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胸膜中皮腫を患い、抗ガン剤投与4クール。

現在は自宅療養中のやすぼんでございます。

気の向くままに、闘病生活を綴ります。

よろしくお付き合いくださいね(`*)

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前回に引き続いて、漢方。

今回はそのダークサイドを覗いてみる。



§ 保険漢方製剤の注意点


漢方薬には、保険が利くものとそうでないものとがある。


保険が利くもの=保険漢方製剤の方が負担は軽いので、患者が漢方薬の処方を保険適用で受けたいと考えるのは当然。


しかし、注意することがある。


保険漢方製剤は、医師であれば漢方専門医でなくても処方できる。

それを奨励するかのように、漢方製剤メーカーはマニュアルを配布して、そのような処方の便宜を図っている。

つまり、本来の漢方の診断に基づくことなく処方される漢方薬がある。


そんな漢方薬に、漢方としての効果を期待して良いのだろうか。



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§ エキス剤は効き目7割?


漢方薬には、内用薬だけで湯剤(煎剤)、醴(薬酒)、散剤、丸剤、丹剤、膏剤などの剤型がある。

しかし保険漢方製剤と言えば、そのほとんどが湯剤を由来とするエキス剤である。

エキス剤は、1957年(昭和32年)以降に一般販売が開始された歴史の浅い剤型であって、1985年(昭和60年)に厚生省が定めた医療用漢方製剤の製造基準に従って製造される。

この基準によると、エキス剤は標準湯剤との同等性の確認が必要とされる。


標準湯剤とは、古典に従って設定された処方内容の湯剤を調整して得られた煎液のこと。

そして標準湯剤とエキス製剤との同等性は、定量可能な指標成分の定量値が標準湯剤のそれの下限値の70%以上で認められる。


すなわち、漢方製剤メーカーが原料エキスを意図的に希釈したとしても、本来の処方の70%を満たせば合格するのである。


原料生薬の仕入価格が高止まりしている背景の下、メーカーが利益確保の合法的な選択肢を見逃すだろうか。

そう考えると、エキス剤は2倍量、3倍量で奏効という噂も現実味を帯びてくる。