中村天風は『心と体は道具である』と言っています。
では己とは何か?
己とは宇宙霊だ!
と説きました。
宇宙霊とは俗にいう仏や神の事で、大自然と繋がるエネルギーそのものが己であり、それは力だ!
という事です。
私なりに解釈すると、己とは氣(エネルギー)でありそれは心と体という道具を使って生きていけるモノ。
つまり己=エネルギー=大自然のエネルギーとの繋がり=力
という事かなと思いました。
天風の承句の一つに、『私は力の結晶だ』というものがあります。
積極的な心を持つことが大事で、私は力の結晶だと自覚する事で心は強くなる。
という事でしょうね。
体が病むと、心も病みます。
では逆に心を病むと体には悪い影響を与えます。
体が病気を患い、いくら薬を飲んだとしても、病んだ心が影響して一向に体は良くなりません。
体に気をつかわなくても、心の持ちようで体に良い影響を与える事はできます。
病にかかる事は誰にも分かりません。しかし心はコントロール出来ます。
天風は運命には2つあると言います。
『天命と宿命だ』
天命とは生まれながらに決まっている運命であり、例えば親や生まれた土地などは自分で決められません。
しかし宿命とは甘んじて受け入れるものではなく、自分の歩んできた道によって決まる、先の運命であり自分の行い次第でどうにでもなる運命だと言っています。
しかも人生のほとんどが宿命であるとも言いました。
なるほどつまり、心の在り方次第で自分の体の運命が決まると私は解釈したのですが、みなさんどう思いますか?
私の好きなエピソードに、
ある力士が体調不良でご飯が食べれなくなりそれを治す為に天風が訪ねました。
その力士は何を食べても吐いてしまいどんどん痩せてしまったそうです。
その力士を訪ねた天風は言います。
『いいからこの飯を食え』
力士は仕方なくご飯を口にすると
『飲まずに噛め、噛んで噛んでまだ噛むんだ』
力士は言われた通りずっとご飯を噛み続けました。
『よしもう飲んでいいぞ』と天風が言いましたが
力士は『もうありません』と口の中のご飯は既に無くなっていました。
『飯はそーやって食うもんだ』😤
その力士は吐くことなくご飯を食べる事ができ体調を回復させる事ができました。
このエピソードを知り、ハッ!私はほとんど噛まずにご飯を食べている事に気づき、それが体調不良や疲れやすさに影響してる事を確信しました。
唾液とよく混ぜてご飯を咀嚼する事が大事で、胃に入った時には消化しやすい状態にする事が本来の人間が持つ機能だ。
噛まずに飲んだご飯は胃の中で消化しきれずに、どーなると思いますか?
腐ります…
その腐ったものからガスが発生し、オナラとなるのです。
私は実際に普段オナラが多く出てました。
しかし良く噛んで唾液と混ぜて食べる事を意識し始めてからオナラが出ないのです!
天風はインドで修行中、カリアッパから水の飲み方を教わっています。
赤土から湧き出ているインドの水はボウフラが湧きハエがたかっていたそうです。
天風はそんな水は飲めないと言いましたが、カリアッパはそれに対して、
『ボウフラが湧かない水の方が飲めない』
ボウフラが湧いてるからこそ飲める水だと言うのです。
そして水でもよく噛んで唾液と混ぜて飲むとお腹を壊さない事を天風は学びました。
なるほど、現代では水道から安全な水が出ますが、中には塩素やアルミ色々な人工物が入っていてボウフラなど絶対に湧きません。
これはカリアッパからしたら飲める水ではないんでしょうね😂😂
みなさんもよく噛んで食べる。こんな基本な事が案外究極の健康法だったりするかもしれませんよ?
つづく…
