<WOWOWサッカーゼロ通信09/09/04>
「このメンバーで無冠に終わったら、今季は大失敗だったと言えるだろう。」開幕を終えて、カシージャスが語った言葉である。
340億円強とも言われる補強費を掛けて大改革を行ったR・マドリード。C・ロナウドやカカーといった世界的名手を次々と獲得する中、実は戦力のスリムアップには非常に苦労をした。担当するバルダーノ(テクニカル・ディレクター)には、340億円を少しでも回収するよう指令が出ていたが、事は上手く進まず、結局は〝大セールス〟で売り捌くこととなった。
今オフ、R・マドリードが放出した選手は次の16名。アグース、パランカ(2人はレンタル)を筆頭に、ネグレド、ブエノ、サルガド、エインセ、フンテラール、カンナヴァーロ、フォベール、パレホ、ハビ・ガルシア、サビオラ、コディーナ、ミゲル・トーレス、そしてスナイデルとロッベンだ。
ペジェグリーニ監督は、プレシーズン中の会見で「スナイデルとロッベンは戦力として考えている」と語った。当のスナイデルとロッベンも、R・マドリードでのプレーを希望する発言を出していただけに、世界中がこの放出劇に困惑した。
しかし、移籍市場最終日、更なる驚きが待っていた。ファン・デル・ファールトの残留である。監督から「居場所はない」と宣告され、プレシーズンマッチへの出場もなし。早くから背番号23もグラネロへ譲っていたファン・デル・ファールトは、最後の最後、「スナイデルとロッベンが出て行った関係で、選手層が薄くなった。君には残ってもらう」と言われたらしい。
「構造改革なくして景気回復なし」とし、国民に痛みの理解を求めた国もあったが…。R・マドリードの今回のドタバタ人事、人の痛みが仇とならなければ良いのだが…。
★Star File 352 リチャード・ダン アイルランド/アストン・ビラ/DF パワ:4 スピ:2 テク:1 パス:1 芸術:1 男前:1 一言:過小評価な男
