<WOWOWサッカーゼロ通信09/10/09>
リーガ第6節、バルセロナ対アルメリアは、近年稀に見る〝摩訶不思議〟な試合となった。
アルメリアのウーゴ・サンチェス監督は、本来センターバックのチコ、サイドMFのフアンマ・オルティスを中盤センターに配し、バルセロナのキーマン、シャビ&イニエスタにマンマークを付けてきた。90分間通して所謂〝すっぽんマーク〟を敢行したアルメリア。試合後のシャビの発言は興味深い。
「正直驚いた。これほど執拗なマークは人生で初めて。少し狂気染みていて、強迫観念に駆られているようだった。相手ボールの時や、僕がCKを蹴りに行く時にも付いてきたからね。監督は僕にサイドに開くよう指示をした。メッシやブスケツに空間が生まれるからね。つまり実質、僕は蚊帳の外だった訳で、正直良い気はしないよ。ただ僕等はこういう試合に慣れていく必要がある。でもこれほど守備に徹するサッカーは残念だね。」最近良く聞く『アンチフットボール』というフレーズ。今回はまさに典型と言える。
だが、私はそうは思わない。バルセロナの年間予算は約513億円。一方のアルメリアは約37億円の中小クラブに他ならない。バルセロナの僅か7%しか予算を持たないアルメリアが、生き抜く(残留する)ために知恵を絞って何が悪いのか。
昨季のCL準決勝、チェルシーを率いたヒディンク監督は、何の躊躇もなくバルサの中盤シャビ、イニエスタ、トゥーレ・ヤヤに対し、ミケル、バラック、ランパード3選手をマンマークで対峙させた。何と豪華な〝すっぽん〟だろう。しかしヒディンクは、勝つための最善の策としてこの戦術を採用した。
リーガで5度の得点王に輝いた英雄ウーゴ・サンチェスが、誇りや名声以上にバルサ相手のスコアレス・ドローを求めたのであれば、彼の選択を揶揄することは出来ない。
★Star File 357 ムサ・デンベレ ベルギー/AZ/FW パワ:3 スピ:4 テク:4 パス:2 芸術:3 男前:4 一言:ベルギーの宝
