後進の指導をして思うこと
年を取り経験を重ねてきて最近は委託先のスタッフ向けにセミナーを行っています。
技術的な事だけでなく、マインドセット、会話の進め方など内容は多岐にわたります。
養成学校を出たばかりのスタッフを見て「修行できる場がなくて大変だな」と思います。
修行というと古臭い前時代的な感じがしますが、この仕事は座学と経験の要素で成り立ちます。
学校で教わるのは基本の基本でしかなく、結局は「どれだけの臨床経験を積んだか」によります。
例えば「勉強は優秀だけど不器用な医者」と「勉強は普通だけど器用な医者」のどちらに手術して欲しいですか?
私は間違いなく後者ですね。
学校を出て1000人の体を触るまでは患者さんは練習台みたいなものです。
私も振り返ればずいぶんと酷い仕事をしてきました。
私が資格を取った30年程前はまだ自費でマッサージを受ける方が多く、仕事も多かったものです。
当時は稼げる業種だったので同僚も多く、若いもの同士で切磋琢磨して技術を高めていく事ができました。
お客さんもマッサージを受ける事に慣れていて下手なマッサージ師には「素人かよ!」なんて罵倒される事も多かったです。(私も何度も悔しい思いをしたものです)
それでもたくさんの体を触れて臨床経験を積む事ができたのは貴重な時間でした。
「昔は良くて今はダメだ」なんて言うつもりはありません。
これも時代の流れなのでしょう。
これまでの経験をいかに伝わりやすく言葉で表現できるか、これからの私の仕事かもしれません。