている
バスの運転手さんも自分が何処へ向かうべきなのか混乱している様子が見て取れた
誘導員の間でも慌ただしい無線での交信が交わされ続けている
この様子で時間通りに目的の新穂高ロープウェイ乗り場に到着出来るのかと気を揉んでいた2人だが意外とあっさりバスに乗れてしまった
バスのシートに落ち着き先程Nにまとめ買いしてきてもらった例の3日間乗り放題チケットの精算を済ませまじまじとチケットを見ると、、、
3日間路線バス、ロープウェイ乗り放題、温泉入浴券とスイーツ付き、、、
スイーツ?
ん?
僕「路線バスとロープウェイ乗り放題ええけど、温泉と食事が付くやつって言うたんやんなぁ」
N「言うたよ」
僕「それって6990円のやつやろ?」
N「そうやよ、、、ん?あれ?6690円やなぁ
僕「そうなんさ、ちゃんと言うたんやんなぁ?食事の方って」
そうなのです
このチケットには何故か似たような二種類のチケットが存在しており片方は食事、もう片方はスイーツが付いてくるというなんとも女子的なセットなのです
僕「ちゃんと言うたん?」
N「食事付きって言うたよ」
どうやらNの片言の日本語は外国語のように聞こえたらしく、仕方なく僕達は食べるかどうか分からないスイーツ付きの切符を握りしめ新穂高ロープウェイ乗り場に向かった
バスの中から
北アルプスの山々が
見え隠れします
あんなとこまで行くのね( ̄▽ ̄)
バスに揺られて奥飛騨温泉郷の中を走り抜ける
(僕はもうここで降りても良いです)
心の声が響いた気がした
そんなこんなで到着いたしました
さぁここからは一気に山の上まで連れってもらいましょう
今回も中々登りはじめませんが、先が気になる変わり者のあなたは続きをお楽しみに
( ̄▽ ̄)
つづく、、、