<WOWOWサッカーゼロ通信09/05/15>
クリスティアーノ・ロナウド、カカ、リベリ、イブラヒモヴィッチ、テベス…。天下のR・マドリードが来季の補強で狙う選手たちだ。6月15日の会長選挙で銀河系軍団の生みの親フロレンティーノ・ペレス氏の再選が確実視される中、かつてのジダン、フィーゴ、ベッカムといった輝かしいスターチームの再来を期待する声は高まる一方である。
クラシコで起きた歴史上最も恥辱的な大敗、そしてバレンシアでの無気力な戦い。王者レアルの目線は、既に来季の巻き返しに向けられている。そんな中、チームのシンボルであり、絶対的守護神として君臨するGKカシージャスが、興味深い発言で物議を醸している。
「人種差別をする訳じゃないけど、僕はスペイン人を信頼している。」
セスク、ビジャ、シルバ、シャビ・アロンソ等、入団が噂されるスペイン代表の選手たちを心待ちにする発言ではあるが、一方で、そのメッセージは暗に近年の補強を批判する趣旨にも聞こえる。
クラシコの「2-6」というスコアが、両チームの下部組織出身者の数と一致したのは偶然だが、近年のサッカーシーンにおいて、下部組織出身者や母国選手の比率が見直されているのも事実。現にCLでは、この分野で世界最高の水準を誇る2つのクラブが決勝に進出した。
下部組織出身者や母国選手にあって、外国のスター選手に無いもの。それは『ロイヤルティー』だけだ。しかし、この〝クラブへの忠誠心〟こそ、ビッグゲームで勝敗を左右する最大の要因となり、チームが勝ち進むための見えないエネルギーとなる。
来季のスポーツディレクター就任が噂されるジダン氏は、「バルセロナを見習う必要がある」と発した。R・マドリード復権の鍵は、お金ではなく、戦略にある。カシージャスの発言に全てが集約されている。
★Star File 336 フェルナンド・ジョレンテ スペイン/ビルバオ/FW パワ:4 スピ:2 テク:3 パス:2 芸術:2 男前:3 一言:バスクの至宝