<WOWOWサッカーゼロ通信09/05/29

スペイン史上初の三冠。かつてチャンピオンズカップを5連覇した〝FIFAが定める20世紀最高のクラブ〟R・マドリードですら、成し遂げることのなかった偉業である。リーガ・エスパニョーラ、国王杯、そしてCL…。その全てを勝ち取ることなど、不可能なはずだった。

38歳の新米監督グアルディオラが残した軌跡は、それだけに大きな事件なのだ。92年のチャンピオンズリーグ施行以来、唯一三冠の味を知る〝先輩〟マンチェスターUとの対戦は、まさに〝史上最高のカード〟だった。

バルセロナが見せた華麗かつ屈強なサッカーは、現代サッカー史におけるユートピアである。これまで、『美しく勝つ』ことなど机上の空論でしかなかった。唯一、ドリームチームと呼ばれた90年代初頭の〝クライフ〟バルサを除いて。

しかし、彼等はその全てをやってのけた。逃したタイトルは一つもない。個人賞にしても、2009年のバロンドールはメッシで決まりだろう。まさに非の打ち所ない『完璧』なチームとなった。

一方で、早くも来季に向けた移籍市場は活性を見せている。ネドヴェドの引退という避けては通れぬ若返りの波に、ブレーメンのブラジル代表ジエゴ獲得という最高の回答で応えたユベントスを始め、世界のサッカーシーンは、既に動き出しているのだ。

おめでとう、バルセロナ。そして時は流れる…

Star File 338 ディエゴ・フォルラン ウルグアイ/A・マドリード/FW パワ:5 スピ:4 テク:3 パス:3 芸術:3 男前:4 一言:ストライカーとしての完成形



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