マイ・ブルーベリー・ナイツ | ZeroCinema

マイ・ブルーベリー・ナイツ

マイ・ブルーベリー・ナイツ      ≪公開時コピー≫
     ニューヨークから5.603マイル
     あなたのブルーベリー・パイが恋しい


       製作国:香港/中国/フランス
       製作年:2007年
       公開年:2008年

 【監督】   ウォン・カーウァイ

 【製作】   ジャッキー・パン
         ウォン・カーウァイ

 【出演】   ノラ・ジョーンズ (エリザベス)
         ジュード・ロウ (ジェレミー)
         デヴィッド・ストラザーン (アーニー)
         レイチェル・ワイズ (スー・リン)
         ナタリー・ポートマン (レスリー)

 【Zero的評価】 1800円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   ノラ・ジョーンズの歌声と色

 【鑑賞本数】  年間:9作目  通算:410作目


 【 感 想 】

 自分にとってウォン・カー・ウァイ作品は悲しいかなストーリーが記憶に留まりにくい。リュック・ベッソン系の美的センスを持っていて、色・風景・表情・空気を切り取るのがうまい監督なのだが、「どんな映画だった?」と問われると、「キレイな映画だった。」としか答えられない。

 色の使い方がケバいくせに夢の中のふわふわとした感じを作り出す印象。脳内パラドックス系と紙一重だけど、嫌な感じはしない。フィルターかかった色の使い方が独特でウォン・カー・ウァイ印。どこか人がいい、優しさと切なさが滲み出している。ふとした気に見せる表情だったり、風景だったり、そういう場面の切り取り方はうまい。

 ストーリーは現実におこりそうだけど、やっぱり作り物めいている。強いていうなら、エリザベスの「夢」を見せられているような感じ。だけど、決してイヤなものを見せられている感じではなく、ほほえましさがある。

 自分探しの旅というと青臭いけど、自分は自分であって人と触れることで自分が見えるという側面も確かにある。失恋がてっとり早く傷つくものだけど、傷つく一方で、傷付け合う部分もあって、被害者ぶるのは自分にとって気持ちいいけれど、早く客観的になったほうが良いものだったりもする。

 旅することで自分を見つめなおすエリザベスと一所にじっとおさまって淡々と似たような毎日を送るジェレミーと接点があるようでない二人の行方は気になるが、まるで夢物語のような空間が心地よくて進展しなくてもいいやと思わせる何かがある。

 映画デビューのノラ・ジョーンズがどう転ぶかが気になっていたが、周りを堅い俳優で固めていたのと、役自体との差異が少なかったのかナチュラルな感じで好ましい。ノラ・ジョーンズの声がステキで挿入歌とあわせてまったりとした世界観を作り出すのに一役買っている。

 一言だけ言わせてもらえば記憶ほどあてにならないけど、エリザベスの記憶の抜け方はかなりひどい。



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