どうも。
ゼロです。
先日、
「知らない街の知らないバーで一人飲みしてみたい」
と、急に思い立ち、乗っていた電車を突然下車してみました。
ほぼ降りたことのないような駅です。
で、駅周辺を歩いてみたのですが、居酒屋ばかりでバーがない。
諦めかけたそのとき、雑居ビルの看板にバーの文字を発見。
早速そのビルに行ってみます。
店前に到着し、入り口の看板を見てみると、
「ガールズバー」
と書いてあります。
わたくし、水商売系の店には全く行かないので、ガールズバーが何なのかよく分かりませんでした。
確か、バーテンダーが女性なんでしたっけ?
「まっ、バーテンダーが女性ってだけで普通のバーとそんなに変わらないだろ。他にバーも無さそうだし。」
くらいの軽いノリで店内へ。
扉を開けてみると、そこには持っていたイメージと全く違う空間が。
店員さんは若い女性ばかり、客はスーツの男性ばかり。
女性が一斉に
「いらっしゃいませー^^」
「こちらにお座りください^^」
完全に水商売の雰囲気。
一瞬、本気で店を出ようかと思いました。
でも、まあ。
こんな間違いがない限り、この先ずっと縁が無さそうな場所なので、一杯だけ飲んでみることに。
席に着くと、メニューを聞かれます。
カクテルは苦手なので、ビールを注文。
すぐに、ビールと共に若い女性が、私の席に着きました。
キャバクラやないかっ!!!
と、ツッコミたい気持ちを何とか抑えこみ、女性の自己紹介を聞いていました。
まあ、来たからには楽しもう。
ハプニングも、楽しまなければ損ですし、常に楽しむことがモットーですから。
ではここからは、女性と私のトーク内容。
女性「私いくつに見えますかー?^^」
ゼロ「十代?」
女性「当たりです。十何歳?」
ゼロ「19かな。(適当)」
女性「外れー。18歳でした^^」
ゼロ「ああ、十代にしか見えないよ。」
女性「ふふふ^^それって、ガキンチョ扱いですかー?(怒)」
ゼロ「まあ、そう興奮するなって。」
女性「はい^^私、今日でこの仕事4日目なんですよー。」
ゼロ「へー、4日目なんだね。」
女性「その前は、地元でパン屋さんのバイトです。みんなに意外ー、って言われます^^」
ゼロ「そう?パン屋似合ってるぜ。」
女性「そうですか?^^東京にも出てきたばっかりで~~~~~」
この女性、まだこの世界に慣れていないからなのか、沈黙を怖がっているように見えます。
私、沈黙も嫌いじゃないから、そんなに無理して話さなくていいのに。
というか、接客自体必要ないですよ(笑)
ま、ここはこちらから話題を振って、話を少し盛り上げましょうか。
相手が欲しがっているものに気がついて、それを与えることも大切なコミュニケーションですからね。
女性「地元は、茨城なんですよ^^」
ゼロ「茨城か。いいところだね。な、手を見せてくれないか?」
女性「手ですか?はい^^」
手を観察します。
ゼロ「おっけー、君のことは、ほとんど分かった。」
女性「ほとんどー?絶対嘘だー^^」
ゼロ「テニスは楽しかった?」
女性「え?・・・・なんで知ってるんですか?あたし、中高6年間テニスしてました!!!」
ゼロ「分かるさ。それと、とても健康的な食事をしてるね。」
女性「はい!!私、ベジタリアンです!!!!」
ゼロ「そうだろうな。左の肩こりや腰痛は酷くなってないか?」
女性「あのー、当たり過ぎていて怖いんですけど(笑)私、左の肩こりと腰痛が酷いんですよーー!!なんか、ホントに私の全て知られたみたいで怖いですーーー。手を見ただけですよね?何が分かるんですか???」
ゼロ「性格は女らしいけど、時としてすごく男っぽい。というより、男っぽい部分もかなり多いはず。それと犬飼ってるね。」
女性「え?あたし、犬臭いですか?もーーー、何でこんなに分かるんですかーーー!!!???」
ゼロ「ははは、まあ分かるさ。バッグは左手に持つだろ?」
女性「はい!!バッグは左手にしか持ちません。そろそろ教えてーー?^^手相?」
彼女は自分の手と、私の顔を交互に見比べています。
ゼロ「手相でそんなことは分かるはずないだろう。ただの観察眼だよ。見た目は大人、頭脳は子供。探偵だ。」
女性「あはははー^^頭脳と見た目が逆でしょう、コナン(笑)なんか、すごくクールでマイペースなのに、そのペースのまま面白いこと言うよね?^^」
ゼロ「笑いはスパイス程度にね。」
そして、
その後20分ほど談笑。(この間に種明かし)
この時点で、女性は私に対しての接客(おしぼりでテーブルを拭くなど)を一切しなくなっていました。
本当に新人なのでしょうね。
まあ、接客なんて最初からしないでもらいたかったから良いのですが。
ゼロ「じゃ、俺は帰るよ。」
女性「え?もう帰っちゃうの?一杯だけで帰る人居ないよー!それに時間もまだ残ってるし。」
ゼロ「ああ(笑)もともと、間違えて来ただけだから。」
女性「じゃあ、絶っっ対また来てねー!!!ゼロさんみたいな人に会ったことないもん!!これだけ濃い時間になる人居ないよーー^^」
ゼロ「ありがとう。でも、もう来ないよ。縁があれば、そのうちどこかで会えるさ^^」
女性「ええええ・・・・・・はい・・・・わかりました・・・」
ということで、ガールズバー初体験終了。
少し寂しい別れにしてしまいましたが、もともと水商売的な雰囲気が得意ではないので、私なりに頑張って楽しんだつもりなのです。
まやかしの世界ですからね。
店に居た時間30分、ビール一杯で、3300円というびっくりな値段(一時間分の料金もプラスされているみたいです)でしたが、良い経験になりました。
もう、行きません。
だけど、ハプニングを楽しむこと自体は悪くないですね。
また、なにか予想外のことがあったときも楽しんでしまおうと思います。
最後に。
なんで、私が初対面の女性のことが分かったのかを、種明かししておきます。
まず、彼女は右腕と左腕の太さが微妙に違いました。
これはテニスをやっていた人に多い特徴です。
また、手のひらに筋肉がついていたので、過去か現在にスポーツをやっているということになりますし、身体全体が細く脂肪も少なく、筋肉のラインが左右ずれていました。
腕に比べ腰周りの筋肉が少ないので、こういう体型の人は腰痛を起こしやすく、肩こりにも悩まされるのです。
更に、左肩が下がっていて、筋肉が固まっています。
これは、左手でバッグを持つことが多い人の特徴です。
健康的な食事は、髪と肌と爪を見れば、ほぼ分かります。
性格診断や犬のことに関しては、心理学と脳科学の応用で容易に分かります。
なかなか面白いでしょう?
まあ、観察眼を磨けば誰でもできることです。
相手を理解するための観察。
これが、思いやりの第一歩ですからね。
では。
皆さんも、予想外のハプニングを楽しんでしまうくらいの心構えで居ると、ストレスとは無縁の生活ができるのでおススメですよ。
以上です。