<WOWOWサッカーゼロ通信09/09/18>
CL第1戦、ミラノでその試合は始まった。イブラヒモヴィッチに降り注ぐブーイングの嵐は、スコアレスドローという結果と共に沈静化する。因縁の対決、インテルvsバルセロナ。決着は次回、カンプ・ノウまでお預けだ。
この試合、一人の選手に注目していた。インテルの左SBクリスティアン・キヴである。2年前、ローマで主力を張っていたキヴを、当時のマンチーニ監督が引き抜いた。そして昨季、故障で中々活躍出来ていなかったキヴに対し、直々に電話を掛けて残留を促したのが、現監督のモウリーニョだった。
地元ルーマニアで16歳の時にプロデビュー。18歳で名門アヤックスに引き抜かれ、CLでも活躍。EURO2000では19歳ながら主力を張りルーマニアの星となった。その後ローマを経由し、2007年夏、インテルに移籍した。
本職は左SBだが、CBやボランチなど、マルチに守備をこなす。足元の技術はDFの選手としては群を抜いており、後方からの組み立てやセットプレーなど、攻撃面での貢献度も極めて高い。一方、プライベートでは数々の浮世話を提供し、故障も多いことから、シーズンをフルで計算出来ないという側面も持つ。
この試合、キヴはメッシと相対することになった。試合中、頻繁にポジションを変えるメッシ。特に昨季のクラシコやCL決勝で見せたセンターFWでのプレーは、相手にとって厄介極まりない。しかしキヴは自らの持ち場から勇気を持って離れ、果敢にメッシに食らい付いた。そして危険が去ると即座に左SBに戻り、戦術の一部となって連動する。「個」で守るのか「輪」で守るのか、この判断(=センス)こそ、キヴの最大の魅力だ。
イブラヒモヴィッチでもエトーでもない、キヴに釘付けとなったのは、そんな理由からだ。
★Star File 354 スティード・マルブランク フランス/サンダーランド/MF パワ:2 スピ:2 テク:4 パス:4 芸術:4 男前:3 一言:隠れ名手
