天風が体系化した「心身統一法」の最も肝の部分はクンバハカという姿勢にあります。


クンバハカのポーズは簡単で


1、肛門をしめる

2、丹田に力を入れる

3、肩の力を抜く



これだけです。

この体勢で呼吸をすると自律神経が落ち着くそうです。


しかし、実際にこれをやってみるとどうもしっくりこない…😅


調べてみると後に合気道の達人〈藤平光一〉が天風のこの教え方を修正しています。


藤平いわく、肛門は元々閉まっているものだから気にしなくても良い。

腹に力を入れると呼吸しづらくなるので、意識を丹田に置く。という表現をしました。



めっちゃ楽になりました笑

重心が下に据わる感じがして、落ち着きます。



天風はこの藤平の教えを認めています。




実は私、整体師でして、東洋医学や様々な民間療法を勉強しました。

西洋医学の国家資格も持っているのですが、普段の治療でも呼吸は大切にしています。


特に喘息を持っている患者さんにアドバイスするのですが、

呼吸で大切な事は、吸う事よりも吐く事の方が何倍も大切です。


ちゃんと空気を吐き切る。呼吸が苦しいと感じたらやってみてください。こんな簡単な意識で少し楽になるはずです。



呼吸が浅いと横隔膜が下がりきりません。

横隔膜が下がると肝臓を押し潰す作用があります(肝ポンプ)


これが無くなると内臓への血の循環が悪くなったり

血液のphが酸性に傾きます。血液の濾過をしている腎臓が疲れてしまい 腎虚という病態になります。

そして髪の毛が薄くなったり様々な不調をきたします。




ヨガなどでも呼吸は大切にするのですが、

天風は呼吸によって心を強くし運命すら引き寄せるという、哲学に行動を伴わせています。



この実践哲学は、今まで疑問だった免疫学についての答えを私にくれました。



笑うことの免疫力増加や「嫌な事は忘れるに限る」などの先人の言葉などに合致する点が多く非常に面白いです。



天風著の本は10,000円を超えるなど高額なのですが、天風哲学を説明する本はいくつもあります。


皆さんもぜひ一読してみて下さい😄