<WOWOWサッカーゼロ通信09/10/23

昨季三冠の代償とはこういうものか。

スペインから遠く離れたロシア連邦タタールスタン共和国に本拠地を置くルビン・カザンですら、その研究に怠りはなかった。直前のリーガ第7節でバレンシアが見せた「対バルサ攻略法」を上手く参考にしながら、それに自らの研究成果をブレンドして臨んだCL第3節。ルビン・カザンはものの見事にバルセロナを食ってみせた。

私が見る限り、『バルサ攻略法』のポイントは5つある。①11人全員がハーフウェアラインまで引き、バルセロナのボール支配を受け入れろ。②4-2-3-1の布陣を敷き、自陣ではFWからDFまでゾーンでプレスを掛け続けろ。③特にシャビとイニエスタにはマンマークに近い距離で対処しろ。④カウンター1本を沈めるため、前線にはスピードのある選手を起用せよ。⑤ダニエウ・アウヴェスを消すため、左サイドハーフには守備専門の人選をせよ。

例えばバレンシアは本来左SBのマテューを、ルビン・カザンは本来右SBのカレシンを、ともに左MFとして起用していた。またFWにはマタ(バレンシア)やギョクデニズ(ルビン・カザン)といった小柄でスピードある選手を選択している。

思えば作季、三冠バルサを最後まで追い詰めたヒディンク・チェルシーも、同じような戦術で議論を呼んだことがあった。そして今季、バレンシアとルビン・カザンが見せてくれたこれらの攻略法は、今後バルセロナを敵に回す全てのチームにヒントを与えるはずだ。

これが三冠の代償か…。世界中のあらゆるサッカー関係者が〝ストップ・ザ・バルサ〟を目標に掲げる今日、歴史上最強とも云われる現在のバルセロナにとって、最大の試練が訪れている。

Star File 359 アンソニー・アナン ガーナ/ローゼンボリ/MF パワ:2 スピ:3 テク:4 パス:3 芸術:2 男前:1 一言:マケレレになれ!

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